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⑴『生命の抽象化』

⑴『生命の抽象化』



自分は昔、一つの弾道だった。まだ記憶の無い頃、それはそれで、無意識の弾道だった。重ね違いの、経路を様々に辿っても、記憶は、追憶の彼方である。自己は、生命だった。複雑に練られた、ネームプレートを抱いて、只管、それは、弾道だった。



この様に、生命の抽象化をしてみると、案外、その記憶も、脳内で反芻されそうだ。無論、記憶が甦る訳ではないが、脳内で、現象の弾道が、細かく反芻されそうだ、ということである。生命は、尊いものである、しかし、弾道の、何と不可思議なことか。



昔の、子供の頃の、よく遊んだ公園の砂場の様に、創造と破壊が簡単にされていた記憶が、大人になっても、大きな現象で、創造と破壊をしていることで、人生の地続きを感じられる。創造と破壊も、生命の抽象化である。残存したもの、切り捨てられたもの、それぞれに、意味の歴史が、存続している。

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