第5章 あ、そゆこと
まずは高橋先輩が行方不明になった過程を聞くことになった。
「えっと、高橋とはいつから連絡がとれないのかな?」
いや森本先輩、あんたも連絡取れなくなってんじゃないのか。あんたもいつから連絡取れないか知ってるんじゃないのか。
「ちなみに俺は知らん。」
だってよ。
「二週間ちょっとまえくらいからでしょうか…はっきりとはわかりませんが、多分そのくらいかと。」
結構長いこと連絡とれてないんだな。先輩らももっと心配した方がいいんじゃないのか。
「あー二週間かぁ。じゃあ大丈夫なんじゃない?」
ちょっと摂津先輩二週間行方不明の人が大丈夫なわけ…。
「俺もそう思うわ。いつも通りじゃないの?」
森本先輩まで…全くこの人達の感性はどうなってるんだか。
俺が注意し、野村さんを励まそうと口を開きかけたとき、
「でも今回はいなくなるまえになんにも連絡とかなかったんですよ…。いつもならメールで、ちょっとでかけるくらいはあるのに…。」
………は?
まわりは普通、僕だけ呆然。
うんやっぱこの人達おかしいわ。
謎だわ。この人達の解明から始めようか。
「えっと…いつもはメールがくるんですか?」
そこじゃねぇだろ俺!
そんな短いメールで二週間以上もいなくなるのかよ!とかちょっとが二週間かよ!とかじゃないのか。いよいよ俺もこのへんな先輩らに慣れてきてしまっているらしい。
「失礼しまーす。」
急にドアがあいた。部員は全員いるから、相談者かな?一日二人とか珍しいんじゃないのだろうか。
「………!!」
絶句する俺以外のみんな。俺は例外。意外とうまいこと言ったんじゃね?
「あんまりうまくない。」
いやいや馴染さん、今のは認めましょうよー。うまかっ…なんでこころの声が読めるの!怖いから!なんで物語の主人公の関係者は主人公の心の声が読めるの!
「というかお客さんでは?」
「あー本田くんは初めてだよねー。彼、高橋君。」
「あーはじめまして、本田と言いまぇぇぇぇえ。」
「どうも。」
『謎、解明!』
みんな急になにしてんの⁈ 何それはやんないから。俺も一緒にやりたい。
というわけで、高橋先輩見つかりました。
めでたしめでたし…なわけあるか!
「ちょっと、今までどこいってたの?いつもはいなくなる前にメールくらいするのに」
野村先輩…もういなくなるって普通に使ってるけど、おかしいよね?なんかもう二度と会えないみたいなそんな感じだけどおかしいよね?
「コンビニ」
…いや今さっきの話じゃなくて。
「いや今さっきの話じゃないんですが。」
思ったことがそのまま口から漏れる…しょうがなくない?だって頭が働くことを拒否してるんだもん。
敬語になってただけいいと思うんだ。
「高橋この二週間なにしてたの?」
今日の時間割なに?みたいな軽い口調で聞く森本先輩。
「いろいろ。だいたいいつもとおんなじ感じ。俺蘭にメールしたけどいってない?おかしいな…、あ、これ違う野村だった。」
そして普通の口調で返す高橋先輩。
この人はいったいいつもなにしてるんだ…。いや、聞かないでおこう。なんか恐ろしい。
「高橋先輩って普段なにしてるんですか?」
あ、馴染聞いちゃったよ…もう知らね。
「え、言ってなかったっけ。探偵。」
…謎研究研究部ってそうゆうこと…
…謎…解明…。いや…もうなんかいいや…つっこむのもめんどくさいや…。




