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天上天下・美猴王伝説!  作者: 河童王子
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最強対決!?牛角魔王と青竜王!!


突如、水廉洞闘賊団の前に現れたのは?


聖獣族の支配者・竜神族であった。



俺様は美猴王!


俺様達は今、竜神族と主導権を取るために代表者を決め、一騎討ちを観戦していた。


水廉洞闘賊団の代表は荒ぶる知性と名高い?


牛角魔王!



竜神族の代表は過去、蛟魔王が一度も勝てなかったと言われる西海竜王・青竜であった。


うちの蛟魔王が敵わない青竜って、どれ程だよ?


牛角…


信じてるからな?



両軍に囲まれた中で牛角魔王が飛行雲を進ませ前に出ると、青竜王もまた飛行雲で前に出る。


牛角魔王「あの者が青竜王か…どれ程の猛者か楽しみだ!」


だが、


牛角魔王「!!」


牛角魔王は青竜王に一切の隙がない事に気付いた。


しかも何を考えているのか?


全く読めなかった。



青竜王「………」



それを見ている俺様は蛟魔王に質問する。


美猴王「青竜王ってどんな奴?弱点とかないのか?」


蛟魔王「牛角の一騎討ちに相手の弱点知らせるか?まぁ、教えてやりたいが青竜王に弱点らしきものは見当たらないな…何せ青竜王は竜神族の歴史上最も才能に恵まれた神才だからな?」


美猴王「んなぁ?」



青竜王…


歴代の四海竜王の中で最も若く西海竜王となったと聞く。他の四海竜王が既に戦場で散り四代か五代目にまで代わっているのに対し、西海竜王に関してはまだ二代目なのだ。


そもそも初代の西海竜王も神才と呼ばれし猛者で、名を青龍。西海竜王でありながら、竜族の長を務め、後に四聖獣の一角となる程であった。


そして空いた西海竜王の座を新たに選考する際、まだ幼少で有りながら天武の才で勇猛な竜族の大人ですら相手にしない青龍の子供が候補にあがったのだ。


しかしまだ幼い…


にも関わらず青竜は証明させた。様々な戦場で武勲をあげ、そのカリスマ性に誰もが納得させられた。


新たな竜神族の英雄として!


だが、事件が起きた。


天界の襲撃の際に父であった四聖獣の青龍が神々に討たれ、その身も魂も天界に奪われた。


その日より、青竜王は口数が少ない寡黙な少年となった。


そして天界への復讐を胸に今の今まで戦って来たのだ!


だが、


剛竜王、毒竜王、紫竜王、炎竜王、玄亀竜王、サクヤ竜王、蛟魔王…


成人した後の青竜は他の四海竜王が次々と代わる事に竜神族の未来を案じ、自らが選んだ者達を基礎から訓練をし育て上げた。


今の四海竜王である。


数々の猛者が就任した四海竜王の中でも、今の四海竜王は過去最強と言って良いだろう。



そんな青竜王は竜神族の力の象徴なのだ!


だから、決して負ける訳にはいかない。その背負った重みは計り知れないのだから!



青竜王「お前の名は?」


牛角魔王「俺は牛角魔王!この軍の副将だ!」



だが、背負う重さは牛角魔王とて同じ!少なからず俺様は牛角魔王の強さは誰よりも知っている。



そして牛角魔王と青竜王の前に、白竜王と風雲魔王が審判となり、両軍立ち会いの中で、


白竜王「この白光弾が弾けた時が勝負の合図です!」



白竜王が白光弾を放り投げると、白竜王と風雲魔王が退き、それは上空で弾けたのだ。


それが合図!


二人、同時に動いた!



青竜王は手にした青龍刀を抜き、牛角魔王もまた新たに新調した[天界の城の武器庫より手に入れた]神具・黒座刀[クロザトウ]を抜いたのだ!


互いの刀が激突と同時に衝撃の余波が離れて見ている俺様達をも後退させる。



牛角魔王「何て力量だ…一度太刀を交えただけで、お前の強さを肌身で感じたぞ!」


青竜王「………」


そして同時に二撃、三撃と刀が衝突する。腕が痺れ、全身に伝わる衝撃だけでダメージを負う。だが、互いに一歩も退かない!


飛行雲を移動させながら、再び向かって行き、刀がぶつかり合う!



単純な攻撃…


単純な抜刀!


それで良い。この戦いに小手先は要らない。下手に小手先を見せたら、それが隙になる事を二人とも理解していたのだ。


同格、同等の戦いには己の全身全霊の攻撃が一番有効なのだ。



青竜王「驚いた…」


牛角魔王「ん?」


青竜王「お前みたいな者がいたとはな?」


牛角魔王「フン?もう満足か?俺は今、猛烈に熱くたぎって来たぜ?」


青竜王「そうか?なら次の段階を見せてくれるか?」


牛角魔王「そうか?ならお前も見せてみよ!」



互いに妖気と竜気が高まっていく。それは自らの力を極限にまで解放させた!



『竜神変化唯我独尊!』


『獣神変化唯我独尊!』



互いに最高変化を見せたのだ!その力と力のぶつかり合いは見ている者達をも奮わせた。


これが互いの代表とする者の真の強さを目の当たりにし、憧れ、敬い、そして新たな信頼を深くする。



『この方に付いていけば間違いないと!』




ちょい待て?俺様がリーダーなんだけどな?


と、この戦いを見ている両軍とも二人の戦いに目を奪われていた。



黒竜王「強い…青竜王と互角にやり合っているなんて…」


白竜王「確かに…」


赤竜王「二人共、あの二人の戦いをよく見ておけ?残念だが今の俺達は僅かに及ばない…その僅かを必ず縮め、追い越す!それが俺達の義務であり、竜王に選ばれた責任だ!」


黒竜王「あぁ!」

白竜王「はい!」



そして、竜神族のリーダーである主に問うのは八人の竜王であった。


八大竜王!


難陀・跋難陀・娑迦羅・和修吉・徳叉伽・阿那婆達多・摩那斯・優鉢羅の竜王達だった。



四海竜王とは別に主・黄竜を守護する八人の竜王。


その実力は今戦っている青竜王と五分の力を持つ最強の竜王達であった。


その中のリーダーである難陀が籠の中にいる黄竜王に問う。



難陀「黄竜様、何故にこのような手間を?」


その問いに、竜神族の副将である応竜が答えた。


応竜とは黄竜の直属の側近であり、実質竜神族のNo.2の強さを持っている。



応竜「気付かぬか?あの水廉洞闘賊団と言ったかのう?あの中に一人…儂達も全滅しかねぬ者がおる事を?」


難陀「何ですと!?」


他の八大竜王も驚き水廉洞闘賊団を千里眼で探った。


『!!』


「な…何だ?あの化け物は??何故、あのような化け物がいるのだ!?」



それは八大竜王の全員が同時に気付いたらしい。そして全身に鳥肌が立った。


「あれが奴らの奥の手なのか?」



竜王達が見た水廉洞闘賊団の中にいる化け物とは?


それは…


俺様!!


の、後ろで眠っている…


偶獣王であった。


その潜在能力…


それは竜王達の全員が探れない深い深海の闇。下手に踏み込めば飲み込まれ抜け出せない程であった。



応竜「もし強行し合間見えれば…恐らく、竜神族は奴等を全滅させる代わりに、こちらも生き残ってはおらんじゃろうな?それは互いに望まぬじゃろうて…」


『ならば、その化け物の矛先を神に向けてくれた方が都合良かろう?』



と、謀略が渦巻く中で命運をかける戦いが繰り広げられている。


青竜王と牛角魔王!


互いの竜神変化と獣神変化は拮抗していた。


その戦いは全ての者達の目を奪う。


誰も目を離せない…


激しくも、美しく、そして勇敢な二人の戦いを!



だが、ついに決着が?


青竜王が距離を取り、竜気を高める。その竜気は二匹の竜を目覚めさせる。



青竜王「右手に天の竜!左手に地の竜!天地双竜の契約により、目の前の敵を討ち滅ぼさん!」



牛角魔王「奴の奥義なのか?ならば…俺も奥義を持って応えねばならんな?」



牛角魔王の身体からも闘気が?魔神の気が再び覆っていく。それは地上界で祝融との戦いで見せた魔神の力であった。


六本の漆黒の腕が掴む神具・黒座刀に魔神の気が覆われると、六つに分かれたのだ。そして同時に魔神闘気を籠める。



青竜王『双竜王・天地無世央!』※テンチムヨオウ


牛角魔王『乱鬼流奥義・六手鬼!!』※ムテキ




互いの最大奥義が炸裂す…


るかと思えた瞬間、


戦いは急遽、止められたのだ!?


それは…


新たな軍の襲撃によって!


突如、上空より光の矢が水廉洞闘族団と竜神の軍に向かって降って来たのだ。



美猴王「ま…まさか、こんなタイミングで?」


牛角魔王も青竜王も戦いを中断し、その敵を見た。



それは神の軍!!



第三の軍の介入に俺様達は身震いする。


何故なら、その軍の中に奴の神気を感じたからだ!


地上界にて俺様達を散々苦しめた…


托搭李天王!


だが、それだけでなかった。托搭李天王に匹敵する四天王の力を感じる?


更に、その武神達を率いている者は…



『玉皇大帝』



天界の二大勢力の王である玉皇大帝自らが戦場に現れたのだ!


次回予告


三大勢力の三つ巴!!


これは先が読めないぞ??

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