↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
8/9

第7章:「俺が柏原だ!!」

 ・・・矢板市立第3保育所が「あった」場所の近辺は、


 ぼくら、


 木幡地区(きばたちく)の子どもたちにとっては、


 まさに『都会』。


 同じ矢板市内なのに、


 街並み・家並みが、まるで違っていたね。


 ・・・過去に、CМパビリオンなどのエッセイで紹介した、


 『磯村建設』のCМに出てきそうな住居・・・


 サラリーマン・パパと、


 チワワやレトリバーあたりのワンちゃんや、


 美人の奥さんや、お行儀のいい「お坊ちゃん・お嬢ちゃん」が芝生の庭で遊んでいそうな、


 埼玉県南部や東京地区の住宅街・・・


 ウルトラマンレオで、


 子役の「梅田トオル君」が下校時に走っていたような、


 『都会の街並み』が、いまもある。


 ・・・矢板市立矢板東小学校の東側の、


 ほんの一部の地域だけなんだけどね。


 あの地域だけ切り取って、


 東京の杉並や世田谷あたりに、いきなりポンッと「移植」して入れ替えたって・・・


 さほど、違和感はないくらいだよ。


 そこに、例の『柏原君』は住んでいたんだ。


 いまは、どうだか知らんけど(笑)。


 ・・・のちに、矢板市立矢板中学校で再会したときの彼は、


 当時の中学校全般の校則・・・『男子生徒は、基本、全員強制の坊主頭』に則(のっと)って、


 いがぐりの丸刈り頭になっておったけど・・・


 保育所で会った当時の柏原君は、


 「ゴールデンボーイ」って感じの、


 それはツヤツヤしてなめらかで綺麗(きれい)な、


 『おかっぱ・疑似・坊ちゃん刈り』って印象のヘアスタイルだったね・・・。


 とくに、太陽光が当たると、キラキラと反射して、


 まるで『金髪』みたいな見事な光沢(こうたく)の髪をしてた。


 でも、


 目つきが険しい、


 独特の厳しい表情してたね、当時から。


 ・・・笑うとかわいいんだけどね、ぼくちゃん同様♪


 で、


 この保育所ではじめてしゃべった園児が、この柏原君だったんだけど、


 本当に仲良く話した時期は、


 実は、最初の10日未満だったかな・・・。


 そのあとは、


 のちにも触れるけど、


 『青木しんご君』や『野中かずお君』と仲良くなってしまったので、


 あまり彼とは話さなくなっていった。


 でも、強い印象は残ってるのさ。


 だってさぁ・・・


 『あの事件(?)』があったからね。


 それを、簡単に、ではあるがご報告しておきます♪


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 この第3保育所の教室・・・


 『メインルーム』では、


 名前の順に、園児がめいめいの席に座り、


 そこで担任の先生の「訓示」なり「お話」なり、


 その日の「行事・カリキュラム」についての説明を受けていた。


 ・・・ぼくは「栗原」なので、


 「柏原君」の真後ろの席。


 で、


 柏原君の右斜め前には、


 大山かつ子ちゃん。


 『大山肉屋(おおやまにくや)』のひとり娘だ。


 ・・・柏原君のご実家の、はす向かいのご近所さん。


 ある日。


 その柏原君がね・・・


 「ホームルーム」の時間に、


 なんと!


 ごにょごにょと、


 『ハナクソほじり』をやりだしたんだ。


 ・・・しかも、でっけぇハナクソ(!)。


 そりゃ見事なシロモノでしたぜ(笑)。


 「こねるのかな」と思いきや、振り返って、


 ぼくに見せつけて、こう言ってきたのさ。


 「おい、栗原・・・コレ・・・どうすると思うよ?」


 「えっ、まさか柏原君・・・キミ・・・」


 「(彼の斜め前の大山さんをちらりと見て)こいつな・・・『大山かつ子』っていうんだぜ。俺の近所のよぉ。

 ま、これをな・・・こうして・・・」


 「いやいや・・・柏原君・・・まさか・・・」


 「くくくく・・・。」



 超特大級のハナクソを、まんまとセーターの背中になすりつけられてしまった大山さん。


 休み時間に校庭で確認したら、


 まあだ「ついてた」(汗)。


 (『目撃者』は、ぼくだけじゃなかったんだけど・・・誰も大山さんに言わなかったみたいね。

 別に、柏原君がおっかねーってわけじゃないんだけどねぇ・・・。)


 (正直に教えてやったほうがよかったのかなぁ・・・それとも・・・)


 言わなくて「正解」だったと思うよ。


 大山さんがこれを読んでるとは思えないけど・・・


 『知らないほうが幸せなこと』って、


 世の中には、


 いーーーっぱいあるもんだからねぇ。


 でも柏原君。


 今日から君に・・・ハンカチ王子ならぬ・・・


 『ハナクソ王子』という名の、


 世界で最も権威ある、


 輝かしい称号をあたえてしんぜよう。


 ぼくも、よくほじくるけどね♪


 ・・・おあとがよろしいで❤

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。