メタボリックE-Bike② ∼封印されしモノ∼
連載にするほどネタも無し
『電動アシスト自転車』について説明したいと思う。
乗った事のない人、関心のない人に多い誤解で、
電動アシスト=電動自転車→ペダル漕がなくても走るんでしょ?
と言うパターンである。
実際、自分も父親に最初言われた。
実際は法規で
『電動アシスト自転車』:ペダルを漕がないと走らない、
電動アシストが効くのは24km/h以下
アシスト率 0~10km/h 100%
〃 10~24km/h 100→0%に変化
と規定されている。
誤解の元の最近出回っている中華製のは
『ペダル漕がなくても走る電動自転車』 → 原動機付自転車
であり、ナンバー登録の必要が有るので、
自転車感覚で乗り回すとポリスメンに捕まるヤツである。
以上を踏まえて自分の購入したE-Bike
MIYATA クルーズ のインプレをしたいと思う。
車体構成はクロスバイク型、簡単に言えば
前後サスペンション無しのMTBから
タイヤを街乗り用の細いサイズにしたモノである
カタログ定価¥26万9000円(税抜)に対し、
搭載電動ユニット : SHIMANO STEPS 8080
※部品単独で25万クラスのMTB用
高コストの最上位ユニットを使用している為、
ユーザーが交換することの多いタイヤ、サドル、ペダルは
コストダウンの為か特に安い印象の部品が使われていた。
購入前は、
『最上級の高性能ユニットが搭載でこの値段か、お得!』
と喜んでいたが・・・
実走して感じたのは
『無駄にオーバースペック過ぎる・・・』
例えれば、
2ストのバイクで
プラグをかぶらせた時の様な
不完全燃焼感だった。
MIYATA クルーズの動力性能は
クランク側ギヤ : 44T
スプロケ側ギヤ : 11T~32T(9段)
アシスト出力 : 70Nm,250w
1・2速は登坂用のスーパーLow的な感じで
平地での発進は3速で充分イケる。
8・9速は下り用のオーバーTopになり、
長い下りを9速で吹け切るまで漕げば50km/h、
但しアシストが効かないので平地では殆ど出番なし。
普段は3~7速で走ることが殆どである。
法規ではアシスト範囲は24km/h以下となっているが、
SHIMANOはユーザのタイヤ変更などの誤差を考慮して、
21km/hでアシスト0になる制御になっている。
その為、実際に走ると、
平地 : 3速発進→アシスト弱くなる15~18km/hで巡航
急登坂 : 2・1速まで落として8~10km/h
下り : 8・9速まで入れて頑張る
といった感じである。
確かにアシストのお陰で向かい風も登り坂も
心折れることなく自転車に乗れる様になった。
だけど、0~20km/h間での加速、
急坂での余裕の登坂能力を体験すると、
オートバイ経験者でも有る自分としては、
SHIMANO STEPS8080の潜在能力を
解放してみたいと思う欲求が強くなっていたのだった。
次回封印されしモノの呪縛が解ける?
『クッ!!静まれ俺の8080』