第4話ランクアップ
俺はホブゴブリン達に宣言した後、倒木に腰をかけ色々な話をした。
「ライリー様は凄いんだな!」
「ライリー様てんさーい!」
など割と距離も近くなった。流石に様は抜けないらしいがな。
長い時間話し込んでいたからか、周りが暗くなってきた。
そういえばこいつらは家とかあるのだろうか?無い気がするのだが……
「お前らは家とかあるのか?」
リーダーのアニクに俺は問いかけた。
「小さな集落ならあります。女、子供を守るために安全な所にあるのでかなり距離はありますが......」
流石にゴブリンだからといってホームレスではなかった。流石に舐めすぎだったか。
俺は、そんな事を考えながら火を起こす。
心配性なのか、リーカスが冒険者キッドとして色んな便利な物を詰め込んでくれた。その中に火起こしキッドもあった。
「だろうな。と言うか、これから2週間一緒に旅をしようと思うがいいか?」
何がだろうな、だ。無い気がするとか言ってたのはどこのどいつだ!
「いいんですか?」
「ああもちろんだ。なにせ暇だしな」
全員で火を囲み、暖を取りながら話す。
真っ赤な火が「パチパチ」と楽しげな音を立てる。
「ライリーさまはくるのー! レアはもう離さないの!」
レアがそう言ってくっ付いてきた。本当に可愛いやつだ。まあ、付いて行くことは決まった。
しかし、今後の計画などはあるのだろうか?
「アニク、今後の計画はあるのか?」
「ライリー様が滞在する2週間は、カナディアンの森を重点的に捜索しようと思っています」
「分かった。では、ゴーレムに夜の守りは任せるのでお前らは寝てろ」
「ありがとうございます!夜の守りが正直1番きついので助かります」
そこで俺は人生初めての野宿をした。
そこから2週間はあまり成果がなかった。魔物の素材は沢山手に入れたが、ゴブリンたちは見つけられなかった。少し近接戦闘の練習になったくらいだ。
「じゃあ、2週間ありがとな。これからも1ヶ月に1回は会おう。」
「レ、 レアはお別れはいやなの!」
「1ヶ月に1回は会えるから我慢しろよな。」
別れを嫌がられるのは正直嬉しい。
本当は連れていきたいくらいだが、この2週間でレアがホブゴブリン達のアイドルってことくらい分かっている。
まあ大事にされて無かったら無理矢理連れ去ったろうがな。だから無理に連れて行きはしない。だが、
「嫌なのー! レアは付いてくの!」
レアの嫌がる様子に俺は少し困った表情になる
「アニク、どうしようか?」
「ライリー様が良いのであれば連れて行ってもらえると嬉しいですね」
驚いた事にアニクは笑顔でそう言ってきた。
「ほう。引き止めると思ったのだが、なぜだ?」
「なぜってレアはもうライリー様にべったりじゃないですか。それなのに引き剥がしたら嫌われてしまいます」
「まあたしかにな」
そう言いながら俺は苦笑した。本当にレアは愛されているな。
俺はちゃんとレアを守らなくてはな。俺もレアのことを愛していることに気づいた。
「じゃあレア、俺とムーンの街に行くか?」
「え? いいのー?」
離されると思って泣いていたレアは顔を上げて期待の眼差しで見てきた。
「ああ。もちろんだ。だが、俺から離れることは許さないぞ?」
「もちろんなの! レアはライリーさまから離れないの!」
レアはそう言って俺の左手をぎゅっーと抱きしめてきた。
可愛いなぁ。
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俺は2週間ぶりに冒険者ギルドへと向かった。
ギルドは相変わらず人で賑わっていた。
この2週間で多くの素材を手に入れたので、ランクアップ出来るかもしれない。それにレアも冒険者学園に入学させたい。だって離れたくないし?
俺は前と同じカウンターに向かった。
「あらライリーちゃんじゃない! リーカスが心配してたのよー!」
「ちょっとカナディアンの森に篭っててな」
「え!? 2週間ずっと!? しかもカナディアンの森って……。まあいいわ。所で、今日はどんなご要件かしら?」
「この子も一緒に冒険者学園に入学したい。」
この切り替えは凄いな。俺には到底真似できないな。え?お前のせい? 俺はしーらない!
「可愛い子ねー! お名前はなんって言うの?」
レアの魅力に気づくとは分かってるな!俺は「うんうん」と首を振りながら同意を示す。
「レアって言うの! レアはライリーさまから離れないの!!」
そう言ってレアは俺にぺたーっとくっ付いて来た。
か、かわいい
って、そうじゃない!
「あらそうなのね。じゃあレアちゃんここに魔力を込めてねー」
「分かったなの!」
「はい。これが学生証よ!学校は明日からだから頑張ってね!」
「はいなの!」
「後は魔物の素材を手に入れたから見て欲しい」
俺はそう言ってカウンターに手に入れた魔物の素材を置いた。
「ちょっと待って! こんなに沢山どうしたの!?」
「まあ、2週間も篭ってたからな。そんくらい行って当然だろう。」
そう言うと受付のお姉さんは信じられないとでも言いたげな表情でこっちを見てきた。
ええ、酷くない?
「全然当然じゃないわよ! 量も凄いけどこれとかダークウルフじゃない!」
「そんなに強いやつなのか?」
「属性持ちの魔物はただでさえ強いのよ? しかも、それが上位属性の闇なんて……普通の冒険者は見ただけで逃げるわよ!」
「じゃあ、ランクアップ出来るか?」
「ええ、もちろんよ! ちょっと時間かかるから待っててね!」
そう言って受付のお姉さんは大慌てで素材を持って中へとかけて行った。
話してて気が付かなかったが周りに注目されているな。耳を傾けてみると……
「おい、あの嬢ちゃん達何もんだよ。ダークウルフだってよ」
「ダークウルフってBランクかCランクの上位のやつしか狩れないやつだろ?あんなちっこい女が狩ると思うか?」
「いや、 無理だろ。そういやあっちの女2週間前にリーカス様と一緒にいたっていう女じゃねえか?」
「そういえばそうだ。なるほどな。それなら納得だ」
てな感じで勝手に納得された。まあ勝手に納得するのは自由だから別にいいだろう。放置だ。
「君達がライリーにレアかい?」
そう中から出てきた男が声をかけてきた。
「そうなの!」
「そうだが、お前は誰だ?」
俺はその男にそう言った。レアが居るんだ不審者チェックは厳重にするのが俺の責務だからな。
「私はここのムーンの街の冒険者ギルドのギルドマスターだよ。少しお話があるからいいかな?」
ふむ。ギルドマスターか。てか、これは断れる雰囲気じゃないな。まあ断わるつもりは無いが。
「ああ分かった。レア行こう」
「じゃあ応接室に来て欲しい。ルー案内してやれ」
「了解しました。ではこちらに来てください」
今更だが、受付のお姉さんはルーって言うのか。ギルドマスターの前だと急に丁寧になったな。そんなことを考えながら応接室に入っていった。
「やあ。改めてよろしく。ギルドマスターのルドラだ。魔殺しのルドラとも呼ばれるね」
「よろしく。ライリーだ。ところでなんの用だ?」
「まず初めにランクアップの話からしよう。君達はこれからC+ランク冒険者だ。君達2人はパーティってことでいいよな?」
「ああ。そうだ」
そこで俺は1つ疑問に思った。
「というかC+なんてあるのか?」
「君は本当に常識知らずだな。 これはなそのランクの中でも強い者にあたえられるランクだよ」
いやぁいつも非常識って言われるが俺は一応神だから仕方なく無い??
割と非常識って言われるの傷つくのだが.........
《称号Fランク冒険者がC+ランク冒険者に進化しました》
「なるほどな。だがいきなりランクアップして大丈夫なのか?」
「周りから注目は浴びるだろうね。でも君は明日から学園に行くだろう?なら絡まれることは絶対に無いね」
ルドラはそう言ってニコッとした。
本当か? まあ、絡まれたら撃退すればいいや。
「そしてね。今回呼び出した要件はその学園に関係するんだよ」
なんだろう? 学園に何かした記憶は無いのだが?
《そもそも、何かしたという思考になる事がおかしいと愚考します》
ゲフンゲフン、飲んでいた物を吹き出しそうになった。別に「痛い所突かれた」からでは決して無い。
俺は挽回せんとドヤ顔で聞く。
「そうなのか。それで、学園がどうした?」
ルドラの顔が可哀相な人を見る目な気がするがきっと気のせいだ。
「まあ簡単に言うとねライリーとレアを特待生として入学させたいんだよ」
ふむ、特待生か。よく知らないな。
「デメリットはあるのか?」
「まあ目立つくらいじゃないか? メリットしか無いと思うがな」
「そうなのか。じゃあ、メリットは何なんだ?」
「メリットは学費が無料なのと卒業したらBランク冒険者になれる事だな」
「まあデメリットが無いならいい。その話、受けようと思う」
「そうだ。今回はダークウルフの素材は納品という事にして、ほかの素材は納品しなくていいよ。それでダークウルフ以外の素材だが金貨5枚だ」
そう言われて俺は金貨を手渡された。しかし、驚いたな。こんなに高く売れるとは思わなかった。
「さっきも思ったが、この魔物そんなに凄いのか?」
「何言ってるんだ? こんな量だし、そんくらいあって当然だ」
「そうか。後は何か要件はあるか?」
「もう無いな。今後とも2人の活躍に期待しているよ」
「そうか。じゃあありがとな」
そう言って俺は応接室から出た。そして冒険者ギルドから出ようとした。
しかし、俺はそこで肩を掴まれた。
レアのファンですか? ならば殺しますが?
大金貨→100万円
金貨1枚→10万円
小金貨→1万円
大銀貨→5000円
銀貨→1000円
小銀貨→100円
銅貨→10円
くらいです!