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ゆめうつつ  作者: 秋花
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2015/4

2015/4

あの人を愛したい。あの人を抱き締めたい。手を伸ばしたところで私はその思いを止めた。だから、貴方を代わりにしよう。あの人とは違う血を浴びて、あの人とは違う悲鳴を耳にして、私は今日も手を濡らす。失いたくないがために、貴方を捨てよう。

#君はあの人の代替品


小さなあなた。あなたは私を慰めてくれる。私の掌に飛び乗り、私の涙に浸かって私の頬にキスをする。あなたの小さな優しさは、私にとってとても大きな愛になる。私はあなたにこの愛を伝えたくて、あなたにキスの雨を降らせた。でも、あなたは私に応えない。ああ、なんてこと、あなたは私の涙に溺れてしまったのね。

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