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ゆめうつつ  作者: 秋花
14/14

2019/11,12

雨粒が垂れて、窓辺を濡らした。曇った窓には誰もいない。姿を隠したまま硝子の中で泣いている誰かを撫でるとまた窓辺が濡れた。割れば気づいてくれますか。叩けば声を出してくれますか。どうしたら私の目にあなたは映ってくれますか。


夜が来る。陽が昇る。光の手が地面を舐って足元まで迫る。爪先から頭部までを這って私を燃やそうとする。指を折って影の中に投げると、ぽちゃんと音を立てて水底に沈んだ。指は戻ってこなかった。私は喪った手を抱えて光に溶けた。

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