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天上天下・美猴王伝説!  作者: 河童王子
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地上権制覇!?美猴王伝説!


美猴王の覚醒!?


それは世界を導く力となるのか?


美猴王伝説、地上界編完結!



俺様は美猴王!


俺様の瞳が金色に光輝きその力が膨れ上がる。


痛みが傷が消えて力が溢れて爆発しそうだ!



托塔李天王「まさか転生者が現れようとはな?しかも我が敵として!これも運命か?」


美猴王「テメェが何を言ってるか解らないが、俺様はテメェを許さねぇ!」


托塔李天王「良かろう。従わぬなら、お前のその魔眼も蛟魔王の首と同じく奪うまで!」



托塔李天王が力を籠めると同時に俺様は如意黄金宝刀を手離す。


そして、



美猴王「伸びろー如意棒!」


俺様の如意棒が俺様の力に同調し金色に光輝く。



托塔李天王「魔眼を封じる如意の宝具か…それは誰より手にいれた?」


美猴王「テメェには関係ねぇー!!」


俺様は金色如意棒を振り回し突き出す!托塔李天王は如意黄金宝刀で受け流す。

互いの金色に輝く如意の宝具がぶつかり合った時、その共鳴が響き渡る!?


まるで、戦う事を拒むように叫んでいるように聞こえた?


美猴王「何だ?こりゃ?」


だが、集中せよ!


托塔李天王は桁違いの神気[聖天の力]だけでなく、その武術は俺様より遥かに格上だ。俺様の千の攻撃に百の攻撃で対応されている。このままでは、いずれ体力の消耗の激しい俺様の方が分が悪いのは解っている。


だが、このまま突っ切る!


対策は有る!こっちが千ちょい多く攻撃すれば良いだけじゃねぇか?



托塔李天王「お前をこれ以上のさばらして置くわけにはいかなくなった。この場で討ち落とす!」


美猴王「それはこっちの台詞だ!天界の大ボス様がわざわざ自ら来たんだからな?返り討ちにしてやるぜ!」



互いの金色の力が衝突し大地だけでなく、巻き起こる力の波動が空を割る。


金色に輝く聖天の力と魔眼の力!


それは本来、一つだった…


それが、



托塔李天王「転生遺伝の悪戯により分かれてしまった…」


『今こそ我が手により本来の主へと戻す!』



美猴王「さっきから訳わかんねぇーんだよ?いや?むしろ解りたくもねぇし!」


『だが、解っている事はただ一つ有る!テメェを倒して俺様が新たな世界を造る!』



托塔李天王「神にでもなるつもりか?」


美猴王「はぁ~?バァーカ!神になんてなりたくもねぇし、俺様は最高の猿として世界に君臨するのだ!」



更に俺様と托塔李天王の激しい戦いが繰り広げられる中で、蛟魔王は傷付いた身体を片腕で引き摺りながら倒れている重症の牛角魔王達に近付き、治癒の術札を貼りつけて行く。


蛟魔王「…美猴王のあの力は一体?それにあの魔眼?私の忌眼とは違う…だが、同格?まさか、あれが竜神界の古い文献に描かれていた救世の魔眼なのか?」



だが、今は考えるより


蛟魔王「美猴王に託すしかないねぇ…私達の命運!」


その時、俺様と托塔李天王との戦いに異変が生じ始める?


俺様の金色の魔眼の光が少しずつ消えかけて来ているのだ?


時間切れ?


だが、托塔李天王の身にもまた異変が起きていた。


鎧に僅な亀裂?



托塔李天王「!!」


それは托塔李天王にも力の解放の限界が近付いていたのだ。そもそも、これだけの規格外な力が無制限に出されていたら、それこそ無茶苦茶だ!



つまり、


勝機が見えて来たぜぇー!!


ならば、意表を付いた攻撃で勝機を掴む!


俺様は自らの如意棒に渾身の気を籠めて、托塔李天王目掛けて投げ付けたのだ!



托塔李天王「馬鹿め!それでは武器を捨てたも同じ!」



托塔李天王は如意黄金宝刀で俺様の投げた如意棒を受け止め……


「!!」


如意棒が如意黄金宝刀に直撃した合間をぬぐい、托塔李天王の間合いに俺様が飛び込み入ったのだ!



美猴王「これが俺様の最後の力だぁー」


『金色の華王石拳!!』


飛び込んだ俺様の拳が托塔李天王の顔面に直撃した。

直後、托塔李天王の身体から金色の光が体内より噴き出して、鎧を木端微塵にして塵と消えた。


俺様は勢いのまま地面に転がり、そのまま動かなくなった。


既に金色の魔眼は消えている。


全てを出し切った最後の力だったのだ。



その一部始終を見た蛟魔王は言った。



蛟魔王「美猴王の…私達の勝利だ…」



だが、粉々になった托塔李天王の残った鎧が微かに動く。


蛟魔王「まさか?まだ動くのか?」



警戒する蛟魔王の視線の先、そこから現れたのは小太りの弱そうな妖怪だった?


妖怪「はれ?はれ?はれ?あーー!!」


すると、そいつは私達の目の前で顔面を地に擦り付けながら、土下座をしたのだ?



『ごめんなさ~い!大変、申し訳ございませんでしたぁ~!!』



蛟魔王「………」



後に解った。


この土下座野郎が本当の塔多留天だと。土下座野郎は熔岩魔王にその特殊な能力を見込まれ、地上界の仮初めの王として祭り上げられたのだ。


その力とは神媒体質。


神を身に降ろす能力を持った妖怪だった。


神を降ろし、天界から直接命令を受けるために…


そして塔多留天の身に今も天界にいる托塔李天王が半魂を送り、その身体を乗っ取って戦っていたと言うのだ。



美猴王「そうか…ならば今度は天界で再戦してやるぜ!次は必ず俺様が…否!俺様達が勝ち取ってやるからなぁーーー!」




場所は代わる。


ここは天界最高峰!


そこに最高神が座し、目の前の水晶を見て笑みを見せる。



『良かろう。天界に来るが良い!その時こそ、今度は偽りの器でなく自らの手で始末してくれよう』



現れたな火種と謎を抱えたまま、この地上界を舞台に広げられた大戦に決着がついた。



美猴王率いる水廉洞闘賊団が、地上界を実質制覇したのだ。






美猴王伝説・地上編


~終幕~





そして…


地上を制覇してから三ヶ月程経った。


水廉洞闘賊団は中央を拠点にして新たに城を造った。


俺様達が地上の政権を奪ったにも関わらず、天界から特別攻撃が来る事はなかった。


俺様は起き上がると腕を回してみる。


美猴王「いてて…まだ身体中が悲鳴をあげてやがる」


すると、牛角魔王と六耳彌王が俺様を呼びに来た。


牛角魔王「用意は良いか?」


六耳彌王「兄貴!早く!早く!」


美猴王「解ってる!ちょっと待てよ?」



俺様は二人に連れられて目的の場所へ歩いた。


牛角も六耳も傷は塞がってはいるが、まだ全回復はしていない。


当然、暫く戦える身体ではなかった。



美猴王「それにしても獅駝王と鵬魔王の奴は回復が早かったな?」


牛角魔王「奴らの再生力は変態だからな」


六耳彌王「いやいや?それでも動けるだけで妖気は戻ってないみたいッチよ?」


美猴王「そのために今から療養するんだろ?」



そう。実は俺様達が向かっている場所、そこは元熔岩魔王の城だった場所。


そこにはあったのだ!



温泉が!!


俺様達が着くと、そこには怪力魔王と刀剣魔王が待っていた。



怪力魔王「遅いぞ?」


美猴王「悪い悪い!」


俺様達は脱衣場にまで来ると、服を脱ぐ。


美猴王「おっ?六耳彌王?お前、着痩せしてたんだな?見た目より肉付き良いな?」


六耳彌王「そうッチか?嬉しいッチ!」


鵬魔王「あら~美猴王兄貴も触りたいくらい綺麗な肉付きだよ?」


美猴王「うわっ!てか、お前はいつからいたんだよ?」


鵬魔王「えっ?僕はずっといたよ?だって僕は美猴王のストーカーだからね?」


美猴王「うわっち!」


引く俺様に、皆が笑う。



牛角魔王「フンヌ!」


怪力魔王「フムム!」


と、鏡張りに牛角魔王と怪力魔王がポーズをキメ合い互いの筋肉美勝負していた。


あ~筋肉馬鹿!


取り敢えず俺様も混ぜて貰うと、他の連中もポーズをキメる。


この温泉は予想以上にデカイらしく、実はこのメンバーが初温泉グループなのである。



さ・て・と!


俺様達は一斉に温泉へとレッツゴーしたのだ!



「あっ…」



すると、中に既に入っている者がいた…


蛟魔王、玉面魔王に、金剛魔王の水廉洞闘賊団最強の女傑陣だった。



俺様達のぶら下がるナニが一纏めに揺れた。



玉面魔王「きぃ…きゃあああああああああああ!」


金剛魔王「コロ、ス!」


蛟魔王「やれやれ…」




その後、この温泉男グループは、再び重症となったのでした。





ん?



獅駝王「ん?温泉は何処だ?俺俺、温泉の場所が解らんぞ??」



でしたとさ!


次回予告


地上界制覇し、今度は天界を目差す予定なのだが?


新たな危機が迫っていたのだ。

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