臥薪嘗胆『結婚破壊』劇場~一族郎党全てを抹消っ!~
その時、令嬢は自分を捨てて別の女と結婚する王子へ復讐する為に王子と新婦が結婚式を挙げる式場の外で襲撃の時を待っていた。
だが誓いの接吻の儀が行なわれようとした時、扉を蹴破ってひとりの青年が式場へ飛び込んで来る。
そして花嫁に向かって叫んだ。
「アイっ!何故俺を捨てた!」
「そんな事も判らないの?ユウヤ。それはあなたが伯爵令嬢に婚約破棄を突きつけて、その結果『ざまぁ』されて貧乏になったからよ」
「馬鹿な・・、それは君との本当の愛を育む為に・・」
「そうね、でも私が愛を誓ったのは貧乏になったあなたではなく、裕福で権力も持ち合わせていた時のあなたよ」
「そうか・・、俺が愛したアイはもういないんだな」
「いえ、私はずっと私のままよ。変わってしまったのはあなたの方」
「言い訳無用だ!くたばれアバズレ!」
そう叫ぶと青年は隠し持っていたマシンガンを乱射した。
そして弾丸が撃ち尽くされた時『会場内には』青年以外誰一人として生きている者はなかった。
しかし、そんな青年の手を引く者がいた。そう、令嬢である。しかも何故か令嬢は花嫁衣裳を着込んでいた。
そんなふたりは手を取り合って階段を駆け降り何処かへと去ったのだった。
敵の敵は味方
おかしい・・、本来ならば青年は『花嫁』をさらって行くはずなのだが?
因みにパロった原案はダスティン・ホフマン主演の『卒業』だ。でも最後しか片鱗がない・・。
サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」が主題歌だったね。