表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天上天下・美猴王伝説!  作者: 河童王子
140/170

それは安全第一完璧な策??


水廉洞闘賊団、竜神軍、そして神の軍。


この状況はまさかの大乱戦突入なのか?



俺様は美猴王!


両軍見守る中で牛角魔王と青竜王の一騎討ちの最中、突如現れたのは最高神率いる神軍だった。


正に三つ巴!


水廉洞闘賊団、竜神軍、そして神の軍。この状況一触即発、大戦争?


だが、この状況は全て蛟魔王が予め予測し、その先の全ての行動を仲間達に伝え終わっていたのだ。



美猴王「水廉洞闘賊団!直ちにこの場より撤退だぁー!!」


俺様の撤退の合図に仲間達は一斉に軍が動いたのだ。


それは乱す事のない連携の取れた動き。


そのまさかの行動に神軍は出鼻を挫かれ、身動きが取れなかった。


取れるはずもない!


それは完璧な策!


もし神軍が俺様達を追って来るような事があれば、残っている竜神軍との間で挟み撃ちに合うのだ。


蛟魔王は神軍の動向を前以て調べ、地上より向かって来ていた竜神軍の応竜と計略を謀っていた。


そして互いの目的が合致した事により既に同盟を組んでいたのである。


神軍は水廉洞闘賊団と竜神軍が争っている所を漁夫の利を狙って来る。そこを狙ったのだ。


だから、被害のない一騎討ちで勝敗を決めるなんて事をしていたのだ!


更に蛟魔王率いる幻術部隊が、この戦場一帯を覆う幻術空間を作り、神軍達からは両軍が激しい戦いをしているように見せていたのだ。


しかも神軍に疑われないように牛角魔王と青竜王には本気で戦わせて、その凄まじい両者のぶつかり合いはあたかも両軍が戦争を起こしている程、天界を震わせたのだ。



安全第一完璧な策!



そして竜神軍との目的の一致の中に、条件もあった。


蛟魔王はその条件を受け入れる事で成立した。


条件とは?



天界の二代勢力の頭・玉皇大帝率いる出向いた神軍を竜神軍に任せる事!そして、もう一つの勢力である帝釈天を、水廉洞闘賊団が討つ事。


更に中央の主要勢力である四天王が中央を離れたこの機会を狙って、中央を囲む四つの搭を落とす事。


それは捕らわれた聖獣王達の魂の解放!


そうすれば天界を覆う結界を消し去り、妖怪達は力を縛られる事なく、制限なく戦えるのだ。


それは俺様達にとっても都合の良い条件だった。


すると水廉洞闘賊団の前方より、新たな軍が近付いて来たのだ?


それは…


鵬魔王「来たようだよ?」


玄武軍、朱雀軍、白虎軍であった。この三軍もまた竜神軍と同じく王を天界に囚われ、天界より逃れ生きて来た一族。それが竜神軍が動く事で同じく天界に来た聖獣軍であった。


聖獣軍は水廉洞闘賊団とすれ違い様、


『我等が王の解放を頼みますぞ?』


と、水廉洞闘賊団の代わりに神軍を囲む。



美猴王「任されたぜ!」


そう言って、俺様達は戦場を後にしたのだった。



俺様を先頭に水廉洞闘賊団は中央に向かって飛んで行く姿を、神軍は見ているしか出来なかった。



牛角魔王「ふぅ~上手くいったな?」


美猴王「牛角も、お疲れ?ん?どうした?」


牛角魔王「心残りは、あの青竜王とは最後まで腕を試してみたかった…」


美猴王「神軍を倒した後にまたすれば良いだろう?なぁ?」


牛角魔王「そうだな…」


美猴王「俺様も心残りは、神軍の中にいた托搭李天王を俺様の手でリベンジしたかったぜ!」



そして残された神軍達は、


玉皇大帝「まんまと策にハマったようだな?この後はどうしたものか…」


副官「その割には動じてはいませんね?」


玉皇大帝「そう見えるか?我等神軍が今倒さねばならないのは竜神軍だ!竜神軍に比べれば妖怪軍はまだ小波に過ぎぬ。それに中央には帝釈天も残っているしな?」


副官「帝釈天殿…」


玉皇大帝「気になるか?」


副官「畏れ多くも失礼を承知で進言します。帝釈天殿は必ず玉皇大帝に牙を向けましょう!信じてはなりませぬ」


玉皇大帝「で、あろうな?」


副官「承知で帝釈天殿に中央の全権を任せておられるのですか?」


玉皇大帝「うむ。だが、それもこの戦いの後の事だ!今は目の前の敵に集中せねば、足元を掬われるぞ?」


副官「ハッ!」



そして、もう一人…


神軍の中に企む者がいた。


托搭李天王…


戦場での名は毘沙門天であった。


毘沙門天「どうやら本当に天界にまで来たようだな?だが、お前達よりも今は目の前の大物を狩る事が先決だ」


それは、竜神軍の王であった。竜神軍の王・黄竜王!


その力は天界でも名高く、かつての侵略ではまだ覚醒していなかったために見付ける事が叶わず、覚醒してついに自ら表舞台に現れたのだ。


否!


黄竜王が現れた情報を知って直ぐに毘沙門天は他の四天王を引き連れ、黄竜王討伐に出向いたのだ!


しかし、四天王は黄竜一人に撃退されてしまったのだ。


ゆえに今の今まで竜神軍との全面戦争は避けていたのである。



場所は代わり竜神軍。


八大将軍はざわめく。軍の中央に立派な装飾された籠が開くと、中から黄竜が姿を現したのだ?


その姿は仮面を被った金色の鎧を纏った金髪の少年??

[人間の歳で10歳くらい]


この少年が黄竜王?


黄竜王だと思われる少年が姿を見せると、その後ろに八大竜王が守護するように並び立つ。


しかも少年の手には握られていた。あの竜神族の三種の神器が握られていたのだ?


竜神族の三種の神器とは?


今、三種の神器の二つは蛟魔王が手にしていた。一つは蛟魔王が持つ『蛟の盾』!それは最高硬度を持つ最強の盾。更に強力な再生力と結界能力も持っている。


二つ目は、蛟魔王の瞳にある呪われた『忌眼』その力は神の力を無効化させ、その血は神をも殺す。



そして最後の神器…



これは剣であった。その剣は神と魔を滅する覇王の剣!だが、この剣は主を選ぶと言われている。覇王の資格のない者が手にすれば、その身は魂共々消滅してしまうのだ。


名を…



『覇王剣・聖魔神剣』



少年はその聖魔の剣を天に掲げると、その神々しい光が戦場を照らしたのだ。


間違いなかろう?


この少年こそ聖獣族の頂点にして、覇王!


黄竜王で間違いないと!



黄竜王の傍には応竜が控え、更に黄竜王を守護する八大竜王と、前線にて戦う四海竜王の勇姿!


そして一体一体が竜王変化を成す荒ぶる竜兵達と、玄武軍、朱雀軍、白虎軍!



対するは玉皇大帝率いる四天王。更に武神達も将軍級の猛者達が戦場の空気を重く変える。




神軍と竜神軍は対峙した状態でいた。不思議なくらいの静寂が戦場を覆っていた。


そして、



誰からともなく…


武神と竜神の戦いが開戦されたのだ!


次回予告


ついにあのキャラが??


詳しくは、河童王子作品第三弾!


美猴王伝説のアナザー物語


『唯我蓮華~破壊神と呼ばれた少年~』


を、ちょっと試しに、今からでも気まぐれ心で覗き読みしてみませんか??


して・・・欲しい。


もうね?やっぱりね、作品が作品なんで慈悲の心で読むと、明日天気になるかもしれないし、恋愛運とか仕事運とか金運がよくなるかな?って、思いませんか?


涙目で・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ