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天上天下・美猴王伝説!  作者: 河童王子
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天界と竜神の王!!


水廉洞闘賊団を先に向かわせた竜神軍


今、天界との大戦争が起きる!!



俺様は美猴王!


俺様率いる水廉闘賊団は竜神軍に玉皇大帝率いる天界の軍を任せた。


そして今、天界軍と竜神軍は互いの合図と同時に戦争[空中戦]が始まったのだ。


数は天界軍のが上か?だが、竜神族は一体一体が化け物級。天界の武神達は一体の竜神兵に対し三人で対抗する。その連携の取れた戦い方は一体一体竜神族を落としていった。


だが、竜神族の前陣には奴らがいた。


四海竜王!


四海竜王達は向かって来る天界の武神達を薙ぎ倒していく!


その強さに天界軍は将軍級が挑む。


だが、四海竜王達は強かった。牛角魔王と一騎討ちを演じた西海竜王・青竜は手にした青竜刀を構えると、


『青竜奥義・竜水撃!』


青竜刀から噴き出した水が竜のように踊り舞いながら武神達を飲み込んでいく。


更に、


西海竜王・白竜もまた白竜刀に竜気を籠める。


『竜神闘技・風竜牙華』

※フウリュウガカ


白竜の白竜刀から疾風の刃が武神兵を斬り裂いていく。だが、その背後から斬りかかる武神が剣を降り下ろすと、空を切る?


白竜「僕の制空権の中に入る事は出来ません!」


白竜は相手の剣を見ずに躱しながら身を回転させて武神の背に掌打を当てると、背後の武神は突風の竜巻に飲み込まれて落下していく。


仲間を倒され天界の将軍達は白竜王に向かおうとするが、その身体に強烈な重力を感じる。その場から動けない将軍達に原因の主が叫ぶ。北海竜王・黒竜王だ!



黒竜王「俺の重力は強烈にのし掛かるだろ?」


黒竜王は雷術の使い手だった。雷属性の中には一定空間に磁場を生じ重力を操る事が出来るのだ。


更に!


身動き取れない将軍達に黒竜王が狙いを定める。


『貫け!黒雷!』


黒竜王の掌から黒き雷が天界の将軍達を貫いたのだ!


黒き雷は地獄の雷鳴!


それもまた特殊な能力であった。


次々と倒される将軍達に天界の武人達は束になって突撃して来る。



そこに最後の竜王!


南海竜王・赤竜王が前に出る。その身体からは業火が迸っていた。



赤竜王『竜神族心得!一つ、決して負けず!二つ、決して臆せず!三つ、目の前の敵を決して許さず!!』



すると業火が炎の竜となって天界の武人達に向けて放たれたのだ!



『滅せよ!百竜炎!』



業火は百体の炎竜となって向かって来た神兵達を消し去ったのだ。


これが四海竜王の力!


これが過去最強を誇る力量を持った四海竜王だった。



この四海竜王の前に天界の武神達は防戦一方に思えたが、現れたのだ!


それは天界の誇る武神の頂点に君臨する『天』の力を持つ四天王であった。



毘沙門天、広目天、増長天、持国天であった。


さしもの四海竜王も四天王の持つ計り知れない覇気の前にたじろいだ。



青竜王「同時に出る!」


青竜王の掛け声に他の竜王達も一斉に飛び出す。


が、中央の毘沙門天が振り払う剣から放たれた覇気が四海竜王達を弾き飛ばしたのだ!


四海竜王すらも近付けさせない四天王の強さ。


これが天界最強の武神!


だが、


『!!』


四天王達は隙を付かれたのか?上空から急降下して来た何者かが四天王達の背後に着地したと同時に、今度は四天王達がその者の放った攻撃的な覇気で弾き飛ばされたのだ!


四天王達は弾かれながら体勢を立て直し、その者を見た。その者はまだ幼い少年のようだった。が、その金色の鎧に、手にした聖魔神剣は間違いなかった。



黄竜王!!



黄竜王『お前達が天界の王達か?その程度の一撃で不様だな?』



四天王達は誇りを汚され怒りを込み上げる。例え相手が竜の王であろうと、子供にナメられた事が許せなかったのだ。大人げないのだ!!


四天王は同時に動く!


目の前の黄竜王さえ倒してしまえば、この戦争は終局なのだから!


しかし!


その四天王達を分散させ、八大竜王が道を塞いだのだ。


持国天の前には八大竜王の阿那婆達多と和修吉、摩那斯


広門天の前には八大竜王の難陀と跋難陀、徳叉迦、優鉢羅



増長天には四海竜王が!



最後に毘沙門天の前には竜神族の副王である応竜が道を塞いだ。



応竜「お主の相手は儂がしようぞ」


毘沙門天「応竜か…相手にとって不足はない!」


毘沙門天の降り下ろす剣を応竜は盾で受け止め、矛を突き付ける!毘沙門天は矛を眼前で躱して剣を構えた。


毘沙門天「黄竜王を守護する最後の砦、応竜王!その砦も私が崩してやろう」




四天王を八大竜王と四海竜王、それに応竜王が行く手を阻んだ。


その状況に天界の武神達は玉皇大帝を守るべく聖獣変化で対抗する…が!


次々と変化が解けていく?


目の前にいるのは聖獣を統べる王・黄竜王なのだ。黄竜王を前に武神達と合体していた聖獣達は洗脳の呪縛が解けて変化を解いたのだ。


黄竜王は前方に座する玉皇大帝に剣先を向けた。



黄竜王『さて、お前を守る者は全て排除したよ?どうする?』



すると玉皇大帝もまた剣を手に立ち上がる。



玉皇大帝『良かろう。余が直接、そなたの相手をしよう』



玉皇大帝


天界の王であり真の支配者である。だが、配下だけでなく民にも温情深いと言われている。だが、一度でも戦う事を決めた時、玉皇大帝は武神として戦うのだ。



玉皇大帝『余と共に戦ってくれるか?』


すると玉皇大帝の背後から若者が現れる。


『仰せのままに…我が主君よ』


その者はただの武神ではなかった。


聖獣の化身であり、玉皇大帝の右腕だった。





玉皇大帝『本当に良いのか?相手はお前と同じ聖獣族であろう?』


白鷲王『私の主君は玉皇大帝様だけです。私の命は貴方と共に!』


玉皇大帝『礼を言う』



すると玉皇大帝は叫んだのだ!


『聖獣変化唯我独尊!』



玉皇大帝は聖獣と合神し大鷲の鎧を身に纏う。その姿は凛々しく正に王の姿であった。他の聖獣は洗脳の呪縛によっての聖獣変化であったが、玉皇大帝と白鷲王は魂の絆を結んだ本当の主従関係であった。なので黄竜王を前にしても変化が解けないのだ。


二人の王の覇気が天空を揺るがした。



黄竜王『面白い。流石は天界の王だ!ならば、これならどうだい?』


黄竜王は三種の神器である聖魔神剣に竜気を籠める。


神剣にから発する覇気が天を割り、玉皇大帝に降り下ろされたのだ!玉皇大帝の剣はガラスのように脆く砕け散り、見守る武神達事弾き飛ばされたのだ。



黄竜王『まさか今の一撃で消滅してしまったかい?』


が?


黄竜王『!!』


黄竜王の降り下ろされた斬撃の力場が前方で止められているのだ?



『流石は覇王の剣と噂される聖魔神剣!だが、天界にも優れた剣が存在するのだ!』



それは玉皇大帝の声だった。


その手には握られていた。


天界最強の剣が!


その剣は星の煌めき、その破壊力は無数の星をも砕くと噂されていた。



『破邪滅敵・七星剣!』



玉皇大帝『聖獣の王よ!今こそ決着をつけようぞ!』


黄竜王『その首を同族の手向けとしよう!』



今、ここに天界と竜神界の王が対決する!


次回予告


話は再び、水廉洞闘賊団の戦いへと続く!

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