FILE11-黒魔女と戦う ”魔女” たち いたずら姉妹編
1週間ぶりの龍河です。
先週は久しぶりにのんびり過ごすことができましたが、色々ネタが思いついてどうしようかと思いました。ということで今日は魔女サイドの捜査官キャラ登場回です!!
また引き続き頑張って更新したいと思います。
愉快な人間の先輩ができた俺は次に都市の治安を守る”魔女”の捜査官に挨拶をしにいくためにクロエさんと廊下を歩いていた。どうやらカリヤ先輩とフレイ先輩曰く魔女さんの一人はこの建物内にある「訓練部屋」にいるらしい。その道すがらクロエさんがため息をついていた。
「はぁ、全く・・・・今日は新人が来るからオフィスにいるように言ったのに、すまないねアマミヤくん」
「いえ!! 全然大丈夫ですよ」
最初の時より緊張がほぐれ、自然な状態で対応できるようになったのを感じつつクロエさんに答えた。
「私がスカウトしといてあれだが、自由人が多くてね」
クロエさんが自虐的に笑うと俺もははっと愛想笑いをした時ーーー背後から水を得た魚のように元気で晴れ晴れとしたどこか幼い感じもする女性の声が複数迫ってくるのが聞こえた。
「?、なんの声ですか」
俺がクロエさんに疑問を投げかけるとクロエさんは手を額に当ててうなだれた。
「あぁ・・・、あいつらあれほど局内で騒ぐなと・・・」
「? あいつらってだっーーー」
俺が全てを言い切る前に、背中に二つの重さを感じた。そして自分は気づいた頃には床になっていた。
「やったよ『ラフネ』、ついに悪の怪人を打ち取ったよ♪♪」
「やったね『レフネ』、へっへーん♪♪ どうだ悪の怪人め、私たちの強さにひれふしたまえ」
俺は突然のことで頭の中がはてなマークで埋め尽くされていた。出勤初日でまさか建物の床になるとは自分も立派になったもんだ。いやそれよりそして悪の怪人ってなんだよ。なんてことを思いながら俺は背中に乗っている二人を見た。
「あのぉ、お嬢さんたちとりあえず一旦降りてくれないだろうか?」
「どうするラフネ?」
「どうしようかレフネ?」
二人は自分が優位な位置にいることを理解するとおちょくるような表情で下にいる俺に悦に浸りながら答えた。すると
「おまえたち、一体ここでなにをしているんだ?」
そばにいたクロエさんが心臓に氷のナイフを突き立てるような声でお嬢さん二人に迫った。自分に言われている訳ではないがなんか心臓がキュッとなる。
「ゲッ、鬼ババ!?」
「なっ、なんでここに!?」
二人がクロエさんの存在に気づくとサッと背中から降りてゆっくり後ずさりしていく。二人は冷や汗をかいて目が泳いでいた。
「今日は新人が来るから、メンバーに挨拶まわりをしていたところだ、ちなみに君らが倒して床にしたのが新人くんだ」
俺はやっとこ二つの重りから解放されたので立ち上がり、床の職務を放棄した。そしてクロエさんが冷徹な声で二人の紹介を始めた。
「アマミヤくん、この二人は魔女捜査官の『レフネ』『ラフネ』双子の姉妹なんだ、結構幼く見えるが歳はーーー」
と言いかけた時
『ダメェェェェェェェェェェェェェェェェ!!』
廊下に二人の咆哮が床と窓を伝ってまるでオーディオスピーカーでも使ったみたいに響き渡った。
「と、こんな感じで詳しい歳は言えないが、君よりは年上でいたずらばかりする」
クロエさんがまるで子供をからかうようないじわるな顔して説明をしてくれた。とりあえず先に自分が挨拶するのが礼儀だよな。新人だし。
「初めまして、今日から捜査官になりましたアマミヤっていいます、レフネ先輩、ラフネ先輩よろしくお願いします」
俺が二人に挨拶をすると、まずは『レフネ』先輩が自己紹介してくれた。
「あっ、初めまして『レフネ』っていいます、魔女デス、放出系の魔法が得意デス、先ほどは失礼シマシタ・・・」
先ほどの陽気な感じはどこに消えたかと思ったが多分横に冷徹な鬼がいるからか。見た目は確かに幼く見える容姿だから人間でいう小学生とかに間違われてもおかしくないだろう。髪はまるで後ろが透けるような綺麗な金髪のショート、魔女の証であるとんがり帽子を被り、顔立ちはまるでテレビアニメの魔法少女っていったほうがいいのだろうか。
そして、今度は『ラフネ』先輩が自己紹介してくれた。
「はっ、初めまして、『ラフネ』っていいます、、、魔女デス、物を引き寄せる魔法が得意デス、同じく先ほどは背中に乗ってごめんなさい」
レフネ先輩と同じテンションで自己紹介をしてくれたもう一人の魔女捜査官、見た目は流石双子の姉妹とでもいうべきだろうか、ほとんど違いが分からないくらいほぼ同じだ、ただ髪は黒髪でミディアムボブっていうんだっけか、それ以外は同じ容姿だ。
「よし、これで自己紹介は終わったな、急で申し訳ないんだがアマミヤくん、訓練部屋に先に行ってもらえないか? 私はやらないといけないことができたのでな」
そういうとレフネ先輩とラフネ先輩の方を睨み、首根っこを掴んでどこかへと消えていった。その『ぎゃぁぁぁぁぁ!!放せ鬼ババ!!』『黙れ!! いい歳して騒ぐんじゃない!! 局長としてお話が必要だな』とギャイギャイと言い争っていた。
「はぁ・・・、とりあえず行くか・・・」
俺は初日から個性が強すぎる人達に会い過ぎてこの先が心配に思いながら、訓練部屋に向かった。
訓練部屋は建物の最上階にあり、扉を開けると目の前に筋トレで使用する機材が置いてあるスペース、射撃ができるであろうスペース、そして大きな窓で付いた観戦部屋の奥に学校の校庭くらい広いスペースがあった。おそらく魔女が魔法を使用するところだろう。俺はその魔女さんがいないか見渡したところ奥から音が聞こえた。
「?なんの音だ?」
俺は音が聞こえた方向へ足を運んだ時ーーー目の前に見えたのは巨大な氷山だった。
そして、そのそばにいたのは純白の髪が印象的な魔女だった。
いかがでしたでしょうか。
魔女捜査官は人数が多いので今回のお話で全て紹介できませんでした・・・。
今回はいたずら好きの姉妹「レフネ」「ラフネ」を出しました。
次回は今回少し登場した、この物語の生ヒロインである白髪魔女を紹介します!!
更新は9/1の15時を予定しています。




