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ソレハ悲鳴 ニモ 似タ叫ビ
「食べる」と言う、「生きる」為の行為が、醜悪の根源になっていた。
私の内には、
私ではないナニモノかがいるのです。
そしてソイツは、
異常な食欲で全てを飲み込むのです。
その時、
私はソイツから解放され、私の内に積もった
おぞましいモノタチを吐き出すのです。
そして、
私は私に戻れるの。
それは、
「神聖」な「儀式」の様にもなっていた。
決められた場所に、
決められた手順で。
あか・アカ・紅・赤。
鮮やかな血の色。
生命の色。
流れゆくモノは、ダレに捧げたモノだろう。
私は私をイケニエにする事で生きていられるの。
「私」は、
「ワタシ」でいたいのだ。
「私」は、
「人」で在りたいのだ。
「私」は、
「人間」で在り続けたいのだ。
だから、
私は、ワタシを止められない。
トメテハ ナラナイ。
私がワタシで在る為に……