プロローグその4 覚醒
遅れまして申し訳ありません!投稿を押して確認を忘れてしまいました。
今回は短めです。今日は夜にもう一話上げます。
さて、プロローグはこれにて終了。次話からはルナとレナちゃん(笑)視点での初キル。とはいえ、初めての本格的バトルは他のキャラ達の都市防衛戦だったりするけれどね~
それでは本編をどうぞ。
【サイド:レナトス】
目が覚めると言う感覚を連続に味わうのはなんとも奇妙なものだな~
それにしてもこの記憶はなんだろうな~
いや~私ってルナリーナと言うのね~知らなかったや~
それにしても目が覚めたらもう七年後だなんて時間が経つのって本当に早いな~
《…貴方は、だれ?》
困惑の感情と可愛い女の子の声が何処からともなく伝わってくる
現実逃避は辞めよう。どうやら私の入る肉体にはちゃんと中身がいるようだ。それも感覚的だが多分、私とは魂(?)で繫がっているようだ。
《私はレナトス、多分勇者の成り損ない、だと思うよ》
《?》
《う~ん~、貴方の体に入るはずだった者でもあると思うよ
あ、別にだからといって貴方の体を奪ったりする気はないからね》
《?》
《体の同居者といえばいいかな?ええっと、つまりはそういうもの!》
《ん、わかった》
《ってそれでわかるんかい!》
《ん、記憶?が見えた》
……
《ねぇ…それってどこからどこまで?》
《全部?》
《私の、黒歴史とかまで?》
《ん》
……うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!
《うるさい》
しゅんぼり
《ドンマイ?》
《まあ、いっか
これから長い付き合いとなるでしょうから、ルナと呼んでもいい?》
《ん》
《それじゃあ、これから宜しくね、ルナ》
《宜しく、レナ》
……もうレナでいいや
《それにしても長いね~覚醒の儀って》
《ん》
私達の交流は時間の流れが違うようだ。さすが勇者スペック、思考加速とかすごいな~
ルナの感覚とかを共有しているから虹色の魔力が体を囲むのを感じる。それに従い、私達の繋がりが深くなって行くのもわかる。思考が冴えていき、すべての感覚が研ぎ澄まされていく。そしてそんな知覚が変なものを捉えた。
《なあ、あそこの奴等、おかしくない?》
《ん?ん、「エルフ?」》
ありえないものを捉えてルナが思わず口に出した
魔力の流れが強すぎるせいで物理的な光となっているからか、そのエルフ達を認識できているのは私達だけのようだ。そして彼らは皆こちらを見ている、ルナが声を漏らす前から。
彼らの頭の上には大きな魔力を放つ魔法陣がある。まるで儀式の魔力を盗もうとしているかのように動くその魔法陣はしかし、殆ど何も集めていない。よく見れば彼が術式を維持するためにつぎ込んでいる魔力の方が集まっている魔力よりも多い始末だ。その代り、殆どの魔力は私達に集まっている。
「え?それって本当?」
ルナが漏らした声を捉えた隣の女性ーールナの母、リンナーーが直ぐに聞き返してきた。
「うん」と返すルナの返事にリンナが慌てて目を閉じた。
そしてこれ程の魔力の流れの中、彼女は意外にも滑らかに魔力を操り、その魔力で波動を放った。暖かい黄色の魔力の波動、その速度は恐らく音速以上。物にあたる度に微かに反射するそれはソナーの様なものだろう。とはいえ、勇者スペック故か、私達は簡単にそれを捉えているーーしかも反射の波動よりも早く、だ。
背景の魔力波とは大きく違うその魔力は恐らく性質の違いを利用して影響を超えて知覚するためのものだろう。それは逆に言えばリンナは背景の魔力のせいで一般的な感覚を失っている。
「《危ない!》」
「くう!」
まるでなんの影響も受けていないかのように、そのエルフ達の中でも恐らくはリーダーであろう者が大きな魔法陣を維持しながら一瞬で攻撃魔法をこちらに放ってきた。
それに対してリンナが魔法で防壁を張る
そして私達でも何も感じられなくなるほどの魔力波が空からすべてを押し潰すように降りてきた
さて、どうなったのでしょうか?(棒読み)
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