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第47話 その後

皆さまいつもこの小説をお読みいただきありがとうございます。


気がつけば1,000ポイントを越え、軽い気持ちで書き始めていた私もかなり驚いています。


ですがここで問題が起こりました。


完結までのストーリーは(頭の中で)出来上がっているのですが、いかんせんキャラのアイデアが無くなりかけています。


ですので読者の皆さまからキャラを募集したいと思います。感想等で思い思いのキャラを作って頂けると作者が喜びます。


この事は頭の片隅にでも放り投げて置いて構いません。お耳汚しでした。でも待ってます、犬のように。


それでは第47話、どうぞ。

レウスと別れて凡そ5時間。俺は自分の狩りを切り上げて樹の根に座っていた。


なんとか自分が見下した格下の相手から魂のを取り込みどうにか自分の魂の寿命を3年ほど延ばすことが出来た。


それに付随して身体の調子も前のように戻ってきていた。だが、妖刀の力を過度に乱用すればまた魂をすり減らすことになるだろう。


「ふう。こんなもんか?」


「流石はご主人。中々上手くワレを使いこなしてくれる」


「まあな。大太刀って以外と使いやすかったし」


俺は手の中の傲慢を見て言う。今までの怠惰、強欲、暴食の3振りの妖刀は誰も普通の尺の太刀だった。


それとは違い傲慢は五尺ほどの大太刀だ。取り回しは悪いが一撃の威力も射程も段違いで中々悪くはなかった。


傲慢が言うにはなんでも他の3振りの妖刀のうち、憤怒が大太刀、色欲と嫉妬は小太刀らしい。中々戦闘のバリエーションが増えそうだ。


「マスター、獲物を捕獲してきました」


「「捕まえたよー」」


傲慢と話していると巨大な檻に多くの魔物を詰め込み担いでいるアンチと俺が渡したウィップグローブからグレイプニルを出して魔物を引きずってくるシロとハクが戻ってきた。


「お、ありがとな」


こいつらは魔物を瀕死に追い込み捕獲。そしてその魔物を俺が殺すことで魂の補強が出来る。俺も魔物を狩っていたがこっちも併用すれば効率が段違いだ。


「これを殺したらもう今日は戻るぞ」


「分かりました」


「「はーい」」


「んじゃやるか。搾取(オブリージュ)


「了解した」


黄金の刀身から黒い瘴気が吹き出し大太刀を黒く染め上げる。俺は目の前の魔物を見下し(・・・)蹂躙するつもり(・・・・・・・)で大太刀を振るった。


ザギんっ


黒鋼製の檻ごと魔物を斬り裂く。斬られた魔物は黒い瘴気となって刀身と俺に吸い取られていく。吸い込む量が増えるに連れ俺の中で何かが膨らんでいった。


「…………」


更に2度、シロとハクが引きずってきた魔物も斬ると俺たちは帰路に着いた。












「テツヤ殿、無事戻ったか!」


「ラグドーン王、迷惑をかけた」


「いやいや、気にすることはない。テツヤ殿は我らを救ってくれたのだから」


「そうだな。お前は気にするな」


「悪いな。あと、これは世話になった礼だ」


俺はそう言ってアイテムボックスから小さい青い石を5つ取り出した。3つを国王に、2つをレウスに渡す。


「これは?」


国王が聞いてきたので答える。


「そいつは『賢者の石片』と言って伝説に出てくる『賢者の石』の劣化版だ。1つの石片につき3回まで俺の今の限界の物を錬成する」


「ほう。それは便利だな。ところでどれくらいの物なら錬成出来るのだ?」


「ポーション類なら『霊薬(エリクサー)』、金属類なら『オリハルコン』。召喚の媒介に使うならS級中位の天使や悪魔までなら召喚できる」


「…………は?」


「ちょ、ちょっと待て!おいテツヤ、お前は自分が何を言ってるのか分かってんのか⁉︎」


「分かっているが?」


「「尚更問題だ!」」


こうして騒がしくも平和な時間は過ぎていく。


新たな闘争の火種が近づいていることも知らずに。


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