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小さな命

その時マリーは自分の下腹部に手を当てる。

小さな命が自分の中に芽生えているよろこb



カタカタとキーボードを使っていた手が止まる


私が産み出した、小説の中の女性、マリー


本当に、喜びを感じているだけなのだろうか

彼女は23歳で、カレッジを卒業し希望の職種に就いた所である

今、出産育児休暇を取れば、彼女のキャリアは同期と大きく差が開くだろう


何故、気をつけなかったんだマリー!

一時の情熱に身を任せたばかりに!


いや、私が書いたんだけど!



ふぅ、と息を吐き席を立つと

コーヒーを淹れ一息つきながら考える


マリーの相手、ケビンはきっと喜んで彼女と家庭を築こうとするだろう

もちろんマリーも嬉しいはず

しかし、困惑や迷いも生じている

ケビンはそれを理解出来ない

そして、2人の間に溝が、、、


いや、違う

ケビンにも覚悟が出来ておらず、、、


いや、それも、、、、



私が産み出した小さな命が

どんな風に迷い、選択して、生きていくのか


決めるのは私じゃない

彼らは私が産み出した瞬間から、文字の世界で生きている

私はそれを代筆しているだけなのだ


彼らの物語を形にするため

私はまたキーボードに向かった


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