白い結婚『婚約破棄パーティ』劇場~婚約破棄をすると奨励金が支給されます~
何故か結構PVがついたので調子に乗って何篇か追加します。既に7話まで読んでいる方は気づかなかったら残念?と言う事で。
とある未来。国家は少子化対策として結婚を奨励した。
と言うか法律で22歳までに結婚しない者は強制的に国家がランダムに指定した相手と結婚させられた。
当然相性や容姿など無視である。なので未婚の若者たちは22歳になると『白い結婚』をして法の網をすり抜けるようになった。
それどころか婚約をしていれば直ぐに結婚しなくてもいいとの解釈が広がり今では若者のたちの99%が婚約していた。
この状況に国家は、今度は婚約の破棄を奨励するようになる。しかもそれを推進する為に婚約破棄をしたカップルには奨励金が支給された。
但し婚約を破棄する際は『婚約破棄パーティ』を開いて広く世間に知らしめる事が要項に盛り込まれていた。
こうして若者たちはお金目当てに婚約しては婚約破棄を繰り返した。
だがこれは国家が仕掛けた罠だ。そう、条文には一番最後に小さな文字で『4回以上婚約破棄を行った者は配偶者選択能力がないものと見なし、国家が強制的に仲介する相手と結婚させる』と記されていたのである。
かくして国家の策略により、現在は99%の若者が結婚している。だが結婚してしまえば情も湧くのだろう。割とポコポコと子供が生まれ少子化問題は解決したそうだ。
これってプロットだ・・。物語じゃねぇよ・・。