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神の町 クソな神

そこから俺は、神の町に行ったのだった。


「クソな町に来たな、」


「ノアくん、そんな事言わないでよ〜」


テュフォラは怯えていた。

ノアはテュフォラを見向きもしない。


「ねぇ、ノアくん…ここは神の町、もう普通の世界じゃないの。変なことを言うと…存在消されるよ。」


「消された方がマシだよ…」


* * *


夕暮れの空を眺めているのは、ネイサンとノアの両親であった。

ノアが神の町に行った後、家族を失ったネイサンをノアの両親が養子として迎え入れたのであった。


ノアを失った心を埋めるのにも、家族を失った心を埋めるにも丁度いい関係であった。


「ネイサン、今日は何が食べたい?」


「お肉と魚の…クロマージュ」


クロマージュ、この世界ではビーフシチューと同じ感じだ。

この世界ではお肉だけでなく魚を使うのが特徴だ。


「わかったわ」


ノアの両親はノアが去った後、神の夫を作ったとして崇められた。と同時に、長の役目を貰った。


「ねぇ、ネイサン…ノアのこと…ご両親のこと…ごめんなさいね。」


「そんな、エマ母様が謝ることじゃないですよ。…あれは、運命だったんです。運命を狂わせることは絶対不可能なのですから、でも…私はこの運命のおかげでエマ母様と同じ家で暮らせます。それだけで十分なのです。」


2人は肩を寄せ合い、空を見上げた。

ノアがいるはずの神の町と、ネイサンご両親がいる天国を見つめて。


2人は歩むのであった。この幸せな日々を_


ただただ、幸せな日々を共に


「さあ、家に帰りましょう。ネイサン」


「はい!母様」


無邪気な笑顔をするネイサンを優しい笑顔で見つめるエマ母様


2人はゆっくりと家に帰るのであった。


* * *


「てか、ここの町の名前ってなんだ?テュフォラ」


テュフォラは、神秘的な教会をバックに答えるのであった。


「ここは神の町アブソリュートよ!ようこそ、ノアくん」


「全く、クソな町は名前までくそなんだな。」


2人は神の町アブソリュートにて過ごすのであった。


そして、鐘の音が鳴る。

急にノアは胸に苦痛が生じるのであった。


* * *


「ノアは予定通りアブソリュートに到着いたしました。」


秘書らしき人が、偉そうな人に話している。


「ふむ、ではこれより始めよう。ノアの方舟作戦を!」

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