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第7話魔力性質

 皆の水晶が光り輝いた。


 俺の水晶はアメシストの様な綺麗な紫色とゴールドの様な金色だった。


 んー? 何で2色あるんだろう?


 あ、そう言えば、ステータスに600・600みたいなやつがあった気がする。


 あれって魔力性質が2つあるって意味だったのかな?




「た、た、大変だよ!!!!」


 シャルルは俺の水晶を見て慌てふためく。


「魔力性質が2つあるだけでも十分凄いのに、その2つが聖と魔!? 1つ持ってるだけでも凄いんだよ!?」


 えっとー……少しだけ自覚がある。


 多分俺は()()()()()()聖属性を持っていて、スキルの効果で魔属性に目覚めた、みたいな感じか?


 でもこれってそんなに凄いのか?聞いてみるか。 何せ()()だしな。


「先生ー、これって凄いんですかー?」


「き、君は何を言ってるんだね!? す、凄いも何もこんなの私は初めて見たよ!? ちょっと待ってくれ!? レア君マチルダ君ケイリー君もどうなってるんだ!」


 うん。期待した俺が馬鹿だった。彼は今()()ではない。


 どちらかと言うと、始めてカブトシを取りに行った少年のようなキラキラした目をしている。


 因みに俺とレアが聖と魔、マチルダは死、ケイリーは生だそうだ。


 どれも100年に1度生まれるか生まれないかの珍しい魔力性質らしい。しかし、俺とレアはともかくマチルダとケイリーも凄いな。


 その後、自己紹介をした。普通はこっちの方が先じゃないの?


 そう言うと俺はリアムに頭を掴まれた。ぐむむー何故だ!




 その後、俺たちは魔力性質についての授業を受けている。



 授業で分かったのは、


 火、 水、 土、 風は自分の性質の魔法の習得が早く、自分の性質の魔法の威力が1.2倍になる。これは主流4属性と呼ばれるそうだ。


 死はアンデッドの王の資格がある者が持つ魔力性質、生は治癒の上位性質で治癒の力が様々な所に影響を及ぼすらしい。


 そして聖は神の祝福を受けし者か、精霊の力を受けし者のみが持つ性質。魔は....不明らしい。


 ただ分かっているのは聖、魔、死、生ともに主流の4属性より圧倒的に優れているらしい。


 その説明を聞きながら俺は思った。


 え、俺のルームメートだけとんだ人外集団じゃん、と。





 あ、俺とレアは人間じゃないや。












「ふぅー、終わったーぁ」


 いやー疲れた。特に先生の視線に。


 あのキラキラした目線に見続けられるのは正直疲れる。


 授業は午前中のみらしい。理由は午後は冒険者として活動させるためだそうだ。


 そこで俺は先延ばしにしていた問題を思い出した。そう、自分の姿を確認していなかったのだ。


 ま、まあ冒険に夢中だったし仕方ないよね?


 ただ、1人で鏡を買いに行くのもつまらないからレアとケイリーとマチルダを誘ってみよう。


 もしかしたらケイリーとマチルダは冒険に行ってしまうかも知れないがな。


「みんな、一緒に買い物しに行かないか? 俺は鏡が欲しいんだが1人で行くのはつまらないし」


「レアは絶対の絶対にいくのー!」


 レアがそう言いながら手を挙げた。授業で生徒が手を挙げてたのを真似したのだろう。可愛い奴め。


「勿論私も行くわぁ」


 ケイリーも来てくれるそうだ。


「……行く」


 マチルダもだ。ルームメート全員で王都でショッピングだ!








 そこには多くの店が立ち並んでおり、多くの人で賑わっていた。そして俺たちは最初に雑貨屋さんへと向かった。


「「「か、可愛い!!」」」


 俺以外の3人の声がそろった。まあ3人は女の子だからな。可愛い物には目がないのだろう。


 そこにはドレスが置いてあった。恐らく自分が着ることを夢想しているのだろう。


「4人で冒険をしてこれをかいましょうよぉ!」


「名案なのー! それがいいのー!」


「……名案」


 俺と同じくクールなマチルダでさえドレスは着たかったのか。やっぱり女の子は可愛い物が好きなのかな?


 え? お前はクールじゃない? 少し静かにしようか。


 4人で冒険か。楽しそうだな。迷宮など行ってみたいところは多くある。


 てか、ドレスか……俺も着る感じなの?


 そう言えば、ご主人様は俺の為に用意してくれたゴーレムを女の子の見た目にしたのだろう?


 レアのためなら何だってする所存だが好きでやる訳では無い。そこは、声を大にして主張したい。


 まあ、今回は自分の見た目を確認するためにここに来たんだ。なんか宝箱を開けるみたいでドキドキする。


 てことで鏡だ。この体になってから2週間以上経つが初めて見る。そして、俺は鏡を覗いた。



 そして俺はそこで固まった。












「ご、ご主人様.........!?」



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