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天上天下・美猴王伝説!  作者: 河童王子
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俺様の新必殺技?バッチ・グゥー[拳]だぜ!


鵬魔王がプテラを倒した。


残りは三体!


俺様と六耳彌王が戦う!



俺様は美猴王!


俺様と六耳彌王は妖恐ティラノとスピノを相手に戦っていた。


恐竜変化した妖恐に対して獣神変化した俺様と六耳彌王。正にガチンコ真剣勝負だぜ!


六耳彌王は雷気を全身に纏い、その身体能力を極限に高めてスピードが高める。



スピノ「虫けらが鬱陶しい!」


スピノのは人型の状態で破壊咆哮波を放ち、それこそ出鱈目に破壊する。


六耳彌王「そんなんじゃ、力が直ぐに尽きてしまうッチ?」


スピノ「残念だな?俺は今、無性に調子がビンビンで尻尾が立ちまくりだぁ!」


六耳彌王「…えっと?そうなのか?」



どうやら六耳彌王には下ネタが解らないらしい…



六耳彌王は右手に炎の剣を構成し、左手に雷の剣を構成する。


どうやら六耳彌王は雷と炎の攻撃術が得意になったみたいだ。


しかも、虎先鋒の必殺技である『虎穴』と呼ばれる真空の突きも出来る…


どうやら黄風魔王と鵬魔王が戦っている時に学習したみたいだ。



六耳彌王「何とか倒す策を考えるッチ!」



六耳彌王は炎の剣と雷の剣で斬りかかるが、スピノは振り払う拳の威力で六耳彌王を弾き飛ばす。弾き飛ばされながらも六耳彌王は炎の剣と雷の剣を投げつけると、スピノの身体に突き刺さった。


スピノ「こんなもんで俺を倒せると思うなよ?」


六耳彌王「思ってないッチ!」


スピノ「!!」


その瞬間、スピノの間合いに入った六耳彌王が両掌に風気を凝縮させる。


六耳彌王「虎穴!」


六耳彌王の虎穴がスピノの身体を貫いた!


スピノ「うぎゃああ!」



勝負あったと思った。


が、直ぐにスピノは目の前にいる六耳彌王の顔面を掴む。


スピノ「掴まえた!このまま頭を潰してやる!」


六耳彌王「腹に穴が開いて平気なの…ウギャ?」


六耳彌王は顔面を掴まれて抜け出せなかった。


スピノ「あ~痛てぇ…痛てぇけどよ?俺の腹に穴が開いちまったよ?この恨みはお前の顔面潰してやる!」


スピノは怒りで脳内麻痺を起こして痛みを凌駕していたのだ。


スピノ「さぁ!砕け散れ!」


スピノが六耳彌王の顔面を潰そうとした時、六耳彌王の顔面が石化し硬直する。それは妖気が石化を強化しスピノでも砕けなかった。


スピノ「何だ?こりゃ?砕けねぇぞ?」


その隙を付いた六耳彌王はスピノの顎を蹴り上げるとスピノの手から逃れ、素早い速さで距離を取る。


スピノ「ウッウウウ…」


六耳彌王「う…どうするキャ?腹に穴が開いて死なないなんて……!!」


六耳彌王は笑みを見せる。


六耳彌王「美猴王兄貴達はいつも、こんな戦いを俺ッチ達を庇いながら戦っていたんだ…だから、今度は俺ッチが恩返しする番!」


(美猴王兄貴のように戦いたい!)


六耳彌王は気合いを籠めると全身から妖気が迸る!そして隣に分身を出現させると、更に一体は全身に炎を纏い、もう一体は雷を纏う。



六耳彌王「どうせなら拳で決着をつける!」



炎と雷の二体の六耳彌王は素早い動きでスピノに向かって駆け出す。


スピノ「どっちが本体だ?どっちが?」


スピノは迷う。どちらかの本体を倒せば決着が付く。


炎の方か?雷の方か?


スピノ「しゃらくせぇー!」


スピノは両方纏めて始末しようと決めた時、頭上に現れた三体目の分身が水の塊でスピノの頭を覆い隠した。


スピノ「ウッウ?息が?息が出来ぃ…ね、ウグッ!」



六耳彌王「決めるのが遅かったなぁ?」


既に二体の六耳彌王はスピノの左右に移動し、同時にスピノの頭を殴ったのだ!


スピノ「う、ウギ…ィ!」


左右からの雷と炎の拳はスピノの頭を回転させ、もげるように吹っ飛んだ!!


残った胴体の首の付け根から血が噴き出すと、



六耳彌王「お前、考える時に判断遅いッチ!」



スピノは確かに脅威的に強かった。実質、六耳彌王よりも強かったに違いない。


しかし目覚めてからの期間が短かった。確かに短期間で現代の妖怪達の戦術を学んだとしても、付け焼き刃!六耳彌王は今まで力こそ無かったが、様々な戦場の中で生き残り、強者達の戦いを見て来たのだ。


その経験値はスピノを上回り、更に獣神変化まで出来るようにまで成長した六耳彌王は強敵スピノを撃破出来たのだ!



六耳彌王「岩猿兄ぃ…水猿兄ぃ…気火猿兄ぃ…俺ッチやったよ?俺ッチ…美猴王兄貴の盾と剣になれたよね?」



あぁ…間違いなくお前は俺様の義兄弟だぜ!


だから、今度は俺様が頑張る番だよな?



話は少し遡る。


六耳彌王と同時に俺様は妖恐ティラノと戦っていた。


美猴王「うおりゃああ!」


俺様は妖気を籠めた拳でティラノに攻撃を仕掛ける。


獣神変化した俺様に対して恐竜変化したティラノの強さは互角…


いや?ちょい圧されていた。


美猴王「くぅ…どんなに殴っても効きやしねぇ?」



ティラノ「何だ?その拳は?擽ったくて笑いが出て来るぜ?」


美猴王「あっそ?」


俺様は飛び上がりティラノの顎を蹴り上げて、回転し着地する。ティラノは油断して仰向きに倒れた。



ティラノ「ウグッ!」



ティラノは顎を擦りながら立ち上がると、俺様に向かって襲い掛かって来た。


その爪の一撃は大地を抉り、削りながら俺様に斬撃が迫る。咄嗟に如意棒を抜いて打ち消した。



美猴王「危ねぇな…」



焦りを感じる…


出鱈目な攻撃力と頑丈な防御力。


何とかならんかな?


俺様は考える…


俺様、必殺技が無くない?


すると、ティラノが俺様に接近して襲い掛かる。


あの爪から繰り出す斬撃は顎で噛み砕いたかのような破壊力。


触れたら獣神変化の鎧すら消し飛ぶな…



美猴王「やはり…」



俺様には手があった…


俺様は自分の手を見た後に強く握り締める。


俺様の手とは?



美猴王「この拳でぶん殴る!」



この拳が決定打だ!


俺様は妖気を全開にまで高めると、拳に集中させる。


そしてティラノに向かって特攻したのだ!


俺様の拳がティラノに直撃する!その打撃は?


ティラノの顔面を揺さぶりふらつかせ口から大量の吐血した。


効いてるぜ!



ティラノ「ナァ?虫けらの拳がな…ナゼぁ?」



効いてるだろうぜ?


何せ俺様の拳は…


俺様の石化で固めている。だが、それは只の石化ではない!


拳がキラキラと光輝いていた。


それは…



美猴王「何度もあの野郎をぶん殴ったからなぁ…置き土産貰っても罰は当たらないよな?てか、バッチ・グゥー[拳]だぜ!」



詳しく説明するとだな?俺様は金剛魔王との戦いで奴の身体を幾度と殴った。俺様も金剛魔王は同じ地属性もあって、最後に金剛魔王を破壊した時に奴の身体の破片が俺様に幾つも付着したのである。


それが俺様の妖気と同調させる事で、拳に欠片が集中し『金剛石化』するのだ!


金剛石化の拳…


さて、命名しようか?


これが俺様の新必殺技!



『華王石拳だぁー!』



俺様は新たな拳に妖気を籠めると、再びティラノに向かって構える。


ティラノ「この虫けらが俺に勝てると思うなぁー!」


ティラノと俺様が再び衝突する。ティラノの爪を躱し、俺様の拳が躱される。正に互角の死闘の中で俺様は如意棒を抜くと何を思ったのか如意棒を手放して転がすと、再び拳で殴りかかる。


ティラノ「ウギャアア!」


美猴王「うぉりゃああ!」


再び互いに譲らない戦いが繰り広げられる中、突然ティラノが体勢を崩したのだ?


ティラノ「えっ?」


ティラノは俺様が転がした如意棒を踏んだ拍子に、滑って転んだのだ!


美猴王「計算通り!」


俺様は転んだティラノに向かって拳を降り下ろす。



『新猿仙闘技・華王石拳!』


俺様の拳がティラノの身体に炸裂した。木端微塵になるティラノの屍を見て、



美猴王「決着だ…手強い奴だったぜ…」



俺様は一呼吸すると、まだ気を抜かずにいた。


何故なら、まだ妖恐のボスであるギガノが残っているのだからな!



さて、一難去ってまた一難勝負と行きましょうか?



だが、その時!!



俺様は背後から発する恐気を感じて振り向く!


「!!」


その途端、俺様は何者かによって殴られたのだ?


俺様は殴り飛ばされ地面に転がる…いっ…一体、何者の仕業なんだ??


俺様が殴った相手に視線を向けると、そこには!



くたばった筈のティラノが立ち上がって来たのだ??


だが、変だ?


生気を感じない??


確かにティラノの死を確認したはずだぞ?


まさか不死身なのか?



その時、甦ったティラノが俺様に言った…


あれ?この声?



『ヨウヤク…この身体を…手に…イレタゾ!私は蘇った…この恨みを晴らすタメニナ!』



その声は間違いなかった…


まさか?


また復活したと言うのか?



美猴王「錬体魔王!!」


次回予告


しぶとい!


まさか死んだティラノの身体に再び、錬体魔王が?


決着を今度こそ付けるぜ!

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