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海野平の戦い1

村上義清「何もしていなかったわけではないぞ。」

家臣「父君が心血を注ぎ攻略した佐久の領地は武田に奪われてしまいましたが……。」

村上義清「1527年に左近衛少将。1536年には正四位上に昇叙しておる。」

家臣「親の財産を食い潰す放蕩息子の極み。」

村上義清「それは世間が言っているのか?それともお前が言っているのか?返答次第では長槍でツッコミを入れるぞ。」

家臣「ツッコミは柄のほうでお願い致します。」

村上義清「領地の拡大については目立ったことは出来なかったのは確かであるが、戦線を拡大し過ぎていたのが正直な話。とにかく周りに敵が多すぎた。」

家臣「整理するためにも朝廷の権威が必要であり、そのために父上が残した遺産を……。」

村上義清「……とならないようにするため、本貫地の直轄化を進めて行くことにした。」

家臣「それまでいた住民の土地を簒奪し……。」

村上義清「耕作してくれないと困るのでそれは出来ない話。」

家臣「……となりますと。」

村上義清「それまで所謂『長』の付く立場に居たかたがたを配置転換。村上のものが地域を束ねるよう組織の改編。直接統治することにより強敵と相対しても負けぬだけの富の蓄積を図ることにした。」

家臣「吸収された側のマネージャークラスの末路は……。」

村上義清「肉体労働が嫌なら他所へ行け。と……。そうでもしないと佐久の大井みたいに、こっちが良い様に使われるだけになってしまうからな……。」

家臣「ただ本格的な支配に乗り出すとなりますと。」

村上義清「当然、軋轢が強くなってくるのは仕方のない話。」

家臣「他家の荘園に入り込んでは無理難題を吹っ掛け喧嘩を売り。たまらず住民が荘園領主や守護に訴え出るも。」

村上義清「武力で持って、荘園領主や守護の決定を覆す。」

家臣「『統治が出来ないのであれば税金は納めませんよ。』と住民が荘園の領主や守護に見切りをつけたところに。」

村上義清「善意の第三者として我々が登場する。」

家臣「最初に喧嘩を売った人物は?」

村上義清「……まぁそこには触れないほうが。」

家臣「殿は極悪人ですね……。」

村上義清「天候不順に戦乱が続いたため、自分が強くならなければ生き残ることが出来なかったこと。そのためにも外に出なければ原資を獲得することが出来なかった故……。」

家臣「こうして獲得したのが埴科郡と小県郡。」

村上義清「これら領地の経営を安定化させることにより国を富ませると同時に兵を強化。その兵をもって水内郡や高井郡へと勢力の拡大を図り。より大規模ないくさに備えるだけの体力をつける。そのための20年であった。」

家臣「小笠原との同盟が生きましたな。」

村上義清「外交に関してはそれだけではないぞ。今度、共同でいくさをすることになった。」

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