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孤独な鏡。

作者: AYA

あなたは、生きることに希望はないですか?私はいつも自分で感じています。私、いらないのかな?

でも、今は大切な人が寄り添ってくれているのでほんとほんと感謝です。恋しちゃった…。

私は父を知らない。母子家庭。母は毎日のようにいろんな男を家に連れ込んでSEXしていました。その時間は季節問わず、外に出されました。


ライターの火を向けられ、殴られ、灰皿を投げかけられ、少しでも私が愛想無しだと、紙と鉛筆を渡され、反省文を書かされていました。

『ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。』

『許してください。ごめんなさい。』と何度も書きました。


反抗期はなく、一応学年トップの学力の私は勉強とピアノにたくさん時間を使っていました。周りの期待に応えなくちゃと。泣きながら勉強もピアノもしていました。自分に厳しかったです。負けずぎらいでした。悔しくて悔しくて。


でも、中学2年生。一気に体重が10kg減りました。そう。嘔吐することを学んだのです。数字で結果が出ることがすごく嬉しかった。「痩せた?」って言葉が嬉しかった。何か認められたように感じた。


高校に入学し、食事制限は酷くなりました。

朝:ヨーグルト

昼:無し

夕:普通の食事


夕食は吐いていました。自ら。痩せなくちゃ。体重が気になる。1kgでさえの反応も嫌だった。いつも鏡とにらめっこしていた。30kg台になっても痩せてることを自覚できなかった。目の前真っ暗。音も聞こえない。立てないどころか意識は遠のいていた。その時やっと

『ああ、私死ぬんだろうなあと思った。』


限界はやっぱり来ます。母は私が20kg台になった時、やっと、『痩せたね』とひとこと言いました。昔言われたように、産まなくて良かった。という言葉。私の存在はなんなの?不必要?いらなかったんだ。

じゃあ、いいよね。もう。と思い、自死を望みました。首吊り未遂。飛び降り未遂。


体重は相変わらず減少しました。26kgで倒れたみたいです。着いた先は精神科の処置室でした。


『よく生きてたね』と、よく言われます。闘いました。CVカテーテルで高カロリー摂取し、体重を戻すか、食べるかの2つの選択でした。食べました。お菓子。プリン。好きなものを沢山食べました。


38kgで退院。生きちゃった。死ねなかった。でも、助けようとしてくれた方々には本当に感謝してる。生かしてくれてありがとう。生きます。


虐待があまりにも酷く母から離れました。

最後の言葉は『あんたは金だから。障害者年金だから。』でした。

ああ。私は金かあ。

翌日起きてみると私の通帳や印鑑を持って母はいなくなっていました。


それ以来生きている事自体が申し訳なく感じます。自分を責めることしかできない。不安感と孤独感に襲われ、苦しくなります。しかし、母と離れ私の心は軽くなりました。いつもビクビクしていました。開放された母が消えた日。


死にたいと生きたいが葛藤し合い、私を悩ませます。でも、生きていたからこそ、また色んな出会いがあった。幸せも喜びも愛も何もいらないから開放して下さい。と心とも思えていたのに、私は変わりました。


愛すべき人がいて。守りたい人がいて、感謝したい人がいて。贅沢な私なのです。


『手首切ってた』

いいんだよ。


『薬に依存してる』

いんだよ。


『援交してた』

いいんだよ。


『学校へ行けない。』

いいんだよ。


生きているだけでいいんだよ。まずは自分の心と身体を大切にしてあげて。どんな自分であっても、自分に変わりはないのだから。


時は早く過ぎてゆく。でも、心臓はしっかり動いている。そう。生きている自分を褒めてあげて。


『今までよく頑張ったね。』

『もう泣いていいんだよ。』

『これからも一緒に生きよう。』


生きていてよかった。でも、また自殺願望は現れる。私は、もう少し生きてみます。いつか来る喜びや幸せを信じて。


いいんだよ。

無理しなくてもいいんだよ。

自分の悪いところもいいところも全部ひっくるめて、大切にしてあげて。


『一緒に生きよう』

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