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第12話 リーカスの憂鬱 前編

今回はリーカス視点となっています!

「フッ、死にな」


そう言って俺は王都に攻め込んだドラゴンにトドメを刺す。


俺はもうボロボロだ。



だが王都は守れた。



それだけで満足だ。









それだけで話が終われば俺も幸せだったのだろう。



しかし、現実は甘くなかったようだ。 俺の武力に目が眩み取り入ろうとする貴族ども、

俺の金と竜殺しのリーカスと言う名誉欲しさに媚びてくる女ども。



俺はそれが煩わしく王都から離れ、 冒険者の町とも呼ばれるムーンの町に拠点を移した。


ここなら王都から離れているので取り入ろうとする貴族もいない。 まぁ女どもはたまに寄ってくるが王都ほど酷くはない。



王都に居たら女も貴族もゴミのようにわらわらと集まってくる。 俺はいつからゴミ収集場になったのだろうか。




俺は別に女性が嫌いなわけではない。 ただ、誰が好き好んでゴミと一緒にならなければならないんだ? 散々な目に合う未来しか見れない。



俺を欲無しに見てくれる人は居るのだろうか? もし居るのなら出会ってみたいな。



俺が大通りを歩いて行くと1人の女の子に話しかけられた。




「あ、あのーすみません! 冒険者ギルドはどこだか知っていますか?」


「ん? 冒険者ギルドか? まあ今から行くから付いてくればいい」


変なやつだな? 普通、冒険者ギルドくらいこの町に住んでたら知っているはずだ。


もしかしたら俺と話す口実だったのかもな。


たまに親が娘を俺に送り出す事がある。 今回はそれかもしれないな。


自分の娘を送り出すなんてよくもまあ思い付いたものだ。 正気を疑う。




そして、話してみて驚いたのはこの女の子は俺の事を知らなかったらしい。 名前を聞かれるのは随分久しぶりだった。



恐らくだが、本当に冒険者ギルドの場所を知らなかったのだろう。 見た瞬間に目を輝かせていた。 少し常識が無さすぎないか?



だが、久しぶりに純粋な会話をした気がして楽しかったと俺は思う。


その女の子、名前はライリーだったか?は狩りに出るなどと言って行ってしまった。 正直心配だ。 しかも、「なんかあったら俺を頼りな」なんて言ってしまった。 普段そんな事言わないので慣れないな。



それから1日が経った。 この位なら帰ってこなくても普通だろう。



2日、 3日と経った。 遅い、 かなり心配だ。



4日、5日、そして一週間は経った。 もう何回ギルドに聞いたか分からない。 もうギルドには呆れられて「来たら呼びます」と言われた。



9日、10日と過ぎていった。 俺はカナディアンの森にライリーを探しに来ている。 今更だが俺はライリーの事をかなり気に入っているんだな。



俺は気に入った人が傷つくのは嫌いだ。 何度も最悪の光景を思い浮かべては必死の捜索を続けてる。



二週間が経った。 そしてギルドからの手紙を俺の従魔(じゅうま)が届けに来た。



手紙にはこう書かれていた。



リーカス君へ



君のお気に入りはもう一人の女の子と一緒に来たよ。 ダークウルフを持ってきたのには驚いたけど、 君のお気に入りとはそういう事なのかな? 冒険者ランクはC+にしといたよ。 ついでに冒険者学園の特待生にもね。



追記

ライリーは冒険者学園に行くらしいよ? 君の出番じゃないかい? まあ、決めるのは君次第だがね。


ルドラより





ふぅ、 良かった。 俺はライリーが生きていた事に安堵し、笑みを漏らす。 冒険者の先輩なのに冒険の大変さを教えなかった事に俺は後悔していた。


だが、その後悔は不要だったようだ。 しかし、いきなりC+とは本当非常識だな。



俺はそんな事を考えながら冒険者ギルドへと駆け込む。



すると、ライリーがあのアンドレアと決闘をしている。 しかも殴り合いでだ。 なんの冗談だ? アンドレアは冒険者としてのランクは低いが、決闘など対人戦はめっぽう強い。



これは非常識と言うよりアホなのでは? 俺はそんな事を考えていると、




「これで終わりだぁ」


そんな声と共にアンドレアの意識が刈り取られていた。



.............は?



アンドレアに、勝った? しかも殴り合いで?




これはアホを通り越して非常識の塊か何かなのかもしれない......






機材トラブルで更新が遅れ、申し訳ありません。


まだ回復の目処が立っていないため更新が遅くなる可能性が高いです。


ただ、ブックマークと評価して頂けると、更新が早まるという噂をどこからか聞いたのでブックマークと評価して頂けると嬉しいです!

(ただ、作者のモチベが上がるだけ)



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