第7章:「俺が柏原だ!!」
・・・矢板市立第3保育所が「あった」場所の近辺は、
ぼくら、
木幡地区の子どもたちにとっては、
まさに『都会』。
同じ矢板市内なのに、
街並み・家並みが、まるで違っていたね。
・・・過去に、CМパビリオンなどのエッセイで紹介した、
『磯村建設』のCМに出てきそうな住居・・・
サラリーマン・パパと、
チワワやレトリバーあたりのワンちゃんや、
美人の奥さんや、お行儀のいい「お坊ちゃん・お嬢ちゃん」が芝生の庭で遊んでいそうな、
埼玉県南部や東京地区の住宅街・・・
ウルトラマンレオで、
子役の「梅田トオル君」が下校時に走っていたような、
『都会の街並み』が、いまもある。
・・・矢板市立矢板東小学校の東側の、
ほんの一部の地域だけなんだけどね。
あの地域だけ切り取って、
東京の杉並や世田谷あたりに、いきなりポンッと「移植」して入れ替えたって・・・
さほど、違和感はないくらいだよ。
そこに、例の『柏原君』は住んでいたんだ。
いまは、どうだか知らんけど(笑)。
・・・のちに、矢板市立矢板中学校で再会したときの彼は、
当時の中学校全般の校則・・・『男子生徒は、基本、全員強制の坊主頭』に則って、
いがぐりの丸刈り頭になっておったけど・・・
保育所で会った当時の柏原君は、
「ゴールデンボーイ」って感じの、
それはツヤツヤしてなめらかで綺麗な、
『おかっぱ・疑似・坊ちゃん刈り』って印象のヘアスタイルだったね・・・。
とくに、太陽光が当たると、キラキラと反射して、
まるで『金髪』みたいな見事な光沢の髪をしてた。
でも、
目つきが険しい、
独特の厳しい表情してたね、当時から。
・・・笑うとかわいいんだけどね、ぼくちゃん同様♪
で、
この保育所ではじめてしゃべった園児が、この柏原君だったんだけど、
本当に仲良く話した時期は、
実は、最初の10日未満だったかな・・・。
そのあとは、
のちにも触れるけど、
『青木しんご君』や『野中かずお君』と仲良くなってしまったので、
あまり彼とは話さなくなっていった。
でも、強い印象は残ってるのさ。
だってさぁ・・・
『あの事件(?)』があったからね。
それを、簡単に、ではあるがご報告しておきます♪
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この第3保育所の教室・・・
『メインルーム』では、
名前の順に、園児がめいめいの席に座り、
そこで担任の先生の「訓示」なり「お話」なり、
その日の「行事・カリキュラム」についての説明を受けていた。
・・・ぼくは「栗原」なので、
「柏原君」の真後ろの席。
で、
柏原君の右斜め前には、
大山かつ子ちゃん。
『大山肉屋』のひとり娘だ。
・・・柏原君のご実家の、はす向かいのご近所さん。
ある日。
その柏原君がね・・・
「ホームルーム」の時間に、
なんと!
ごにょごにょと、
『ハナクソほじり』をやりだしたんだ。
・・・しかも、でっけぇハナクソ(!)。
そりゃ見事なシロモノでしたぜ(笑)。
「こねるのかな」と思いきや、振り返って、
ぼくに見せつけて、こう言ってきたのさ。
「おい、栗原・・・コレ・・・どうすると思うよ?」
「えっ、まさか柏原君・・・キミ・・・」
「(彼の斜め前の大山さんをちらりと見て)こいつな・・・『大山かつ子』っていうんだぜ。俺の近所のよぉ。
ま、これをな・・・こうして・・・」
「いやいや・・・柏原君・・・まさか・・・」
「くくくく・・・。」
超特大級のハナクソを、まんまとセーターの背中になすりつけられてしまった大山さん。
休み時間に校庭で確認したら、
まあだ「ついてた」(汗)。
(『目撃者』は、ぼくだけじゃなかったんだけど・・・誰も大山さんに言わなかったみたいね。
別に、柏原君がおっかねーってわけじゃないんだけどねぇ・・・。)
(正直に教えてやったほうがよかったのかなぁ・・・それとも・・・)
言わなくて「正解」だったと思うよ。
大山さんがこれを読んでるとは思えないけど・・・
『知らないほうが幸せなこと』って、
世の中には、
いーーーっぱいあるもんだからねぇ。
でも柏原君。
今日から君に・・・ハンカチ王子ならぬ・・・
『ハナクソ王子』という名の、
世界で最も権威ある、
輝かしい称号をあたえてしんぜよう。
ぼくも、よくほじくるけどね♪
・・・おあとがよろしいで❤




