第2話 女と影
僕は戸惑った。
「いきなり契約ってどういうことだよ。」
縛られた女性は言った。
「あなたは、もう死んでしまう、その前に私と契約をしなければ、あなたは死ぬ」
僕は、少し考えて承認した。その時、女性につながっていたがひび割れだし、鎖がはじけ飛んだ。
あたりが真っ白に染まる。目が覚めたらそこはキャンプ場近くの森の中だった。目の前には服を着ていない女性がいた。僕は、退き後ろを向いて、その女性に言った。
「ふ、服をき、着てください。」
女性は理解していなさそうで、首をかしげている。
自分の体を見るが服を着ていなかった。僕はキャンプの時に持ってきていた荷物の中にあった。それを着て、女性にも着させて、一度家に帰り、名前を聞いた。その女性は影奈美優というらしい。とりあえず女性用の服がないので買いに行くことにした。ショッピングモールに入って服を買った。店を出た瞬間、緊急速報が流れてきた。
「庸藤キャンプ場近くで起きた事件ですが、死者42名1人重症という大惨事となりました。唯一の生き残りとみられる重傷者は意識不明でなにもわからないという状態です。」
バリン!!
なんだと思い道路の先を見た時、なにか黒い影が僕たちのほうに向かって進んできている。
とても速く近づいていることがわかる。僕は何が起きているのかわからない時だった。
美優が前に出る。近くの飲食店の旗の棒を抜き、影に向かって一振りする。
スパッ...
空気を切る音がしてすぐ、その影が二つに切れた。
その影は奇声をあげ、消えると思ったその時、影が僕の心に入り込んできた。
僕はそのまま痛みで気を失ってしまった。
読んでいただきありがとうございます。次も早く出せるように頑張ります。