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思いつくまま短編  作者: 雨の日


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10/16

夢が醒める前に

死の表現があります

苦手な方は注意

ふわりと意識が戻ってくる

ゆっくり目が覚め覚醒していく感覚


もう朝か

ため息をひとつ


夢を見ていた


あの子の夢


小さなあの子が天使になったのは

1年前の今日だった


夢の中で記憶より少し大きくなったあの子と

手を繋いで桜を見ていた

ヒラヒラ舞い落ちる花びらを掴もうと

ピョンピョン飛びながら手を左右に揺らし

繋いでいた私の手も少し揺れる


あの子も私も笑っていた

お母さん、どーぞ!と花びらを私の手のひらに乗せてくれた時、目が覚めた


手のひらを見ても、物語のように手のひらに桜の花びらがある訳はなくて

枯れていたと思った涙が一粒

頬を伝った


夢が醒める前に

抱きしめていればよかった


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