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1話

こういうの1度は書いてみたかった…!

・・・?


「・・・・・っ」


・・・ん?


「・・・ペロっ・・・ペロっ」


・・・舐められてる?

あぁ、きっとナナが起こしに来てくれたんだろう。


俺はいつものようにペットの猫であるナナが起こしに来てくれたのだと考え、意識が覚醒し始める。


ナナは毎日、朝になると俺のベッドまでやってきて顔を舐めて起こしに来るかわいいやつなのだ。


ちなみに2階の俺の部屋まで、1階で寝てるナナがどうやって起こしに来てくるのかお母さんが話してくれたことがある。


ナナは朝になると1階から階段を登り2階の俺の部屋まで来ると、なんと自分でドアノブを器用に掴んでドアを開けていたそうだ。


それを聞いた時、うちのペットめっちゃ頭良くね?そして健気じゃね?と1人興奮したものだ。


「ペロっ・・・ペロっ・・・」


さて、起きない限りずっとナナは舐めて来るのでそろそろ目を開けるとしますか。









・・・・え?


「ご主人様ーーー!!おはよーーー!!!」


目を開けた俺だが、目の前の光景に困惑して呆けてしまう。


「ご主人様ご主人様〜〜!!」


そう言いながら全裸の謎の少女が俺に頬ずりをしている。


待て待て待て!!ここは一旦冷静になって状況を整理しよう!


俺は顔を舐められる感覚がしていつものようにペットのネコちゃんが起こしに来てくれたのだと思い目を開けると、顔を舐めていたのがネコちゃんじゃなくて謎の少女で、しかも何故か全裸で、しかもご主人様って呼ばれて、しかも全裸で頬ずりされて________






「ギャァーーー!!!!!変態ーーーー!!!!!」











「・・・ご主人様うるさい〜」


意味の分からない現状に自分でもびっくりするような悲鳴を上げてしまった。


全裸の謎の少女も耳を塞いで少し不快そうにこちらを見る。


「えへへ、ご主人様ご主人様〜」


と思ったらまたこちらに抱きつき頬ずりを始める。


「ちょ、ちょっと」


自分の悲鳴で少し冷静さを取り戻した俺は全裸の謎の少女を引き剥がす。


そして、今1番疑問に思っていることを彼女にぶつける。


「君、誰!!!」


まだ冷静さは戻っていないようだ。少なくとも単語でしか喋れない程度には。



その問に彼女は、得意気な顔をして答える。


「ふふーん!聞いておどろけご主人様!!ナナの名前は________ナナなのだ!!!」




・・・。

なんか名前を名乗る前にネタバレしてたような気がする。


てか待て、

この変態全裸少女が我が愛しのナナだと?!


「いやいやいや!!ナナはもっと毛もさもさだよ!!!それにこんなに体は大きくないし!!!」

「・・・ご主人様、なんか指摘するとこ違くない?」


いやでも待てよ、この変態、よく見るとしっぽと猫っぽい耳が着いてるぞ…


「ほ、本当にナナ…なのか?」

「うん!!」


屈託のない笑顔で頷く自称ナナ。


「仮にナナだとして…どうやって人間になったんだ?」

「わかんない!!!起きたらこうなってた!!!」


これまた屈託のない笑顔で答えるナナ(仮)


マジか……こんなことってあるんだな。

でも確かに猫だった時?のナナとどことなく気配が似ている気がしないでもないし、顔を舐められていた時も特に不快感は感じなかった。


____単に美少女に舐められて悪い気がしなかった、って訳ではないだろう。うん、絶対ない。



「ご主人様〜」


気がつくとまた頬ずりをしているナナを再度引き剥がす。

そして……1番重要なことを言う。


「わかった、とりあえず君がナナだと言う事は信じる。だけど____まずは服を着ようか」


「ニャ?」

主人公はちょっと抜けてる所があります

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