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1.プロローグ

 目が覚めるとそこは、見た事のないほどデカい部屋の、これまたデカいベッドの上だった。


 そして俺は、42歳のこどおじニートから、異世界のヴィルシュア・ロクティスという貴族婦人になっていた。


 つい5分前まで自分の部屋でネトゲをやっていた俺としては、急展開でパニくったが、ヴィルシュアの魔法なのか何かの作用で経緯を理解した。


 断片的にだが、ヴィルシュアの記憶が流れ込んでくるのだ。


 それに加え、ご丁寧に書置きまでしてある。



—ヴィルシュア・ロクティス—


 元侯爵令嬢 19歳


 皇太子妃争いに敗れ、政略結婚としてバツイチ子持ちで冷徹人間のロクティス公爵と結婚。


 望まぬ結婚だったが、そもそもヴィルシュアは皇太子妃も望んでいなかった。


 彼女は自由恋愛がしたかったのだ。


 しかし貴族令嬢にそんな自由は無い(らしい)


 だからせめてもと思い、侯爵令嬢として己の価値を見出す為に勉強に明け暮れ、皇太子妃候補にまで上り詰めた。


 しかし、伯爵の養女となった平民出の少女に負け、結果は惨敗。


 その上、子持ちのおっさん(40歳)と無理やり結婚させられる。(でも俺より2歳若い)


 そこで生きる意味を失ったヴィルシュアは、自由を得るために禁忌の魔法、黒魔法に手を出した。


 その黒魔法は、悪魔と契約して他者の体と魂を入れ替える魔法だ。

 

 ヴィルシュアは社会に縛られない平民の暮らしを望んだ。

 

 それも、貴族社会のようなに平民が虐げられる事のない暮らしを。


 なるほど、だから平和な日本人と入れ替わったのか、と思いつつも、勝手に体を入れ替えた事に怒りが溢れた。


 だが、それ以上に思った。


 移転先、42歳のこどおじニート(おれ)で大丈夫そ?

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