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ジュース
その後、杏樹が昭仁の白いシャツに、ジュースをコップ丸々一杯分こぼしてしまった。
「夏だし、エアコンで乾くよ」
とは言ったが、シミになるから洗って、と一階の母に電話した。
代わりに出した、私のちょっと大きめの服。
「いや、入るかよ!」
と、ワイシャツを脱ぎ捨てた。
細いと思っていたら、物凄い筋肉質だった。
杏樹と私は、キャーキャー言って騒いでいると、ミーハーの母がやってきた!
「きゃー!凄い筋肉!イケメンだし、背は高いし、筋肉もあるし!豊玉ちゃん、こんな彼氏選びなさいね!この子にしなさい!」
「友達だから!早く洗濯と乾燥して!」
はいはい、と洋服を受け取り、階段を下る音が聞こえた。
ねえ、肩が入らない。破りそう。と、私の服を畳んで返した。




