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モモ

皆さん、こんにちは。


 朝、起きる時間になった。俺はそれを確認して、仕事に行く準備を始める。その間にも寝ていた間に起きたことがニュースとして常に知らされていた。それらを軽く流し読みをしながら、やがて決められた時間ピッタリに準備を終えて集合住居から出た。朝御飯はずっと食べていない。最後に食べたのはいつだっただろう。少なくとも俺の記憶にはない。

 感傷、といえるような思考に浸ったが、所詮日々のやるべきことの前では些細なことだ。玄関の扉が開いて俺は何時ものように仕事に向かう。

 外には既に他の奴等がゾロゾロと出てきている。アカデミーや仕事に行く奴等の流れの中に俺も身を任せる。

 恐らく空から見たら壮観だろう。なんたってどいつもこいつもが全く同じスピードで歩いてるんだからな。互いの間隔も一定のままなのは歩いてる俺自身も少し気味悪さを感じる。まぁそれを感じない奴等もいるんだからあくまで俺個人の見解だ。

 しばらく歩いているとチューブが並んでいるターミナル駅のフロアにたどり着いた。これで目的の場所までいくことが出来る。俺も周りにつられるようにチューブの近くに行った。前の奴が乗った後にやって来た移動式のカプセル、これに乗るのだ。俺が手を触れるとカプセルの扉が開いて、俺を迎えた。

 乗り込むと、扉が閉まりものすごいスピードでチューブの中を進んで行った。その中で俺は

仕事に使う地図を頭の中に叩き込んでいく。新人の頃はカプセルのスピードに対応できずに中での仕事は出来なかったが今となっては、なんということもないルーティーンワークの一環だ。

     《rute=36.25sec/;》


 カプセルはいつもと同じ時間で俺を仕事場に送った。

 そう言えば俺の仕事はまだ言ってなかったか。最も分かりやすい言葉を使うなら『家畜の世話』ってところだろうか。生活維持署というところに勤めている。この世界では余りうだつのあがらない仕事だ。能力が比較的低い人間でも難なくこなせるからだ。







《rest =2514/4/19/22:40:10;》

《Move=2514/4/20/06:25:45;》

《:return》

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