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第20話 パーティ

そこには漆黒の城が建っていた。月光に照らされたその城は所々に大きく破損した傷があり、荒々しくそして、月明かりの影響か不気味な雰囲気だ。


 この場所を見た者は一瞬で察する。近寄ってはいけないのだ、と。


 事実ここは四人の魔王が所持している城だ。近寄った者がどうなるかなど、言わずとも分かるだろう。


 そして、今その城の応接室には3()()の人影があった。



最恐の魔王〝デウス=ワールド〟



破壊の魔王〝シヴァ=ディストラ〟



暗黒の魔王〝タナトス=デストロイ〟



そして、



()()()()()〝イザナギ=クレアチオーネ〟



 そこに居るのはその4()()だ。



「ねえねえ!シヴァ!!面白い子だったでしょ!!」



 創造の魔王は破壊の魔王にそう話しかける。



「確かにおもしれぇ奴だがよぉ、てめぇ言う必要もねぇ情報与えようとすんじゃなぇよ!ぶっ壊してやろうか?」



 すると、最恐の魔王がこれに反応する。



「でも久しぶりに良い暇つぶしになりそうだね〜彼どこまで大きくなるかね〜


 まぁその前に大体は死ぬと思うけどね〜ここ重要ね〜。」



 その言葉に暗黒の魔王が反応する。



「デウスさん酷いですぅ〜あ、でも死んだら私の物になるから殺しちゃおうかなですぅ〜。」



 彼らにとって命とは大した意味を持たない。それがライリーのような神であってもそれは変わらないのである。



「ちょっと〜!タナ!!殺しちゃダメだからね!!私達の計画もかかってるんだから!!」



「私達、じゃ無くてナギちゃんのですぅ〜」



そうしてライリーを巻き込んだ、魔王達の計画は進んでいく.......













 むむむ、解せぬ。


 俺は今、正座をさせられている。


 正座とは、古代の勇者が考案した座り方の一つで、人を反省させるために使われるものだ。なんで俺が反省しなきゃいけないんだ?


「...なんで私達を頼らなかった?」


 その理由は決まってる。


「だって、危ない所だから巻き込んじゃいけないと思って。」


「....私達のことが信用出来ない?」


「そうよぉ。私達パーティなんだから。」


「しょ、しょれに心配にゃのぉぉぉ〜!りゃ、りゃいりーしゃまが死んじゃったとおもったのぉぉぉぉ。」


 そう言ってレアは耐えていた堤防が一気に決壊したように大泣きし始めた。


 はぁ、俺がバカだった。確かにそうだ、裏路地には俺の死体と思われてもおかしくない物もあった。俺はレアを、そしてパーティの皆んなを悲しませたんだ。



 反省しなければならないに決まってる。



 俺に後悔と反省の津波が押し寄せる。



「そうだな、本当にごめん。俺たちは4人で1組のパーティだもんな。これからは力を合わせて行かないか?」



「うん...あちゃりみゃえ(当たり前)なの!」



 その後、俺は後ろで見守ってくれていたリーカスに全てのことを聞いた。


 驚いた事に、レアは冒険者達を引き連れて裏路地まで来たらしい。


 そして、俺の斬り刻まれた姿を見て、また急に反応が無くなって死んだと思ったが、遠くで反応がある事に気付いたそうだ。


 その場には冒険者達を置いていき、リーカスの【空間魔法】転移でここまで来たそうだ。


 ギドナ組の4人はリーカス達が俺の死体を見つけた時にはもう居なかったらしい。もしかしたら潜伏してる可能性もあるとの事だ。



「皆んな、これから()()()()でギドナ組の残党を倒しに行かないか?」



「...当たり前。行くに決まってる。」



「それはもう、聞くまでもないってやつよ。」



「レアの強さを見せつけるの!」



 こんなにパーティで団結出来たのは初めてな気がするから何だか嬉しい。


 心がポカポカするというか心に染み渡るというか変な気分だ。


「なぁ、水を差すようで悪いが何が起こったのか色々説明してくれないか?」


 確かにそうだな。そもそも今俺は前と姿が違うのだから〝俺〟として対応してくれている時点でおかしいのだ。


 何で分かったのか気になる。



「まぁ、簡潔に言うとギドナ組が俺を狙っていて戦っていたら斬られて謎の声の言う事を聞いて身体を変えたんだ。


それで、場所を変えてまた再戦して勝負に勝って内容で負けたって感じだ。」



「ちょっと待てくれ、色々言いたい事が多すぎて困るのだが?そもそも、何で軽いノリで身体を変えられるんだ?」



 あ、そうだ。リーカスは俺が神って知らないんだ。うっかりしてたがまぁ大した事では無いから大丈夫でしょ。


「あー、そう言えばリーカスには言ってなかったか。俺が神だからだよ?」


「なるほど。神だからか。納得しって神!?ライリー今神って言わなかったか!?」


 痛いです。リーカスさんの肩を掴む手に途轍もなく力が入ってます。


 と言うか、神だと分かっただけで驚く事でも無いのに。


 リーカスはオーバーなんだな。


「まぁ、雑魚神だけどね。」


 これは悲しい事に事実だ。普通に考えて神が人間に苦戦してる時点で雑魚なのだ。


 ただ、今回の一件で力の必要性を理解したので、頑張って雑魚神から普通神を目指そうと思う。


 何が普通か知らないけど。


「ま、まぁ、それを聞くと今までの行動も納得がいくか。後、謎の声って何なんだ?」



「魔王。」



「魔王ね。もう一回言ってくれないか?」



「魔王4柱。」



「は!?1柱でも大変なのに4柱!?」



 まぁ、この驚きは仕方ないと思う。俺も驚いたし。


「七迷宮を攻略しろとも言われた。」



「ライリー。常識って言葉知ってる?」



 真顔でそう言い切られた。酷くない?


 ここはパーティに助けを....って全員首を縦に振ってる!?



「ライリーに常識を求めたらこっちの身が持たないわぁ。」



「そうなの!もうレアはライリーさまが目を離した隙に魔王になってても驚かないの!」



きっちりトドメまで刺されました。


「ヤッホー!今回のブックマーク、評価乞食の担当のライリーだよ〜


前々回、前回とブックマークが少しだけ増えて俺としても本当に嬉しかったな。


たださ、評価は増えてないんだよ。これはレアも悲しむからブックマークしてくれてる人にお願いするよ。


後、ブックマークしてない人はブックマークしてくれるとパーティの皆んなも喜ぶから嬉しいな。


特に今回レアを泣かしちゃったからレアの為にもお願いだよ。


このお願いは全員じゃなくて今読んでいる君にお願いしてるからそこんとこよろしく!


まぁ、楽しめたらってのがそもそもの条件だけどね。


じゃあね〜」


《あ、ライリー私より増えるの少なかったら主人公交代してあげようか?


可能性あるよねこれ。ライリー宣伝下手みたいだし。クスクス。》


「うるさいな!気にしてる事を言わないで!!


大丈夫だもん!!きっと皆んな協力してくれるもん!!え?してくれるよね!?」





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