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クソな町、クソな結婚式

最終的に、両親には会えなかった。


そしてついに、結婚式の日がやってきた。


「ノア、どう?綺麗でしょ」


白いドレスを着るテュフォラは美しかった。

だが、ノアは少し考え事をしているようだった。


「ノア……」


結婚式の始まりは教会の鐘の音が鳴ってからだった。


「テュフォラ様、準備が出来ました。」


「ありがとう、長」


長が2人を外へと案内する。

そして2人が見たものは最悪のものであった。


「さぁ、どうぞ。」


断頭台があり、そこにはノアの両親とネイサン、ネイサンの両親がいる。


そしてネイサンの両親は叫ぶ。


「ノア!!お前なんかと婚約させるんじゃなかった!!」


そう言いながら、ネイサンの両親が断頭台に立ち刃が落ちる。

ノア、ネイサンとノアの両親だけが、泣きながら叫び声をあげる。


「テュフォラ、結婚するなら俺の両親とネイサンの無事が条件だ。今すぐにあれを辞めさせろ。」


強い言葉にテュフォラは怯えながら長に辞めるように促す。


これが始まり、スタートラインだと言うことをノアはまだ知らない。

これから来るどうしようも無い運命に立ちはだかることになるなんて_


* * *


「それでは誓のキスを、」


長に急かされ、ノアとテュフォラはキスをするのであった。


そしてノアは、半永久的に生き続ける人間でもなく神でもない存在になった。


そしてこのクソな町に別れを告げるのであった。


「もう、こんなクソな町に戻ることなくて清々する。」


「ノア、そんなに怒らないで…私もあんな事になるなんて思ってなかったわ!」


「止めることぐらい容易かっただろ!!俺はネイサンに言われたんだぞ。末代まで呪ってやるってな!元許嫁にこんなこと言われるやつ世界でも俺だけだろうよ!」


テュフォラは怯えながら、何度もごめんなさいと謝る。

謝っても、ノアの怒りが無くなることは無かったのであった。

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