第25話 冒険者ギルド脱退
今回は短めです。
「そうか、見つけたのか。ならば機をうかがってこちらに来るように言ってくれ」
『は!了解しました!』
「では切るぞ」
ここはロマリア王国、王都ロマリア、その王宮。国王、ウィンゲ・◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎・ロマリアはアーネに潜り込ませていた部下からの報告を受けていた。
「ふむ、やはり移動していたか。まあいい、これでこちらに来るだろう」
ウィンゲは何か考えがあるのか、思考に入っていった。その手元には一枚の紙、そこに記されていたのは
『テツヤ・タニグチについての報告書』
という、一文だった。
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「よし、ギルド行くぞ」
「「はーい!」」
「Yes、MyLord」
俺は今日もギルドへ向かうことにした。ギルドへの道を歩いているとなぜか俺らに向かって様々な視線が突き刺さる。
疑惑、嫉妬、侮蔑、尊敬、そんな感じの視線が多い。俺は頭を傾げながらもギルドにそのまま向かう。だが、ギルドに入った瞬間にこちらに多くの視線が向けられた。
ここでは視線の殆どに疑惑、侮蔑、嘲笑、憤怒などのよく思われていない視線を向けられた。
俺はその視線を無視して依頼を見る。シロとハクも依頼を見ながら色々と考え込んでいるようだ。俺が幾つかの依頼を選んで受付へ持って行こうとした時だった。
「おい、てめえ、ちょっと待て」
「あ?」
男5人組の冒険者パーティーに声をかけられた。いや、声をかけられたというよりは絡まれた。
「お前、昨日シーサーペントを殺したんだって?」
「それがどうした?」
「お前みたいなヒョロヒョロのガキが出来るわけないだろうが!いったいどんな卑怯な真似をしやがった⁉︎」
「あ?ンなもん普通に殺したに決まってんだろ。何も卑怯なことはしてねぇよ」
「口ごたえすんな!第一、お前は魔物を連れてたみたいじゃねえか。そこから怪しいんだよ!」
「モンスターテイマーなんてどこにでもいるだろうが。勝手に人のことを決めつけんじゃねえよ」
「汚らしい魔物にそいつらは奴隷か?この糞ガキ!お前はここに一生来るんじゃねえ!ペッ!」
ペチャッ
そう言って男は俺に唾を飛ばした。俺はそれを避けずに受けた。そして
ズバキョッ‼︎
その男は俺の蹴りを受けて壁を突き抜け、外に飛んでいった。
俺は言う。
「俺を悪く言うのはまだいい。許さんがな。だが、俺の家族同然の従魔と後ろのこいつらを『汚らしい』?お前ら全員ぶっ殺すぞ?ああん?」
「てめえ⁉︎このクズやろ…ギャアッ⁉︎」
「マスターを〜」
「悪く言うのは〜」
「「許さないよ?」」
俺がぶっ飛ばそうとした男はシロとハクに両腕、両足を同時に砕かれて悲鳴をあげた。2人がそのまま残りの3人を倒しに行こうとして、俺とアンチもそれに続こうとした。
「そこまでだ。この場はひとまず俺が預かる」
乱入者が俺たちを止めた。その男はそれなりに強力な威圧を放ってきた。が、俺はそれに同じく威圧で返してそのまま男の威圧を押しつぶす。
「っ⁉︎くっ、お前たちはひとまずギルド長室に来い。他の奴らは医務室に連れて行ってやってくれ」
「ちっ、仕方ねえ。シロ、ハク、アンチ、お前ら行くぞ」
「「はい!」」
「……」
俺たちは男に着いて行き、ビートで見たことのあるギルド長室のプレートが掛けられた部屋についた。
男はソファに座り、俺たちに対面を促す。俺たちは素直に座る。
「さて、まずは挨拶か。俺の名前はガストレ・ロック。この街のギルドのギルドマスターだ」
俺はガストレ・ロックと名乗った男に鑑定をかけた。
名前 ガストレ・ロック
種族 人間
性別 男
年齢 57
職業 戦士・武闘家・ギルドマスター
レベル 49
スキル
剣術Lv4
槍術Lv4
斧術Lv3
短剣術Lv3
格闘Lv5
身躱しLv2
特殊スキル
称号
田舎の英雄
ギルドマスター
なかなか強そうだ。だけど、レウスほど強くはないし、当然俺たちよりも全然弱い。俺がそうやって観察していると男、ガストレは話しかけてきた。
「さて、お前たちはギルド内で乱闘騒ぎを起こしたから罰として依頼を受けてもらう。いいな?」
「断る」
「……お前、それがどういう意味か分かってるのか?」
「どういう意味なんだ?」
俺はガストレの言葉を一刀両断し、挑発するように聞き返してやる。ガストレは肩を震わせながら怒りの篭った目で俺を睨みつけた。
「この依頼を断るということはギルドの登録を抹消し、同時に賠償として金貨300枚という大金を支払ってもらうことになる。それでいいのか?」
ガストレはそう言ってどうだと言わんばかりにこちらを睨む。
「そうか。シロ、ハク、カードをよこせ」
「「はい」」
俺はシロ、ハクのカードを受け取り、そして俺のカードと一緒にガストレに放り投げる。更にアイテムボックスから取り出した金貨が入った袋も放り投げる。
「これでいいんだろう?金貨は中に500枚入ってる。で?それで話は終わりか?おい、帰るぞ」
「ま、待て!お前たちこんな事をしておいてタダで済むとでも……」
「黙れ。俺は何一つ間違った事はしていないと思っている。その結果がこれだ。だからお前もこの後どうなるか分かってこの処分を下したんだよな?」
「だがっ……!」
「お前との話はそれで終わりだ。俺たちは好きに生きる事にする」
俺たちは後ろでガストレが何かを言っているのを聞き流しながら背を向けて出て行った。そしてギルドを後にした。
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