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二人にしかわからない話 声劇台本

掲載日:2019/12/12

利用ガイドライン


・生放送、裏劇、各種使用OKです

・台本無断配布禁止

・動画制作、商用利用する場合は一度ご連絡ください

・文章改変、キャラクターの性別改変はNGです

・放送のどこかに作者名とURL記載お願いします



兄、22

妹、18


登場人物表

兄:

妹:


妹「お兄様」


兄「やあ、セシリア。どうしたんだい?」


妹「いよいよ明日かと思うと眠れず。もう子供ではないのに、すみません」


兄「いいんだよ、もうお前と話すこともなかなかないだろうしね。いい機会だ。ゆっくり話そう」


妹「ありがとうございます。お兄様」


兄「……それにしても明日か。セシリアがお嫁に行くのは」


妹「はい。いつかはと思っていましたけど、あそこまで遠方に嫁ぐとは思いませんでした」


兄「まあでも、ただの政略結婚じゃなくて、まだ愛があるから安心したぞ」


妹「あの帝国の皇子さまから一目ぼれされたなんて、正直な話、いまだに実感がありません」


兄「おいおい、一度は会って話したんだろう。私も少し話したが、あの方なら大丈夫だ。きっとお前を幸せにしてくれる」


妹「わかっては、いるのですが……」


兄「ま、明日には故郷から離れるんだ。不安にもなるか」


妹「はい」


間


兄「……お前は、幼いころ本当にお転婆で、いつも家臣を泣かせていたな」


妹「お、お恥ずかしい」


兄「それがいつからだったろうか、そうして淑やかになったのは」


妹「……それは」


兄「姫としては立派なことだとは思うが、兄としては少し寂しかったな。お前のお転婆に付き合わされるのは、嫌いではなかった」


妹「お兄様……」


兄「もう、最後になるかもしれないんだな」


間


妹「私が、こんな風になったのは、お兄様が原因ですよ」


兄「セシリア?」


妹「覚えておられますか?私が城を抜け出し一人で森の中に進み、野犬に襲われそうになったことを」


兄「ああ、あの時は城中大騒ぎだったからな」


妹「真っ先に助けてくれたのが、お兄様でしたね」


兄「あわや、というところだったな」


妹「その時のお兄様の姿を見て思ったのです。ああ、私はこの方にふさわしい姫になりたいと」


兄「確かに、その時からお前は変わったな。よく勉強し、気品を身に着けた」


妹「それだけ、ですか?」


兄「それだけとは?」


妹「お兄様、私は今日、お兄様、いいえ、アーサー様からの、最後の言葉を聞きたくてきました。……わたくしに最後の、思い出をください」


間


兄「セシリア」


妹「はい!」


兄「……幸せに、おなり」


間


妹「それが、あなたの望みならば」


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