明日から神様
俺の名前はタカシ二十歳でニートをやらせてもらってる者だ。
今日も誰にも邪魔されず自分だけの大事な時間を過ごそうと本日初めての寝返りを打ったところ…
窓から知らないおっさんが俺の部屋に入ってきてるところだった。
おじさん「君、神様になってみない?」
タカシ「は?」
神「ごめんごめん自己紹介がまだだったね。俺は神様。今日訪ねてきたのは今年の終わりに定年退職迎えるから君をスカウトしにきたんだ」
タカシ「めんどくさいからなしで」
神「え?あっさりしすぎてない?普通は神様とか嘘だろ不審者!とか逆に神様になりたい!定年退職とかあるんだとかってリアクションするもんじゃないの!?」
タカシ「うるさいから早く帰ってもらってもいいですか」
神「いやいやこっちも後継者見つけてこないと上から怒られるんだって!君暇でしょ?ね?ずっと上から見てたけど暇そうだったから誘ったんだよ!」
タカシ「はぁ…暇じゃないです。毎日今日の寝返り回数記録しないといけないし」
神「うん。それする必要ないよね。神になったら何でも出来るよ!自由にもなれるし、いいと思わない?」
タカシ「自由なのが正義だと思ってるなら今ニートで何もしてない自由な俺は神と同等な立場だからわざわざ神になる必要なくないですか。」
神「圧倒的正論!」
タカシ「あーあと…」
神「まだなんかあるの?」
タカシ「高いところも無理なんで余計になしですね」
神「それバンジージャンプの断り方!普通神様にならない?って誘われて高いところ無理だからって言う人いないよ!君が初めてだよ!」
タカシ「俺が初めてなら普通の人間には思いつかないこと言ってるってことだから、やっぱり俺は神様と同等ってことでいいですよね」
神「ダメだ。理解出来ない。これが定年退職を迎える神の末路なのか…」
タカシ「ごちゃごちゃ言ってないで何言われても断る気しかないんでさっさと帰ってください」
神「待って!とりあえず求人票だけ見て!そしたら気が変わるかもしれないしさ。まず初任給が100000000000000000000億円で…」
タカシ「神様になります」
神「いや、圧倒的金目当て!!!」
おしまい