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白銀の勇者は魂が2つ?ーー箱庭世界カルデア冒険談  作者: 脇野やく
第一章 ミドルブルー防衛戦 カルデア歴2378年2月
13/29

1-7 男の娘観測員カレンくん、管理局副局長に!?

フハハハ!今日はちゃんと早めに上げたぜ!

うん~全く進めていないや、話

やっぱり文字数を安定させることや毎日更新を捨てて一話の文字数を上げるべきかなぁ

でも、もうすぐだ!もうすぐ激アツの戦闘があるのだ!ざっと明後日あたりで

だからもう少し我慢を

「ボ、ボクが副局長ってど、どういうおつもりですかルドヴィーク様」

「なあ、元副局長は今とこにいる?」

慌てるカレンに対してルドヴィークはサラッと聞いた。もしも彼の死人の様な顔色や汗だらけの服が無ければさぞかっこよかった事だろうーー無ければ、ね

「え、ええ?副局長様はええっと~」

流石に格上のルドヴィークの前で大きく顔をそらすのはいけないからか、カレンは目を動かして周りを見るも、『元』副局長を見つけ出せなかった。

「え、えっと~~」

先程までの涼しい顔は何処へやら、汗が少しずつ滲み出るカレン。目で見つからないならと魔力の感知に切り替えるも、やっぱり見つからない。その意味を理解してドット吹き出す汗が頬を伝う中、カレンがなんとか絞り出した言葉は何とも無力のものだった

「副局長様、その、多分、恐らく、きっと、そう、お、お手洗いに行っただけ、だと、おもいますぅ」

自分でも無理があるとわかっている言葉は睨むルドヴィークの視線で徐々に萎でいき、ついには黙るカレン。

「ここで立っているものは何人だ?俺ら二人だけだ。わかるか?精鋭揃いとされているこの第零管理センターで、二人だけだ!

手ぇ出せ!簡易の儀式で任命を済ませる。」

「…かしこまりました」

賢いカレンとてわかっている、もうやるしかないと。しょんぼりしながら伸ばされるカレンの手の指先を容赦なく切ると、自分の指も切るルドヴィーク。

「展開せよ【契約管理書】」

ルドヴィークが詠唱した言葉に伴い、彼の腕にハマっている腕輪が光り出した。

「召喚・ミドルブルー中央管理局緊急事態特別契約書」

何処と無く現れる一冊の本、タイトルを【ミドルブルー中央管理局緊急事態特別契約書】という。強い魔力が秘められているとひと目で判るその本はなるほど確かに契約『書』だろう。

本来、魔法契約書とは魔物の皮か特別の植物で作られる特別の紙一枚あれば十分のものだ。その一枚の紙に特別の契約魔法陣を書いて、その裏で契約内容を入れる。もしも内容が多すぎる場合、サインを入れる一枚にメインの魔法陣が書かれたいい紙を使い、その他の内容は劣っている紙に関連を示す小さな魔法陣を使う。

もしもその契約が本当に重要だった場合、その紙一枚を守るために特別の袋や表紙を着ける事もあるが、それでもこんな本のようなのにはならない、そのはずだった

ビシビシと書かれている魔法陣が数百枚、すべてのページには最上級の素材が使われており、表紙にはミスリルが惜しげなく使われている。感じる魔力は戦術級ーー数千人を魔法一つで倒せるレベルーーそれがたった一枚の契約書に使われているのだ。

ルドヴィークは迷いなく自分の血を契約書の表紙に押し付ける。するとミスリルの表紙から赤黒い魔法陣が浮び上がり、同じ色の鎌みたいな刃がそこから浮かび上がる。

そしてそれらの刃は真っ直ぐルドヴィークの手を狙って飛んだ

ズブリ、ジュルジュル

「何度やってもなれねえな、これは」

刃が腕に食い込んでそこから血が吸われるのを顔を顰めながら受け入れながらルドヴィークが吐き捨てるようにそう言った。特別の保護措置ーー指紋や声紋などとは訳が違うこれは何と、魔力と血を認証するものだと思われる、それも刃で本当に生きている本人でなければならない最上級のセキュリティだ

でもーー

「…霊属性?」

それすらもブラフだと気づくカレン、否、気づけてしまったカレン

「ほう、それに気付くとは、やっぱり君は有能だな」

感心するように、それでいてちょっぴり憐れむようにルドヴィークが褒め言葉を口にする

「だが有能過ぎるのも考え物、か…

これで君はもう、帰れなくなってしまったよ、カレンくん。本来これは領主のみの秘密だからな」

霊属性による判別、それはつまり魂が同じの場合のみ通過できるということ

だがこれの真価はこんな物では済まされない。魂に直接接触する、それはつまり感情などにも接続することを意味するのだーーたとえ本人であり、生きているままだとしても、もしもそれが脅迫されている、若しくは気絶とか催眠とかの状態に置かれているとしても、封印は解除されないのだ。

そしてそこまでしている以上、対応処置も間違い無くある筈だーーそれこそ感じられる戦術級魔法を放てそうな魔力を使われてもおかしくないほどに。それがどれほど危険なのか、賢すぎるカレンは理解したゆえに青褪める

「なに、口封じはせん。だがこれで一時的なものではなく本当に副局長になってもらう

さあ、時間がないからやるぞ」

ペラペラ、ピタリ、ピタン

本を捲り、とあるページで止めたあと、ルドヴィークは血をそのページの真ん中あたりに押し付けて言う

「ここを押せ、右側のこれを」

「はぁーいぃ」

ペチ…ピカーー

カレンが血を付けた途端、契約書が光り輝き、そこから無数の魔法陣が浮び上がる。彼を囲んでグルグルと回ること数秒、魔法陣達が一つの大きいものに融合して吸い込まれるようにカレンの体内に入った。

「っふう」

「どうしてルドヴィーク様の方がため息を吐いていますの?(ボクの方こそため息を吐きたいよ)」

「ん?ああ、いや、これでもしもお前がスパイだったら俺ら二人とも無事じゃあ済まなかったからなぁ

特にお前の方は間違いなく死んでた」

……

「はああああああああああああい!!?」

「いやなに、もう過ぎたんだからいいだろ?

さてと、ルナちゃんの方は」

「はぐらかさないでください!!!」

カレンくんの受難はまだまだ続く

次回予告:

黄金の精霊アウルムを呼び出したレナ達、果たしてアウルムをどうするのか?

果たしてそれに対してルドヴィークがどう対応するのでしょうか?

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