第一部エピローグ
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僭王歴二百五年。
バルフォネア平原での戦争は終結した。
平原での戦争の最中、
王都内のライザルド兵たちは、地下牢に捕らえられていたバルフォネア兵が脱獄し反乱を起こし、見事に制圧した。
バルメトロ王は敗色が濃厚になるとすぐに逃げ出した。
その後は、戦後の後片付けや混乱を収めるので、てんやわんやだった。
怒涛の一日が終わりを告げる。
だが、終わったのは戦争だけだった。
――王都のバルコニーから星空を望む。
「リョウカさん…ありがとうございます」
隣にエアリー王女が立つ。
「いや、みんな無事で本当に良かった…」
「それもこれもリョウカ様のおかげです…」
二人の間にメロウな雰囲気が流れる。
「リョウカ様……」
エアリー王女は目を瞑り背伸びをする。
何かを期待するように顔を近づける。
えっ…、これってつまりそういうことだよな?
いいんだよな?
いや、寧ろここで断る方がエアリー王女のプライドを傷付けてしまう。
俺も目を閉じ唇を近づける。
グキッ!?
直後、俺の首があらぬ方向に曲げられる。
「んぎぁぁぁぁあ!」
「リョウカ、話があるのだが!!」
背後にいるアグリアスが俺の頭を掴み強引に捻っている。
「ちょっとアグリアスさん! いいとこでしたのに邪魔しないでください!」
「エアリー王女も今夜は冷えます! さあさあ中に入りましょう!」
アグリアスは露骨に話を逸らしエアリー王女を室内に誘導する。
正直、魔王の事、アーサーの事、逃げたライザルド公の事。
まだまだ問題は山積みだ。
それでも、今はこの居場所に甘んじることにしよう。…首は痛いけど。
第一部完結しました。
伏線回収まで一気に読める構成なので、
未読の方はこのタイミングでの一気読みをおすすめします。
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