自分の為だけに生きていくことは、おかしいのか自分でもわからない
俺の人生は人並みだ。
俺の人生ってどうなんだろう。自分では人並みとしか思わない。でも周りからみたら俺の人生はちっぽけで誰も興味を示さない。
自分と周りの考え方は違う。
俺が人生を語る理由は特にない。でも偉そうに語る。なぜなら俺はすでに人生の半分を過ごしたからだ。
病気?いや違う。死ぬ気?いや違う。
俺は至って健康だし、死ぬ気もない。でも頭の中では俺の人生は50歳までと考えている。
何故そう思う?親父を見てきてそう思った。
俺は親父が大好きだけど、親父みたいな生活はしたくない。離れて住む親父を毎日心配するくらい。
俺は老いていく親父を見たくない。自分の父親だからこそ、そう思う。
俺は親父を見ていくうちに、俺は50歳まででいいやって思える。むしろ50歳になったら死にたい。いや。でも死なない。
俺の人生は50歳で終わり。その後の未来はわからない。
今まで生きてきて満足したことって。
正直遊んでる時だけ。女の前では綺麗ごとばっかりならべて、のうのうと過ごしてる。
仕事が一番?俺は、周りのだらしない奴らとは一緒にされたくないとか言ってるけど全部嘘。
仕事なんてしたくもないし、むしろだらしない奴らが羨ましい。金が欲しいってだけで必死に働いてるだけ。給料が入れば3日もすりゃなくなる。
周りには貯金してるよ。親に仕送りしてるよ。お金は大事に使わなきゃ!なんてかっこつけてるだけ。
貯金なんてねーし、仕送りなんてしてない。
自分が幸せになればいいと思ってるから。
自分が幸せならそれでいい。
周りなんて興味無い。
俺がどれだけ金持ちかをアピールして、どれだけ人脈が広いかをアピールして、どれだけ優しい男かを演じる。
今の彼女?
はっきり言って何も思ってない。
ただヤレたらいい。それだけ。
たまのプレゼントしてやれば喜んで付いてくる。
優しい言葉をかけて優しい男を演じる。
それだけで女はついてくる。
別に自分の人生だから。
周りの人生なんて興味無い。
俺はいつからこんな最低な男になったんだ?
でも最低ってどっからが基準なの?
俺は最低なの?周りからすりゃ最低だよね。でもはっきり言う。俺は最低でもなんでもない。これが俺という人間。これが当たり前だと思って過ごしてる日常。
例えば死にたいなんて言ってる友達を見る。どーでもいい。お前が死ぬなら俺も死ぬからな!……なんて建前だよね。死ぬ気ないし、死にたいなら死んでもいいけど周りには迷惑かけないようにしてねって思う。
女の前では、俺の大事な友達が死んだ話をする。あいつはいい奴だった。俺はあいつの分も生きなきゃならない。……同情を誘ってるだけ。実際そんなこと思ったこともない。
この女とヤリたい。そう思ったら手段を選ばない。なんでも買ってやる。
ヤッたら、はいさようなら!
こんな人間なんて、世の中うじゃうじゃいると思う。
ただみんな知らないだけで、猫被ってるだけ。
俺の地元じゃ汗水流して必死に働いて手取りが20万行けばいいほう。そんな稼ぎじゃ全然遊べないし、満足できない。
俺は家族を捨てた。子供だって嫁だっていた。でもはっきり言ってその生活にも飽きてた。
嫁のたった1度の浮気。俺はこれを利用した。
離婚して俺は自由になった。子育てにも縛られず。金だって自由に使えるようになった。
俺は地元で地道に働いてショボイ給料じゃ満足できなかった。
東京に行こう。
東京で働いて手取りで50万稼げる会社に入った。
俺は自分の人生を満たすために地元も友達も親も捨てた。
人生のリセット。生きたいように生きる。
欲が強過ぎるんだろうな。「自分の為」という欲。
毎日毎日つまらない人生だった。
前の職場じゃ好きでもない先輩にペコペコして、気分を損なわないように扱ってた。先輩がイライラした時は八つ当たりされ鉄拳制裁されるからな。
東京に出る前は、仕事が終われば大好きな車のカスタムに没頭した。
でもそれも長くは続かない。
金が無きゃ車なんて弄れないからな。
俺が本気で感情が入って泣いた時は今までに1度だけ。
それは母親が死んだ時。
あの時だけは涙がでなくなるまで泣き続けた。
これが本当の悲しみ。辛さなんだって知った。
親父が涙を流してるのを初めて見た。
本当に辛かった。
東京に出てきてから俺は変わったのかな?
自分では、おそらくだが、ひどく落ちぶれた人間になったと思う。とにかく金があればいいという欲はさらにでかくなる。東京なら金は稼げる。
どんな手を使ってでも稼いでやる。仕事で高い給料もらっても満足なんてできなくなってた。窃盗を繰り返した。
窃盗してもつぎの日には金なんてないからな。すぐに使ってしまう。貯金なんて一生できないんだろうな。
東京に来てからは、人間観察をするのが趣味になった。人混みが大好きだ。いや人混みというか女がたくさんいる所が好きなんだろう。可愛い女がいれば見入っちまう。あーゆー女襲ってみたいなぁとか。まぁ実際にはそんな勇気なんてない。
喧嘩してもどんなに強くても、殴る事はしたくなかった。
捕まるのが怖いからだ。
刑務所なんて絶対入りたくない。
ある日、地元の奴から電話がきた。
俺はまた嘘をつく。給料がいいから金が貯まって貯まってしょうがないだの、もう少ししたらタワーマンションに住むとか、とにかく見栄を張った。
俺は周りの奴らに自分の価値を高評価してもらいたかった。
きっとこーゆーこと言う人って少ないだろう。
どーしてもかっこつけたがるから。
俺は、もっと自分を周りに知って欲しいんだ。
金にはきたないけど女にはちゃんとしてる……それはない。
そんなやつはなかなかいない。
嘘の塊で出来た人間ばかりが世の中を占めている。
こんなの小説でもなんでもないけど、最近の小説なんて綺麗事並べた偽りの作文。
好きとか嫌いとかめんどくさい。
でもこんな本当の俺を知って好きになるヤツなんていない。
とりあえず仕事だけやってれば、それだけでいい。
女にプレゼントをする。それはただ単に気を惹かせる為だけ。気を惹かせられたらそれだけでいい。
俺は一生1人だ。
これが俺。
でも本当は1人で人生終わりたくない。
自分ではわかるから。こんな俺には誰も付いてこないって。
まだまだ書きたい事は山ほどあるけどこんなの誰も興味を持たないだろう。
書くのはここまで