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プロローグ


 よく雪が降っている。今日はクリスマスイブのため、普通なら多くの人が思い出に残る日になっていただろう。

 しかし、笑い声の代わりに耳に入ってくるのは、鳴り響く轟音、悲鳴の数々、絶え間ない阿鼻叫喚。

 たった1人ではどうしようもできない敵の数を前に、俺はただ死を待っていた。

 もう、生きる意味も見出せない。

 目を瞑ると平和だったあの頃の思い出が脳裏をよぎる。


  ――あぁ、いつからだろうか。

 あんなにも平和だった日常が血みどろに変わっていったのは……。



 遡ること約1年と少し、西暦2050年11月22日。Combat Armor 略してCAと呼ばれる二足兵器に乗る軍人兼教師である父とは違い、俺、神谷廻人かみやかいとは至って普通の高校生活を送っていた。


「……ふぁぁあ」


 ――退屈な授業を聞き続けると眠気が襲ってくる。

 おまけにお日様までポカポカと俺を包み込んでいる。


「……起きて、カイちゃん!早く起きてってば!」


こいつは幼馴染の加賀美春乃かがみはるの。俺に気があるのかいつも隣にくっついている。なぜ毎回席替えをしても隣に来てしまうのだろうか……。運命とは恐ろしいね!

 

「うるさいなぁ。どうせテストは余裕なんだから授業くらい寝ててもいいだろ。物理なんて大人になったら使わないし……」

「そんなにワシの授業がつまらないかね、神谷君」


――ゲッ。声の方向を向くと真っ白い髭もじゃの老人が真顔でこちらを覗いていた。


「ワシの授業が始まってもう30分は立つんじゃが、一度たりとも起きてないじゃろう」

「い、いやぁ……そんなことは……は……はは……」

「罰として今日中に反省文を5枚書いて提出しなさい」


5枚も!?もうこれさえ終われば帰れるのに。イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ。


「ん、なんだその顔は……。そうじゃな、そんなに反省したいなら10枚にしてやろう。なんなら15枚でも……」

「イエッサー、10枚書かせていただきます!」

「ホッホッホッ。よろしい」


 な〜〜にがよろしいだ!偉そうにしやがって。今時反省文10枚とか正気じゃないだろ。……まぁ、悪いのは俺だけど。


「カイちゃん、私も一緒に考えてあげるから頑張ろうね!」


何を嬉しそうにしているんだ。もっと早く起こしてくれればこんなことにならなかったのに……。


ーーと、そんなこんなで今日も普段通り、ありきたりな日常が過ぎようとしていた。

初めまして、作者のめるしおです。

この作品が初めてなので手探り状態で頑張っています!

1日1話以上更新できるよう心がけていきます。

少しでも楽しんでいただけるよう頑張りますので、温かい目で見守っていただけたら幸いです。

今後ともよろしくお願いします(>人<;)

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