表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天上天下・美猴王伝説!  作者: 河童王子
124/170

初めての展開?ここ天界?


地上界を制覇した美猴王は妖怪軍団を引き攣れて、水廉洞闘賊団はついに天界へと殴り込みに来た!


美猴王達の新たな戦いが始まる!!


美猴王伝説~天上編~


開幕!!


※同作者の第三弾の『唯我蓮華~破壊神と呼ばれた少年~』

と、同時期の物語です。


俺様は美猴王!


今!


俺様率いる水廉洞闘賊団はついに天界へと殴り込みに来たのだ!



俺様達は飛行雲に乗り、地上界から続く塔を抜けた。


美猴王「蛟魔王?ここが天界なのか?」


蛟魔王「私も初めて足を踏み入れたんだ?だが、間違いないだろう」



天界は空中に浮かぶ大地が幾つも有り、飛行雲に似た応用で大地が浮かんでいる。他は地上界と似ているかな?


すると、塔に向かって遠方より光弾が放たれて来たのだ。


俺様達は、



美猴王「皆、散開!」



やはり待ち伏せか?


飛行雲が散らばりながら光弾を躱す。だが、更に新たな光弾が向かって来る。


蛟魔王「六耳彌王!行けるか?」


六耳彌王「ウッキ!」



六耳彌王は三千の兵を連れて光弾の向かって来た方向に向かって飛んで行く。


六耳彌王「水廉洞の特攻隊!俺ッチがナイスな仕事するッチ!」


六耳彌王は雷を上空に放つと、俺様達に向けられた砲弾を破壊する。


すると塔を囲むように神の軍が出現したのだ。


神の軍、武神達だ!


武神達は飛行雲に乗り、掌に神気を籠めると一斉に放って来た。



蛟魔王「結界防壁を張れ!」


蛟魔王の指示で防壁が張られる。


だが、武神達から放たれる神気弾は防壁を貫き仲間達が何人か消滅した。



鵬魔王「厄介だね?僕に任せな?」


鵬魔王は急上昇すると上空から炎の羽根を飛ばす。


それは武神達の目眩ましとなって、気付いた時には獅駝王率いる荒くれ連中が襲い掛かった。


そして、何処もかしこもバトルが勃発し、ついに天界と水廉洞闘賊団との大戦争が切って落とされたのだ!


美猴王「伸びろー!如意棒!」


俺様の如意棒が伸びて向かって来る武神達を落下させる。


砲丸魔王「遠方攻撃は俺の出番だ!」


刀剣魔王「我、参る!」


砲丸魔王の砲丸が遠方から放たれる砲弾を破壊し、刀剣魔王の操る千本の剣が近付く武神達を斬り落としている。


剛力魔王「やる、よ?」


怪力魔王「おぅ!戻った時に魔吽天兄貴に俺の武勇伝を聞いて貰うため!」



二人は地上から攻めて来る武神を相手に戦う。二人を先頭に仲間達も武器を手に戦う。


亜騎馬魔王「騎馬隊出撃!」


羽根の有る昆虫騎馬に乗った軍が攻め混み、後方より


蚩尤「俺達も見せ場作るぞ!お前らぁー!」


炎狼「おぉー!」

氷狼「任せろー!」


蚩尤率いる炎狼と氷狼、その配下達が攻め混む。



牛角魔王「到着早々大仕事だな?」


美猴王「まだまだ始まったばかりだぜ?」


牛角魔王「ふん!天界の連中に目にもの見せてやるぞ!」



これは、地上界から天界への反旗!


これは幕開け!


これは新たな戦い!




天界へ来て直ぐに始まった戦争は長引いた。


その時、天界の武神から何か申し出があったのだ?


『地上より侵入した愚かな者達よ!このまま退けば良し!さもなければ…』



俺様は石を投げて叫んでいる武神に命中させた。


美猴王「何が、さもなければだよ?」


すると神軍より二人の武神がこちらに歩いて来たのだ?


美猴王「あれは?今度はどういうつもりだ?」


蛟魔王「恐らく長期戦に痺れを切らして隊長クラスが現れたようだな?」


美猴王「隊長?つまり奴らのボスか?」


蛟魔王「つまり一騎討ちで決着を付けたいのだろうな?消耗戦は互いに望まんだろうからな?」


美猴王「なるへそ!なら俺様が決着付けてやるか!」


だが、相手は二人組だった。なら、こちらも二人か?


さて、俺様と一緒に戦う奴は誰に、


し・よ・う・か・な?お・れ・さ・ま・の・言・う・と・お・り!



俺様が指差したのは?



獅駝王「俺俺が喧嘩するぞー!」


俺様と獅駝王が前に出た。


射神「僕達がこの神軍を率いている隊長。射神と電神だ!」


電神「お前達とタッグバトルを申し込む!」



二人の武神の申し出に俺様と獅駝王は中指を立てる。



美猴王「オッケー!良いぜ?こちらは俺様と、」


獅駝王「俺俺!喧嘩するぞぉ?オゥ!」



俺様と獅駝王は代表して前に出る。



美猴王「獅駝王?調子はどうだ?」


獅駝王「調子?今は喧嘩日和だぞ?」



相手は射神と電神と名乗る武神の二人。


見た目は武神としては細身だな?強そうには見えないが?


その時、武神の電神が小石を拾い上げ、指で上空に弾き上げたのだ。


つまり、落下したら戦闘開始だな?


解りやすくて良いぜ?


小石が落下して来る。


緊張の瞬間、



美猴王「落ちたぁー!」



落下と同時に俺様と獅駝王は同時に動いた。


美猴王「んな!?」


獅駝王「ウゴッ!」


俺様と獅駝王が突っ込んだ瞬間、閃光が胸を貫いたのだ!!


俺様と獅駝王は地面に転げ落ちる。その先には射神が神具の弓を射った後だった。



射神「僕の閃光の矢の前ではお前達はただの汚れた的に過ぎない」


が、直ぐに俺様と獅駝王は立ち上がる。


美猴王「いってぇ~!防御が間に合わなかったら完全に危なかったぞ??」


獅駝王「オゥ?どうなった?」


射神の矢が当たる寸前、いち早く気付いた俺様は躱すと同時に獅駝王の足を引っ張りながら、急所を避けたのだ。


射神「まさか、あの一瞬で躱すとは?」


電神「侮ると怪我をしそうだね?地上界から天界へ来るだけの事はあるようだよ?」


射神「それでも所詮は身の程知らず!敵ではない!」


射神が再び弓を射ると閃光の如き矢が放たれる!


俺様は如意棒で叩き落とすが、次第に飛んで来る矢の数が増える。



美猴王「埒があかねぇ!」


獅駝王「俺俺に任せるぞー!」



獅駝王は自らの爪に妖気を籠めて射神に向けて斬撃を放つ!


大地が揺れ、斬撃が射神の矢を弾きながら迫る。


射神「馬鹿力だな?」


すると電神の身体に雷気が帯び、


『電神柱』


射神と電神の前に雷の柱が出撃し、獅駝王の斬撃が柱を前に衝突し消える。


美猴王「あっ!」


その電神柱の上には既に射神が弓を構えていた。


無数の矢が雨のように降って来る中で、転げるように躱す。


美猴王「こりゃ、たまらん!」


獅駝王「う~何かヤりにくい連中だぞ?」



獅駝王にとって射神と電神のコンビネーションは苦手とするものだった。今まではガチバトルが十八番だったからな?


美猴王「俺様が何とかしないとな?」


俺様は分身を出現させると戦場に散らばらせ、妖気を籠めて射神に妖気弾を放つ!


が、


美猴王「んな?」


俺様の妖気弾が全て射神を逸れて当たらない?


見ると射神の身体の周りに雷の渦が身を守っていた。


電神「電波防壁!」



あれは電神の防壁技か?


遠方からの攻撃は全てあの雷の防壁壁によって逸らされるのか?


ならば至近距離からの直接攻撃しかないようだな?


俺様は獅駝王と目配せする。


獅駝王は理解して…


いなかった。


無謀にも射神と電神に向かって特攻をかける獅駝王?


美猴王「あの馬鹿!」


射神の射る無数の矢が獅駝王を貫く中、急所は妖気の防壁で受けながら特攻して射神を射程距離まで迫る。


獅駝王「こんな矢じゃ、俺俺は止められねぇーぞ!」


射神「頑丈だな?でも…」


電神「これはどうかな?」



電神の放つ雷が獅駝王に向けて放たれたのだ!


だが獅駝王は雷を難無く躱し…たはずの雷の軌道が変わり、獅駝王に突き刺さっていた射神の矢に直撃したのだ。



『合体奥義・避雷針』



電神の雷は射神の矢に直撃した瞬間、獅駝王の体内で爆発した!


黒焦げになって倒れる獅駝王。


電神「残念だね?」


射神「力任せで僕らに勝てると思うなよ?」


二人は黒焦げになった獅駝王の身体を踏みつけながら、次の標的の俺様を見下ろした。


あっ…


なんかムカつく!


俺様は分身達を念波で指示しながら、策を練る。


奴らのコンビネーションは面倒だ…


射神が攻撃に徹し、電神が射神を守りながら攻撃をもフォローしている。


つまり打開策は?


イチャイチャカップルを破綻にする要領だな!



美猴王「得意だ!」



俺様は印を結ぶと獅駝王と同じく突っ込んだ。


射神「馬鹿め!先程の獣と同じく始末してやろう!」


射神が再び弓を構えると俺様は分身して、更に口から煙を吹き出したのだ。


射神「目眩ましのつもりか?だが全て射る!」


射神は弓を放つと俺様の分身が次々と射ぬかれて消えていく。


電神「射神?何か変だよ?僕の張った結界が奴の存在を見つけられない?」


電神は既に地表に結界を張っていた。それは微量な電波で俺様達の動きを把握しているのだ。つ


まり逃げも隠れも出来ないのだ!


だが、俺様の居場所を見つけられないでいた?


何処に?



電神「射神!奴が消えたぞ?何処にもいない?」


射神「慌てるな!地表にいなければ上か?」


だが、上空にも俺様の姿はなかった。


なら、何処に?


電神「くそ!射神?どうする?」


電神「射神!奴は何処に?」


電神「射神?奴はもう近くにまで来ているんじゃ?」


電神「もしかしたら奴は僕達が予想しているより恐ろしい化け物なんじゃ?」


電神「射神!射神?射神!」



射神「だぁー煩い!電神!!左右から同時に話しかけるな?集中出来ないじゃないかー?」


えっ?左右から?


射神は気付き、左右にいる電神を見る。


そこには二人の電神が自分に向かって声をかけていたのだ。



射神「うわっ!」


流石に驚く射神だったが、どちらかが俺様の変化した姿だと見抜く。


射神「どちらかが偽物だな?だったら!」


『二人とも射ぬく!』


射神「電神なら躱せるはずだ!」



電神は間合いに入る矢を自らの身体を覆う電流で、その結界範囲に矢が迫った瞬間に躱す事が出来るのだ。それを知っているからこそ信頼して矢を射る事が出来るのだ。


射神「信じてるぞ!」


射神は同時に二人の電神に向かって矢を放ったのだ!


すると一人の電神は矢を寸前で躱し、もう一人の電神は僅かに出遅れ肩に矢が刺さった。


射神「そっちが偽物だな!友に化けるとは許さん!」


射神は再び弓を引くと、先程よりも強力な神気が籠る。


そして迷いなく放つと偽物の電神を射ぬいたのだ!


心臓に直撃した偽物の電神は崩れ落ちる。



射神「ふっ…これで敵の大将は片付いたようだな?」


が、


電神「馬鹿だな?俺様はまだくたばってないぞ?」


射神「えっ?」


振り向く射神が見た電神の姿が俺様の姿へと変わる


。なら、本物の電神は?


射神「馬鹿な?なら、本物の電神は…」


そこには倒れている電神がいた。


射神「何故僕の矢を受けたのだ?」


が、気付いた。電神の足が掴まれている事に?


それは黒焦げになって倒れている獅駝王の腕だった。


射神「まさか?足を掴まれて逃げ遅れたのか?」


獅駝王は倒れた電神の足を掴んだまま立ち上がると、射神に向かって投げつけたのだ。


射神「くぅ!」


射神は投げられた友である電神の身体を抱き締めて受け止めると、その背後から


美猴王「お前達の負けだぜ!」


俺様が射神の背中を拳で貫いたのだ。


射神は倒れながら、


射神「こ…この卑怯な…蛮族が…だが、決して…お前達は生きて…地上には戻れないと…知れ!この場で引き返さなかった事を…後悔し、死ぬが良…ぃ…」



射神と電神の身体が光になって消えた。


天界の連中は死ぬと光となってしまうようだ…



俺様は天界最初の狼煙として叫んだ!



美猴王「後悔?後悔するかもな?だが、俺様はやらない後悔より、やった後に後悔する事を選ぶ!それが後にも先にも俺様の生きて来た覇道だぁー!」


次回予告


天界に来た美猴王達の敵は神界の神だけではなかった?


それは?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ