第16話 セイウス独立
本当に長い間お待たせいたしました。
何も言わずに3か月以上もの長い間投稿を一切行わなかったこと本当に申し訳ございません。
これからは1週間に1話程度を目安にゆっくりと投稿していきたいと思います。それでもまだ読んでいただけるという方は、今後ともミハマとウスカン王子の物語をお楽しみください。
本当に申し訳ございませんでした。
俺が目を覚ましたときウスカンさん以外は寝ていた。どうやら、昨日の夜は、5人で話している途中にみんな寝てしまっていたようだ。俺が、1階の洗面所に向かうとすっかり目を覚ましたウスカンさんとばったり出くわした。
「おはようございます、ミハマ!昨日は本当にありがとうございました」
「おはようございます。いいんですよ、困ったときはお互い様です」
俺とウスカンさんは寝起きの悪いらしい親衛隊の3人を抜いてウスカンさんとサンドイッチを作り、先に食べることにした。俺は地球にいた頃特別料理ができたわけではないが挟むだけのサンドイッチは簡単だからいつも冷蔵庫に具材だけは用意しておいて、夜中に夜食として食べていたのを思い出す。俺の両親はどう思っているのだろう。
ウスカンさんもなかなか手際がよくぱっと完成したサンドイッチを食べようと席についたとき、
「えー、美味しそう。私の食べる分もあるの? 」
「イグザ、いつもより起きるのが早かったですね」
「うん、いい匂いがしたから起きちゃった」
そういいながら階段から降りてきたイグザにつづいて、カイとラルも起きてきて腹ごしらえをして俺たちは外へ出た。
ウスカンさんの館の周りに集まった人々の中少し高台に立つのはウスカン王子だ。その集団は中心にある今ウスカンさんが立っている台ともうひとつのその台に対面するかのように置かれた台を囲むように座っていた。
「セイウスのみなさん、よく集まってくださいました。本日集まっていただいたのは他でもないセイウスの今後についてみなさんの話を聞きたいと思ったからです。私はセイウスの独立を視野に入れています。これについてみなさんの意見を伺いたいのです」
ウスカンさんの声には緊張も混じっていたが芯に覚悟が感じられた。そのウスカンさんによる発言にざわつく群衆の中。イグザからマイクをもらった男性が台の所まで動いていき、台に登りウスカンさんに対して質問をした。
「それはどうゆう意図ですか王子」
「今からその狙いについてお話しましょう。………………という風にしたいのです」
それに対し昨晩5人で話し合ったセイウス独立作戦の要点をウスカンさんが説明した。なんでもこの演説形式は親衛隊の3人の言うにはできるだけ住人の意見を取り入れて、街を作っていきたいというウスカンさんの願いを尊重したディスカッションシステムなんだそう。
その後昼頃までにセイウスの町の人々の意見はまとまり独立することが決定した。満場一致で決まったのにはさすがというほかなかった。続けて、セイウスの町を攻めに来た兵士たちをどうするかについてだが、町の壁の修復だけは手伝わせてあとは王都へ送り返し、王都にセイウスの独立を伝えさせることになった。
翌日、見事セイウスの町の防壁の修理が完了しセイウスに攻めに来た兵士たちを防壁の前に召集した。
「これだけの人数を押し返したのですね。さすが、ミハマです」
「いや、神様の力で俺の力ではないですから......」
「おーい、王子~、勇者さま~。準備できたよ」
「それじゃあ行きましょうミハマ」
俺を見ると兵士たちは顔を背けたりしているものや震えているもの、さらには戻しているものまでもいた。
《そりゃあそうだ。神の声を聴いてあのようにならないものなどいない》
さすがだなと思っていると、ウスカン王子がしゃべり始めた。
「ここにいる兵士の皆さん、あなた方にはこれから王都へと戻っていただきます。そうして、この書物を持っていき、広場で開けて王都の人々に聞こえるように読み上げてください。そのあとは各自好きなようにしてもらって結構です。それではよろしく頼みます」
そうして、兵たちの一番の長である国王に勇者に仕立て上げられたジンキという兵に
『我々には真の勇者がついている。勇者を偽る国はもういらない。セイウスは本日をもって自由セイウス王国として独立する。もしもわれら自由セイウス王国に進行するつもりならば全力で迎え撃つつもりである』
といった趣旨の手紙を渡し王都へ送り出したのだった。




