おにたいじ
くらいよ
たすけてよ
おかあさぁん……
※
まっくらでなんにもみえない
ぼく、どうしたんだろう
あ そうかぁ
ぼく、しんだんだね
※
さっき、おかあさんがね
「お前さえ…お前さえ居なかったら…」
っていいながらぎゅうってくびをしめてきたんだ
とってもくるしかったよ
どうしてなんだろう
ぼく、いいこにしてたでしょ?
ちゃんとおうちにかえったらおててあらったし
ゆうこちゃんにしゃべるかしてあげたし
おようふくもちゃんとたたんだんだ
なのにどうして
※
ぼくにはおとうさんがいないんだぁ
でもさみしくなんかないよ
だっておかあさんがいるもん
ぼくのおかあさんね、
とってもやさしいんだぁ
ようちえんからかえったらね
いっつもぼくのおはなしきいてくれるんだよ
おねんねするまえはね、
いつもよんでくれるんだぁ
ももたろう
でもね
さいきんおかあさん、ぼくのこときらいになっちゃったんだ
たたかれたり
けられたり
ぼく、なにかわるいことしたんだとおもってね
あやまるんだよ
なんかいもなんかいも
そしたらね
おかあさん
なきながらいうの
「ごめんね
ごめんね」
って
ぼくもね
おかあさんがないてるから
「ごめんなさい
ごめんなさい
おかあさんごめんなさい」
って
なきながらあやまるんだ
※
おかあさんがぼくをきらいになったのはね
あのおとこのひとがきてからなんだ
こどもがいるから
けっこんしたくないんだって
けっこんってなんだろう
わからないけど
おかあさんないてたから
たのしいことなのかな
そのおとこのひとはね
おかあさんをなかせたのにね
おかあさんのことたたいたりして
あやまらないんだ
※
おかあさんはね
ぼくをおうちのゆかのしたにうめたんだ
さむいよ…
くらいよ…
こわいよぉ
※
つぎのひ、おとこのひとがやってきて
ぼくをほりかえした
また
くらいかばんのなかにいれられて
やまにすてていった
もうくらいのはいやだよ
※
おとこのひとは
まいにちまいにちおかあさんを
たたいていた
なかよしじゃないのかなぁ
※
あんまりおかあさんをいじめるから
ぼくはそのおとこのひとを
たいじすることにした
おにたいじ
おかあさんをいじめるおにはたいじしなきゃ
こっちにおいで
※
ようし
たいじできたぞ
おかあさんに
ほめてもらえるかなぁ
※
おかあさん
どうしておうちでぶらんこしてるの?
ギーコ…ギーコ
おかあさん
しんでるの?
最後までご覧頂き、有り難うございます。
一度アドバイス頂き、見た目だけでも変えて見ました。
アドバイス有り難うございます
評価、アドバイス等よろしくお願いいたします