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番外編1

「弾さんうるさいでしょう?」

「まぁ、それなりに」

「うんうん...」

「.....」

15分の休み時間。トイレから出たら、たまたま剛さんと鉢合わせた。

無言.....

あっちから話しかけてきたくせに、会話続かないし。そりゃそうだ。敵チームの喧嘩屋に興味があるわけない。どうせ独りになるのは目に見えてる。

「なんで、こんなとこにいるんですか」

別に、気になったとかじゃないし。

「本当は、暴力団レベルの方までいこうと思ってたんだ。でも、ある日普通にバイクブンブンしてたらサツに捕まっちまって」

そうだったんだ。

剛連合の誰かが捕まったみたいな噂は聞いてたけど、こいつだったんだ。


「そんでそこのサツから言われたんだ。今でも鮮明に覚えてるぞ。『悪いことする勇気はあるのに、まともに生きる勇気はないのか』って。その時に初めて自分のことを見直した。カスで、時間の無駄でしかない人生を送ってたって、今更後悔したよ」


剛さんは見た目に反した可愛らしいハンカチで手を拭いた。こちらに差し出して、使うか?と尋ねてきた。もちろん断る。

「この塾に入るにしても入らないにしても、学だけはつけとけよ」

「…..」

高3からは完全に学校を辞めようと思っていた。担任のジジィは絶対に卒業させるとか言ってたけど、そんなもん知らんって、思ってた。

「剛さん授業始まりますよー!」

「今行く」

剛さんは先を急いで教室に向かった。

大粒の雨が降り注ぐ中、弾さん剛さんを倒す瞬間の日。あの日よりもガタイは大きく、二の腕が一回りデカくなっていた。

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