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天上天下・美猴王伝説!  作者: 河童王子
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激闘!牛角魔王と天界の三武将軍!


天界の妖怪軍をも味方に付け、更なる進軍が始まる!


だが、天界の脅威はまだまだこれから!



俺様は美猴王



俺様は他の義兄弟、将軍達を集めると妖蛾子から天界の詳しい情報を得ていた。


天界は浮かぶ大地が幾つもあり、それが天界人の住む島になっている。天界人には戦う事を専門にした武神と平和に生活をしている民神がいるのだ。


つまり天界に住む全ての神を敵にする訳ではない。


そして中央には天上が見えない程の高い山[須弥山]が聳え立ち、その頂上に武神を率いる天界の王が存在するのだ。


美猴王「その王を倒せば良いのだな?」


蛟魔王「その通りだ」


牛角魔王「無駄な戦闘をして兵力を失うわけにはいかんからな」


蛟魔王「だが…困った事があるのだよ」


そこに蛟魔王の合図で妖蛾子が皆に説明に入る。


妖蛾子「現在、天界の政権は実質三政権に分かれております」



三つ、それは?


先ず最初に仏神界を束ねる釈迦如来。


そして天界の神界の王である玉皇大帝。


最後に天界の武神を統率する帝釈天であった。



妖蛾子「仏神の釈迦如来は天界のいざこざには一切手を出さないでしょう。なので我々が攻める相手は…」


蛟魔王「玉皇大帝と帝釈天となる訳だな?」


妖蛾子「はい」



だが、それは並大抵の事ではなかった。


何せそこまで向かうまでには、天界の名のある武神達を相手にしないといけないのだ。


須弥山は界層になっていて、頂上に進むに連れて武神達の力量も上がっていく。


入り口で戦った射神と電神なんか、下級神に過ぎないのだと…


まぁ、あの時は俺様も結界で妖気が全力じゃなかったから、まだまだイケるんじゃね?と、思ったが…


その途中で必ず壁になる奴がいる!


地上で合間見た托塔李天王がいるはずなのだ!


しかも、


托塔李天王には他に三天を加え四天王と呼ぶ連中がいるらしい。


つまり托塔李天王と同列の奴が天界にはいるって事なんだよな?



美猴王「おもしれぇ~!それでこそ倒しがいがあるってもんだぜ!」



そこで、俺様達が先ず目指すのは?


須弥山の麓にある転送装置から、界層を昇って頂上へと向かう事。そのために転送装置を囲むように建っている神城を守護する武神達を倒さねばならないのだ!


そこには将軍と呼ばれる強者がいるのだ。


俺様達、水廉洞闘賊団は身近な神族の城を攻め混み武器を調達した。天界の神具と呼ばれる武器は地上界の武器よりも数段に破壊力を持っていた。



刀剣魔王「うむむ…これ程の武器は地上界では滅多にお目にかかる事は出来ないぞ?」


しかし、天界の武器は持ち手を選ぶらしく、手に入れられるのは運と縁だった。


美猴王「俺様は如意棒があるから関係ないか~」


刀剣魔王「馬鹿!」


美猴王「何だよ?」


刀剣魔王「美猴王の如意棒は天界でもランクは上級の武器なのだぞ?そもそもそれほどの武器をどうやって手に入れられたのだ?」


美猴王「そうなのか?」


俺様の如意棒は太白の爺ちゃんから貰ったんだったな?


実際は夜逃げついでに持ち出したのだが…


美猴王「ラッキー」


そんな調子で進行して来た場所は、中央の転送装置がある城だった。


俺様達は軍師である蛟魔王の指示に従い、陣形を取る。これから先の戦いは大将が落ちた地点で敗北になる。なので俺様が前線に出る事は禁じられた。


前戦には剛力魔王に怪力魔王、蚩尤に玉面魔王、刀剣魔王、元万聖軍の将軍だった風雲魔王、狂鮫将軍に蛸阿外将軍の八名が与えた軍を率いて戦うのだ。



美猴王「本当に俺様が出ないで良いのか?」


蛟魔王「これからはそういう戦いになるんだよ!仲間達を信じようではないか?今まで戦い抜いた仲間達をな?」


すると俺様の肩に手を置く者が?


牛角魔王「その為に俺がお前に代わって前線に出るのだからな!」


牛角魔王…


心強く、頼もしく、それでいて安心出来るぜ!



そして、俺様達の進行に気付いた天界の武神達も動き出す。最下層の軍師神官達は武神の隊長を集め作戦を練っていた。


「まさか地上界の魔物がこの地にまで来ようとは…」


「やはり将軍をお呼びするしかないですな?」


「あの三武将軍殿ですな!」



三武将軍とは?


その者達は一騎当千!


それが三人の連携が組合わさった時、その力は一騎当万の猛者となる!


数々の武勇伝を持つ英雄と称えられている将軍達なのだ。



そして!


乗り込む前線で武神達を倒して行く仲間達。その進撃は止めようがないと思われた。だが、そこに敵城から無数の矢が降ってきたのだ。


チッ!


盾を傘代わりにして注意が全て上に向けられた時だった。突如、仲間達が悲鳴をあげて倒れていくのだ?


何が起きたのか?


すると素早い動きで仲間の矢が降っている中を、こちらが上空の矢に意識が集中してしまったところに攻撃を仕掛けて来た奴らがいたのだ!


矢が降るのが止まった時、城の真下にまで攻め混んでいた仲間達は皆倒れていた。そして残って立っている者が三人?


それが三武将軍だった。



無茶な戦いを?


自分に仲間達の矢が当たったらどうするのだ?


否?


全て躱しながら、こちらの兵だけを倒せる実力があるからなのか?


そう思わせる闘気が奴らから伝わって来たのだ。


そこに、こちらの軍からも将軍が攻め込む。


刀剣魔王、狂鮫将軍に蛸阿外将軍!その後に砲丸魔王と亜騎馬魔王が続く。



刀剣魔王「あの武神達から伝わる気は…今までの武神達とは桁違いだ!あれが将軍か?」


すると、三武神達が名乗りをあげた。


呉将軍「俺の名は呉将軍。これより先は行かせはせん!」


蜀将軍「我等は天界を守護せし三武将軍!」


魏王将軍「死に急ぐ者からかかって来るが良い!」



三武将軍達を前に歴戦の魔王達は怯んでいた。


だが、ここで退く訳にはいかなかった。


刀剣魔王「こちらも攻めるぞ!」


刀剣魔王は二本の剣を構え妖気を高める。同時に砲丸魔王が砲丸に妖気を籠めて投げつける。


砲丸魔王の投げた砲丸は物凄い速さで呉将軍に向かって行く。


当たった!


そう思えた時、呉将軍は一振りの剣で砲丸を真っ二つにした。更に亜騎馬魔王が昆虫騎馬に乗って突っ込むと、蜀将軍に槍を突き刺す!


亜騎馬魔王「なぁ?」


だが、その槍先に蜀将軍の姿は無く、背後に蜀将軍の剣が迫った。死を覚悟した瞬間、刀剣魔王の投げ付けた剣が蜀将軍の剣を弾いたのだ。


蜀将軍「簡単にはいきませんか?」


呉将軍「少しはやるようだな?」


魏将軍「油断大敵だぞ?」


そこに狂鮫将軍と蛸阿外将軍が魏将軍に襲い掛かる。


蛸阿外将軍「八本瞬殺!」


蛸阿外将軍の背後から八本の足?が剣を持って魏将軍に斬りかかる。


魏将軍「一刀両断!」


魏将軍の一刀は蛸阿外将軍の八本の足を切断した。


蛸阿外将軍「まさ…か…」


魏将軍の剣が蛸阿外将軍の身体をも真っ二つにしていたのだ。


狂鮫将軍「よくもー!」


狂鮫将軍の身体から妖気が高まり、その姿が盛り上がる。


『魚神変化唯我独尊!』


それは巨大な大鮫の姿だった。


口を広げ襲い掛かると、その妖気の牙は地面を削り取る。



魏将軍「凄まじい力だが動きが読みやすい」


直後、魏将軍の剣が迫る狂鮫将軍の牙事、横一閃に一刀両断にした。


狂鮫将軍の姿は光に包まれ消滅した。


狂鮫将軍と蛸阿外将軍を倒した魏将軍の隣に呉将軍と蜀将軍が並ぶ。



刀剣魔王「まさか…あの二人をあんな簡単に?」


刀剣魔王は剣を上段に構えると、


刀剣魔王「許さん!!」


魏将軍「許さんだと?我らが世界を脅かす賊が何を言う?お前達は我が神軍により一人残らず討ち取ってやろう!」


魏将軍の合図に再び上空から矢が降って来て、こちらの軍を倒れて行く。


刀剣魔王「クッ!…このままでは全滅になる…」


『撤退!!』


刀剣魔王の指示にこちらの軍は撤退をやむ無くされた。


美猴王「まさか…こちらの魔王が二人も倒されるなんてな…」


風雲魔王「あの二人は万聖軍でも指折りの猛者…それが有り得ぬ!こうなれば私が!」


だが、蛟魔王が止める。


蛟魔王「お前は私がいない時に唯一軍を任せられる軍師なのだぞ?下手に前線に向かうのは許さん!」


風雲魔王「くぅ…」



現在、俺様と蛟魔王、それに風雲魔王が水廉洞闘賊団の指揮をしている。


今も獅駝王と六耳彌王の別動隊が天界軍達の相手をしていた。それは転送の城に援軍に来る武神達を近付けさせないためであった。


蛟魔王「だが安心するが良い?既に向かっているからな?」


風雲魔王「まさか!?」



場所は変わる。


城を落とすために力を尽くしていた前線の軍は疲弊していた。だが、突然仲間達から歓声が響いたのだ?


それは今まで下がりきっていた指揮を一変させた!


現れたのだ!



『牛角魔王が!!』



牛角魔王の参戦に仲間達の指揮が高まり、再び戦う意識が上がる。


刀剣魔王「我がいて申し訳ない」


牛角魔王「気にするな?これから巻き返す!」


刀剣魔王「おぅ!」



今、牛角魔王が三武将軍と相対する!!



だが、この廻り合わせが長きに渡る因縁を呼ぶ事になるとは互いにまだ知らない。


次回予告


牛角魔王と三武将軍の魏王との一騎打ち!


その戦いは因縁を呼ぶ?

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