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白銀の勇者は魂が2つ?ーー箱庭世界カルデア冒険談  作者: 脇野やく
第一章 ミドルブルー防衛戦 カルデア歴2378年2月
17/29

1-11 侵食の魔兎【エクセイザーラビット】その3 激突

頑張ってお二人さん!負けるなよ!

お前らが負けてしまったらこの物語が続けないからな!


1/31 タイトルが間違った事に今更気付く、ごめんなさい

突如としてエクセイザーラビットの足が膨らむ

5、6人程の成年男性が手をつないでようやく抱き抱えれる程の太い足がさらに太くになり、筋肉のラインがくっきりと浮び上がる。また飛び掛かるつもりだろう

単純な行動パターン、そう思われてもおかしくない行動だが、こと災厄級の魔物となるとそうとも言えないーーすべてを捩じ伏せる力がある以上、小手先の技は逆に非効率的だからだ

エクセイザーラビットが足に力を入れる瞬間、その足の裏から魔法陣が現れる。

魔法陣から光の鎖が瞬間に展開され、エクセイザーラビットの足に纏わりつく。それは鎖とはいえどおよそ一般的とは言えない形のもの、鎖を作るパーツは無数の刃、それも肉に食い込むように先っちょだけが両刃で尖っており、他の部分は内側が外側よりも厚く、刀のように弧線を描く形の刃だ。縛るのではなく、肉に食い込んだ錨のように無理動きを止めるエグい拘束、これを仕掛けたのは無論、ヘルゲだ。

先程後頭部に直撃した魔法は単なる囮、本命はこの拘束にあったのだ。込められたエネルギーは恐ろしく多く、その強度はおよそ世の中のいかなる物質であろうと貫ける程ーー『およそ』であってすべてではない、そしてその例外こそが災厄級の化物達だ

エクセイザーラビットは自分の足に取り付く鎖を感じこそすれど無視することを決め、予定通り空を蹴る

ズラーーパッキンドガン

血しぶきが飛び、何かが無理やり切り裂かれる声、ガラスが割れるような声、何か重いものがぶつかり合う声……無数の声が混じり合い、しかしその全ては音速を超え、衝撃波という形を取る。あまりのエネルギーが一瞬で放出されて空気を無理やりお追い出した結果だ。

エクセイザーラビットの飛び掛かり、結果的に言うと大きな代償を払いながらも成功だった。

両足に総数128の、長さ2メートルから5メートル、深さ50センチ程の裂傷を作りながらもエクセイザーラビットはちゃんと狙った相手ーーヘルゲへ加速した。後衛を潰すだけの知恵は高位の魔物なら皆持っている。

鎖を制御し、その強度を制御で強化していたヘルゲ。彼は全力もって鎖の形維持しようとしたが故、極めて大きな副担を精神にかかってしまい、一時的に無防備になる。とはいえ、その制御とエクセイザーラビットの乱暴さのおかげで1の魔力が10以上の成果になって帰ってきたーーただしスキを突かれなければ、だ

突撃したエクセイザーラビットの速度、50マッハ。もしもその質量が見た目通りだったら運動エネルギーが小さな原爆に当たる事になるが、残念なこと(?)にカルデアでの高速移動の殆どは一時的に法則を書き換えた結果故、実際のエネルギーは千分の1程度でしかない。それでも十万トンのTNT爆発に当たるエネルギー、そして圧倒的な速度。

これならあの邪魔なメスも止められない、まずはちょこちょことちょっかいを出してきたこの男からだ!そう思ってか、少しだけ顔がニヤリつくエクセイザーラビットの後頭部に又もや衝撃が走る

運動量的に大きく変わるはずのないエクセイザーラビット、しかし物理の法則など意味を成さず、真っ直ぐ地面へ吹っ飛ぶ


エクセイザーラビットを殴った者、それはもちろんナタリアだった。しかし先程の突撃を見るに精々6マッハ出せるかどうかの彼女、果たしてどうやって追いついたというのか?

その答えは【アーツ】と呼ばれる戦技の劣化バージョンの技術にある。アーツ、それは戦技を真似て出来上がった技術だ。戦技の数分の一の効果しか出せない上できる事にも制限がある代わり、学ぶ事が簡単。量産型とも劣化版とも言えるアーツだが、手軽に使え、一応特別の効果を出せる

そしてナタリアが使ったアーツ、それは『ディフェンダーをやるならまずこれを学べ』とすら言われる最も基本的のもの、【カバームーブ】。基本的だからといっても侮ることなかれ、カバームーブは最も基本的でありながら最も難しいアーツの一つにして最も出鱈目なアーツトップ10に入る奴だ。その効果は『指定したものとの相対速度を基準に同じ方向へ加速する』ーー相手が早ければ早い程早く移動できるというわけだ。熟練度が低いと相手の半分の速度しか出せないが、熟練度が十分だと相手の倍の速度を出せてしまう出鱈目の技だが、無論代償は相手が早ければ早いほど重く、連続の使用に連れて負担が増えるから攻撃には使え辛い

これができなければ後衛を守れないのでディフェンダーの意味がない、だから基本的。しかし出鱈目の効果からもわかるように習得が恐ろしく難しい。だからカルデアでの本物のディフェンダーは極わずかなエリートだ


話を戻そう。カバームーブによりエクセイザーラビットの一点五倍のスピードを出したナタリアによる攻撃、それもまた上級のアーツ。それによって無理やり地面へ吹っ飛ばされるエクセイザーラビットだが、地面と衝突することはなかった

速やかに傷だらけの足を前へ蹴り、体を逆転したエクセイザーラビットは地面に接触するかしないかのところで又もや空を蹴る。ヘルゲを倒すにはまずはナタリアを排除しなければならない、そう理解したエクセイザーラビットの攻撃対象はトンファーを下へ振り切ったばかりのナタリア

魔力放出によって半径五十メートルのクレーターが出来上がる地面を背に、今度は更に魔力放出で体を回転させ、蹴りを放つエクセイザーラビット。よく見るとその足の傷からはすでに血が流れておらず、それどころか傷口すら塞いでいる

それに対してナタリアはトンファーを振り切った勢いを保ったまま体の回転を続き、同じく蹴りで応戦する

今度弾き飛ばされるのはナタリアの方だった。

無表情のまま吹っ飛ぶナタリア、そんな彼女へ更に接近するエクセイザーラビット

エクセイザーラビットが角つきを放つ。狙いはナタリアの頭部

しかし右手のトンファーの持ち手を回し、又もや防ぐナタリア。今度は吹っ飛ぶ事なく、逆に衝突を利用してエクセイザーラビットと同じ速度となって一緒に移動する。これによってエクセイザーラビットが一気にヘルゲから引き離されたのを確認して、空いている左手のトンファーでエクセイザーラビットに攻撃するも、威力が足りず効果無し。

攻撃されたエクセイザーラビットは頭を大きく振り、ナタリアを地面へ吹っ飛ばす


ドッガーン

煙が周囲を埋め尽くす

しかしエクセイザーラビットは油断せずにそこを睨む。どうやら痛い目に遭って賢くなったようだ。

やがて煙が消え、そこにはちゃんと立っているナタリアがあった。

戦いはまだまだ続く。

ゲームの【引き付ける】とか【シャウト】とか【チャレンジ】とかって現実にしたら状況異常でしょ?そしてボスキャラの殆どはそういうのに耐性があるでしょ?

だから現実的に考えると格上の魔物相手は【カバー】とか【かばう】とかしか効きませんが、そうなると今度はスピードの問題になる。

だからたとえそれが超がつくほどの難しい技術であろうと、カルデアのディフェンダーは【カバームーブ】を学ぶしかないのです。

その結果、本物は殆どなく、一般的のは『肉盾もある程度できる前衛』。でもそれだと後衛がどうしても危険になるのでその御蔭(?)で前衛後衛問わずかなりの接近戦技術が必要です

因みにこの設定はかなり重要だったりします。


さて、果してエクセイザーラビットはどうやって殺されるのでしょうか?どうして災厄級なのに凄そうに見えないのでしょうか?気になる方はブックマークして待って下さいね

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