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第4話 妖刀、登場

更新が遅くなってすみません!これからはまた出来るだけ早く更新が出来るように頑張ります!

「のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ⁉︎」


ズガッゴンッゴシャッベショッ


「……おぅ」


俺は穴に落ちて地面に叩きつけられた。しかも地面に辿り着くまでに3回も壁に叩きつけられた。俺は体に異常が無いか確認しながら異常がなさそうなのを見てこの身体の恐ろしさを改めて感じていた。


「……うし、問題はなさそうだな」


「ウオオオオオオンッ!」


「は?へぶっ⁉︎」


「ヴォウッ!」


俺を追いかけてグレイも穴に飛び込んできた。そして華麗な着地を決めた。……俺の顔にだけどな。


「よしよし、出口を探すぞグレイ」


「ヴォウッ!」


俺はグレイを撫でながらふと思いついたことがあった。俺は《全言語理解》を発動させた。


「グレイ、言葉わかるか?」


『おお⁉︎主の言葉が分かるぞ⁉︎』


「成功か。このスキルは使いっぱなしにできないのかねぇ……」


『スキル《全言語理解》を常に使用状態にします』


「は?なんだこれ、便利すぎるだろ」


『主よ。これからどうするので?』


「うーん。取り敢えずさっきも言った通り出口を探すぞ」


『了解した』


俺とグレイは出発した。通路はクネクネと曲がっていて難解な迷路のようだった。


「ったく、面倒くさいなぁ。鑑定で出口わからないかな」


『主よ、それは無理があると思うが』


「鑑定」


名称 封魔の陣

効果 対象を封じ込める為の陣。陣の中心部にあるものを封じ込める効果を持つ。また陣が大きい程、封じ込める力が強くなる。


「うっそおおおおお⁉︎」


『どうしたのだ主よ』


「説明でたんだよ説明が!」


俺の頭の中にはこの説明とは別にこの陣の形状が表示されていた。そしてそこには現在位置と思われる赤い点もあった。


「よし、グレイ。先ずは中心部を目指す!」


『よくわからないが了解した主よ』


俺とグレイは中心部に向かって全力で走り出した。


◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎



俺とグレイは中心部に到着した。そこで見た光景は一言で表すなら正に異様。


「これは…」


『何なのでしょうか?』


そこにあったのは七つの台座と天井と壁から伸びる大量の鎖だった。台座は七つの内の一つだけが鎖が大量に絡まって繭のようになっていた。他の六つの台座に向けられている鎖は途中で切れていたり、潰れていたりと破壊されていた。


「鑑定」


俺は鎖を調べた。


名称 レージングル

状態 大破

効果 邪悪なモノを封じ込める為の鎖。魔獣でも縛り付けることが出来る。


名称 ドローミ

状態 大破

効果 邪悪なモノを封じ込める為の鉄鎖。上位の悪魔でも縛り付けることができる。



「レージングルにドローミ?それって北欧神話の鎖か?」


俺は鎖の名称に覚えがあった。レージングルとドローミはフェンリルを封じ込めるために使った鎖の筈だ。フェンリルを封じ込める事は叶わなかったがそれでも強力な鎖なのは間違いない。


そしてその二本の鎖が壊れているのに壊れていない鎖があるということ、つまりそれは……


「鑑定」


名称 グレイプニル

状態 通常

効果 邪悪なモノを封じ込める為の鎖。相手が幻獣であろうと封じ込める事が出来る。


「やっぱりか。一体何を封じてるんだ?」


『主よ危険です。触らぬ神に祟りなしかと』


「グレイ、お前は何処でそんな言葉を覚えた?」


『主と契約来た時に主の知識の一部が流れてきたのです』


「このタイミングでのカミングアウトはいらなかったなあ」


俺はグレイに注意をされたがグレイプニルに近ずいていく。グレイプニルで作られた繭の前に立ち、手を、触れた。


スルッ


「っとと、あれ?」


俺の手は鎖をすり抜けた。俺はそのまま腕を動かして封じてあるものを探し、そして掴んだ。


次の瞬間。


パァンッ!


「がっ!」


『主⁉︎』


俺は掴んだ何かと一緒に弾き飛んだ。鎖も全て取れて地面に転がっている。


すると


「……ふわあああ。久々に外に出たね」


「あ?」


『これは……』


俺の手に握られていたのは刀だった。そして刀が喋っていた。


「君が封印を解いたのかい?お礼に……」


「吹き飛べ」


ぶおんっ!


がシャんっ!


「ぐおっ⁉︎」


「喋る刀とか気持ち悪い。グレイ壊していいぞ」


『了解した。主よ』


「ちょっと待てよ!」


グレイが近ずいたら刀が魔力を噴き出してグレイが近ずくのを拒んだ。


「ちっ、面倒くさい」


「少しは話しを聞く素振りを見せても……」


「うっさいだまれ、鑑定」


名称 第七妖刀 怠惰

状態 疲弊

説明 ×*€○♪〆:=<%#〜以下略


「はあ?文字化けかよ。鑑定のレベルも上げないとな」


『主よどうしましょう?』


「ほっとけ」


「話しを聞けよ!」


「……なんだよ第七妖刀さん?」


俺はうんざりしながら怠惰とかいう妖刀に向き合った。


「君は本当に面倒くさそうだね…。まあ、それはいい。僕の名前は怠惰ベルフェゴールよろしくね?」


「それで終わりか?グレイ帰るぞ」


『了解した』


「待ってよ!僕と契約しないか?」


「俺になんのメリットがあるんだよ」


「妖刀として、悪魔としての僕の力を手に入れられる。代償として君の精神ココロを貰うよ」


「はん、お前みたいのに精神を喰われるようなら俺は此処で生きてけはしなそうだな。よし、契約してやる」


「そうかなくっちゃ。よろしくねご主人?」


怠惰がそういった時、黒い光が一瞬輝き、次の瞬間に俺の目の前には紫の髪を短く切り揃え、赤い眼をしたボーイッシュな16、7の女がいた。


「それじゃあご主人。行こうか?」


「…刀に戻れ、うざったいぞ。あ、グレイ帰るぞ」


『うむ。主はやはりマイペースだな』


「その犬と僕の扱いの差酷くない⁉︎」


「いいから刀に戻れ」


「うぅ、いつか堕落させてやる…」


「そんなことより出口探すぞ」


俺は怠惰を加えて歩き出した。鑑定で出した陣を辿りながら幾つか部屋を物色してめぼしいものを頂き、出口となっているところに向かった。


◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎


「これが出口か」


俺たちの前には青くぼんやりとした光を放つ魔法陣があった。鑑定したところによると転送陣と出たのでこれで出られる筈だ。


「行くぞ」


俺たちは転送陣を踏み地下から姿を消した。


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