00 プロローグ
主人公の名前を変えますすいません
俺は北斗 千尋
名前のせいで、よく女に間違われるが男だ。
俺は、
戦記物の本が好きで家の地下室で架空兵器もどきを作っている以外は、学校で学力が1番したでイジメられてるぐらいで普通の高校生だ。(普通とゆえるのかは疑問だが)
そんな俺は今高質力エアガン(空気砲)の材料を買い帰路についていた家まで後4つの所の交差点で信号待ちをしながら、ふと後ろを振り返ると、両耳にイヤホンをして音楽を聴き、両手で本を広げて読んでいる女の子が歩いてくる。見たところ、同い年くらいだろうか。
参考書でも読んでいるのかな。音楽聴きながら本を読むなんて、集中出来ない気がするんだけどなぁ。
そんなことを考えながら、何となしにその子を見ていた。すると、その子は読書に集中しているのだろうか、信号は赤なのに止まる様子がない。さらに運の悪いことに、横断歩道に向かって、トラックがかなりのスピードで走ってきている。
「危ない!!」
咄嗟に叫ぶが、女の子はずいぶんと大音量で音楽を聴いているようで、反応がない。
くそ、あのトラックめ!運転手は居眠りでもしてんのか!女の子も本と音楽に気を取られて気づきやしないし……。
そうこうしている間にも、トラックはすぐそこにまで迫ってきていた。このままでは彼女は轢かれてしまう。
俺は女の子の腕を掴むと、強引に引き寄せた。
そしてそのまま思い切り引っ張って、少女を俺の後ろへと投げ出す。
これで一安心だ。そう思ったところで、俺は致命的なことに気がついた。
少女の腕を掴むために手を伸ばした際、俺の足は車道へと一歩踏み出していたのだ。ということは、当然、俺は車道に立っている。
あ、やっべ……
凄まじい衝撃を感じて、俺は意識を手放した。