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図書室。

泡沫。

作者: caem


 お互いに求めていた 隙間を埋め尽くすように


 苛立ちも 腹立たしさも そのほか全てをなくすように


 汗まみれになっていた 激しく求めあっていた


 いくら抱きしめても足りない いくら吐き出しても足りない


 抱き合えば抱き合うほどに あとで寂しくなっていたから


 ただ これ以上は繰り返してはいけない そう感じた


 初恋は実らないと 泡沫でしかないと 別れてからは


 遠い空ばかりを眺めていた やり直せない あの青空は


 しばらくしてから 孤独に慣れて 思い出した



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