アドレス
三人で考えた。
昭仁は、車の名前がアドレス。
他も、大体そうだが、メールのアドレスは、ぐちゃぐちゃに並んだ、数字とアルファベット。
「パソコンのアドレスじゃないしね。」
昭仁じゃないかあ…とため息をついたら、
「どこまで俺を疑うんだよ!」
と、話していると、部屋のドアがなって、近くにいた昭仁に、開けて、と頼んだ。
「あら、さっきは玄関でわからなかったけど、スタイルいいし、イケメンじゃない!かっこいいわあー!」
あるアーティストのファンクラブに入り、ライブにもよく行く、ミーハーな母。
「あ…ありがとうございます。」
ケーキとジュースを持ってきて、ゆっくりしてねー!と、満面の笑みで扉を閉めた。
「流石豊玉ちゃん家!おいしー!」
「ここって、ケーキ美味しいよね。豊玉の家も、ここ行ってたんだ。」
「昭仁くんの家も行ってるんだ。美味しいよね。」
「ゆっくりしていいって良いからゆっくりしよ。」
と、私のベッドに寝転がった。
「辞めてよ!」
こちらを向き、腕を広げて来いよ、とケラケラ笑っていた。
「ストーカー、あんただわ、もう!」
何でだよ、と言っていると、杏樹はニヤニヤしている。




