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見えなくてもいいキモチ。

作者: 七瀬




僕は、僕が大好きな女の子の気持ちが何故なのか分かるんだ!

僕じゃない、男の子の事が好きな君。


僕が知りたくないのに、、、。

知ってしまう君のキモチ。


何故、、、?

僕は、君の気持ちだけ、、、!


知ってしまうのかな、、、?




僕の名前は、『山下 託麻』16歳の高校2年生。


僕は自然と君を好きになっていったんだよ!

君の名前は、『秋野さん。』



下の名前で呼ぶことがないから、、、。

それに、僕はそんなに君と仲がいい訳じゃないしね!



・・・話すとしても、学校で朝会った時に、【おはよう!】

帰る時に、【じゃあ、また明日!】


まあ、話す事と言えば、、、それぐらいだよね!



君は、僕の気持ちを知らない!

でも、僕は君の気持ちを知っている!



何故なのかな、、、?


他の女の子の気持ちや仲がいい男友達の気持ちは全然分からないのに、、、!

君の気持ちだけは分かるんだ!


・・・こんなの嬉しくないよ!

だって! 君の好きな男の子は、僕と同じクラスの『中村クン。』



僕よりも、勉強が出来て。

スポーツだって何だって出来るし!

見た目も、背も高いし顔もカッコイイのと、、、。

性格も、穏やかでとっても優しい。


そりゃ~モテる男子だよね!


僕の大好きな秋野さんが中村クンの事を好きになるのも分かるよ!



でもね、、、?

僕の場合、、、秋野さんの心に想っている事が分かってしまうんだ!


本当は、知りたくなかったよ!

秋野さんが中村クンの事を大好きなことや。


どんな風に、中村クンの事を見ているとか?

どんな想いなのかとかさ!


どうやら、、、?

中村クンには、他に好きな女の子がいるみたいで、、、。

秋野さんは、辛い片想いをしている事とか...。


毎日、寝る前に中村クンの事を考えて泣いている事とか。



僕の方が、胸が痛くなるよ。


どうして、、、? 


そんなに辛い片想いをしているなら、諦めたらいいのに、、、!

それも出来ずに、苦しんでいる事。



僕だって! 君に僕の気持ちが届けばどれだけ楽になれるのかな?

フラれると分かってても、僕の気持ちを君に伝えたい!




だけど、、、?

君には、今! 僕の気持ちを受け止められるほど、そんな余裕もない事。

中村クン以外の事は、何も考えられないぐらい、、、。

それほど、中村クンの事が大好きな事。



何時だったか、、、?

君と中村クンが、二人で話している時があったね!


あんなところ、僕は見たくなかった、、、。

でも、二人がどんな会話をしているのかも気になったよ!


『ねえねえ、秋野さん!』

『・・・ううん?』

『秋野さんは、どんな本を読むの、、、?』

『私は、【恋愛小説】が好きだよ!』

『俺は、“推理小説”が好きなんだ!』

『・・・そうなんだ、』

『秋野さんのおすすめの本があったら、教えてくれない?』

『・・・ううん、また考えておくね!』

『うん!』



この時の、秋野さんの気持ちは、、、?

心臓がドキドキして、凄く緊張していたよね!


中村クンと目も合わせられないぐらい、緊張していたこと!

話している事も、頭が真っ白になって何を話しているのか、、、?

取りあえず、中村クンに変に思われないように必死だった事はよく分かったよ。



・・・そんな事を僕が知っているなんて、、、。

僕自身も不思議だと思っている!


僕も、僕の気持ちがわからない時があるのに、、、。

秋野さんの気持ちが分かる事。




この先、君が僕を好きになる事がないのに、、、!

僕は、君の気持ちが分かるんだ、、、!


【君の見えなくていいキモチ。】


僕は、これからも君の気持ちを知り続けるのだろうな、、、。






最後までお読みいただきありがとうございます。

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